キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

20年後に展開されるであろうレースをしてみたかった



「ランナーズ」。ひさびさに読みごたえのある号だった。
表題は、あの、中山竹通の言。
巻頭対談として、川内クンと語っている。

「新旧『型破りランナー』のマラソン哲学」というテーマ。
いつまでもいちいちカッコいいぜ、中山。
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花道を斗う子らのたのもしく末代までの誇りとぞ思ふ



いい本の基準って、人によってそれぞれだとおもう。

おれ個人がもっともそうおもうのは、
「こうしちゃおれんゾ」と
読んでるとき、あるいは読んだあとに
背中を押されるというか、
いてもたってもいられなくなる感覚に駆り立てられる本。

きのう発売になった「高校野球小僧」がまさに、それ。 続きを読む

じゃあおめえがやってみろ



きのう、テレビで東京マラソンをみながら、ずっと考えていた。

もの申す人に対していうクサレ文句。
「じゃあおめえがやってみろ」

そんなこといわれたんじゃあ、誰も何もいえないじゃないか。
そのとーり。

でも、かつての世界最強ランナー、瀬古利彦なら
マラソンにかんしては、いってもいい。
いや、日本では瀬古にしかいえないかもしれない。
じゃ、いっちゃうよ。という1冊。 続きを読む

2012センバツ展望号

今年のセンバツ展望号。

昨秋の地区大会をみるかぎり、
史上最つまんねえ世代間違いナシとおもってたんだが、
実はなかなかおもしろいのでは、と感じはじめている。

「感じはじめた」キーワードはいくつかあるが、
ヒマがあったらキーワードごとにカイチンでもすっか、ぐらい。 続きを読む

ドラゴンボールとドカベンとキャプテン翼の間


『ちはやふる』。
かつて本屋大賞を獲ったりなんかして、前々から気にはなってたんだが、
年も明けたことだし(?)、満を持して(?)手をつけた。

成人の日がらみの3連休で
最新の15巻まで、ざざっと。

事前情報は「百人一首モノ」「少女マンガ」ということ以外、
一切、知らず。 続きを読む

往路キャラと復路キャラ


明日の朝、箱根駅伝があるので、それまでに読んでおこうと。
著者がラジオで話しているのを聴いて、興味を持ったのがきっかけ。

ネタ的には、2011年の箱根をもとに組み立てているので、
ナマモノといえばナマモノなんだが、
まあ、ここではどうでもいい。 続きを読む

ワシにはこの作品を審査することはできんのじゃ


1巻からとおして、いちばん共感できる巻。
主題は三浦清風という大御所書道家のセリフ。

こうしてブログに起こすと、
ブログを書いたオレ自体の説教くささが際立つんだが、
なんか肚に落ちちゃったんだから、しようがない。 続きを読む

マンガではまちがいなく今年イチ


野球は嫌いではない。
というか、わりと濃厚に好きなほうなんだが、
野球マンガはそう読んでるほうではないとおもう。

野球どころか、マンガ自体、新しいものはそう読んでいない。

なので今年、新刊を何冊読んだのっていわれると困っちゃうんだが、
そんな少ない中ながら、確実に今年イチ。

主人公は、プロ野球のピッチャー。
先発ローテーションにも入れないし、リリーバーにもなれないけど一軍にはいる、
という程度の実力の、中継ぎピッチャー。

中継ぎとはいっても、今年でいえば中日の浅尾みたいな
セットアッパーというイメージでもない。

中継ぎど真ん中。なんである。 続きを読む

野球を粗末にするな


横浜×PLにかんする本をはじめて読んだ。

08年に単行本が出て、文庫化時にさらに近況を加筆。
試合から10年たった、当時の選手たちの「あの試合」観と
その後の人生の歩みを紹介してる本。

というていで、
両チームのメンバーの言葉を借りて
松坂大輔のずば抜け度とひとがらを浮き彫りにした本
だとおれはおもう。

松坂が現在、メジャーの舞台で苦境に立っているとか、どうでもいい。
この本を読んで、
いままで「スゴいピッチャー」という目だけでしか観ていなかった松坂大輔を
好きになった。 続きを読む