きょう土曜は7:15に起きて「あまちゃん」の再放送を観て。
雨がひどかったので7:30から二度寝をカマして。
起きたら15:00だったぇ。
寝る子はすくすく育て!
(ゆうべはふつうに寝てるのに)
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で、寝てる間にこむら返りをカマして。
台風的なものは去ったっぽいのに、ジョギングできる感じでもなく。
そのまま、夕飯を食って。
「あ、おれきょう何もしてない!」
世紀の大発見をしちまって。
アマゾンプライムで、ずっと気になってた映画「AKAI」を観た。
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「AKAI」はずっと気になってたんだけど。
キクチは映画を映画館で観ることが、「傘を武士が刀を持つようにして歩くひと」ぐらい超絶苦手なので。
DVDが発売されたら買って観ようとおもってたんだが。
アマゾンプライムで観れるってんで、きょう挙行。
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「AKAI」は赤井英和のボクサー時代に焦点を当てた作品で。
監督は、赤井英和の長男・英五郎。
赤井英五郎は大学時代、アメリカに留学してて映像を専攻してた?らしいし。
最近、プロボクサーとしてもがんばっておって。
「AKAI」はコロナのころ、みんな自宅待機でクサクサしてたあの頃につくった作品。
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ってのはどうでもいいとしても。
キクチはもともと、赤井英和がわりと大すきで。
自称・ドラマおじさんだてらには。
その赤井英和が出てるってんで「それってパクリじゃないですか?」も観てる。
知的財産権みたいなものがテーマなんだけど、これがわりとおもろい。
ってのもどうでもいいとして。。。
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「息子がつくった赤井英和のボクサー時代の物語」
って、どうなんだろうなあって思いながら観ることにした。
その「どうなんだろうなあ」は2つあって。
息子さんは赤井英和が俳優に転身してある程度、軌道に乗ってから生まれたひとだから。
ボクサー時代とか、『どついたるねん』のころは知らないはずで。
息子として、「うちの親父、ボクサーとしてすごかったんだぜ」みたいなことを見せられてもなあって懸念があった。
そんなん、だいたいみんなすでに知ってんじゃん?
そこで「親父マンセー」的なことされても、「はいはいはい」でしかないわけで。
そうはならないことを期待しながらアマゾンプライムを開いたわけで。
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もうひとつは。
「息子として、ボクサー赤井英和をどう解釈してるのか?」ということ。
身内として接してきた父親の、過去の姿。
それはたぶん、今回この作品をつくるにあたって初めて?あらためて?いろいろ観たんだろうが。
それを、どういうふうにおれらに見せてくれるんだろうと。
。。。
7、8年前だったか。
新宿で「映画 蔦監督」を観た。
高校野球ずき、あまつさえ池田高校の全盛期がほぼ第一印象だった、池田高校とか蔦監督に思い入れたっぷりにんげんとしては。
孫が監督をつとめた「映画 蔦監督」は、wktkするいっぽう、ものすごく警戒してるぶぶんもあった。
それとちょっと似てる。
池田高校や蔦監督に関することは、いろんなメディアを通じてだいたい出尽くしてるし、たぶんそのほぼすべてをキクチは網羅しておる。
赤井英和に関しても、ヤンキー時代の数々の伝説やボクサーとしての華々しさ、その後の芸能活動もわりと網羅しておる。
「映画 蔦監督」において、蔦監督のお孫さんはその立場なりのいろんな新情報?解釈?見方?を提示しておって、おれは、「観にいってよかったあ」心底おもった。
じゃあ、赤井英和の息子(とあえて言う)は。
ひょっとしたら、彼が生まれる前から赤井英和を応援しつづけてるひとたちを、どう納得させるようなものを見せてくれるのか、と。
けしていじわるじゃなく。
オーディエンスの欲望として、な。
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しかしして、「AKAI」はけっこうすばらしかったのよ。
「明日、もう1回みちゃおうかな」おもうぐらい。
キクチは貧弱な感性しかもってないし。
貧弱な言語化能力しかないので、伝わらないかもしんないが。
赤井が連続KOしててイケイケドンドンな時代をことさら祭り上げるでもなく。
大和田にKO負けして生死の境をさまよったあたりの悲劇を、ことさら劇画化するでもなく。
(でいて、そのあたりの身内的な心情をちゃんと客観的に表現してたりとかする加減ぐあいとか)
要するに、距離感?
身内を題材とすることの「ならではの新情報」と、題材として対象物見つめる客観性(キクチの日本語力ぇ。。。)のバランスがちゃんとしていて。
なんつうか、ドキュメントとしてというよりストーリーとして、第三者であるこちとらはちゃんと楽しめたのね。
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。。。
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いちばん関心したのは、エディタウンゼントの描き方で。
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エディタウンゼントってのは、言わずと知れた伝説のトレーナー。
ガッツ石松、柴田国明、藤猛、井岡弘樹などを世界チャンプにしたひと。
いらねえ情報を混ぜると。
キクチがリアルタイムでは、井岡弘樹をずっとみてて。
そんころはエディはもう晩年だったので、世界線の当日にはセコンドにつけず。
控え室でベッドに横たわってる、『ロッキー3』のミッキーみたいな状態。
で、井岡が世界戦で、当時史上最年少でチャンプを奪取だか防衛だかした直後、「エディさんは?エディさんは?」ってことばっか気にしてた風景。
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ことほどさように、エディタウンゼントが伝説のトレーナーと言われてるのは。
世界チャンプを何人育てたってことよか、彼らみんなみんなにものすごい愛情を注いでたってことで。
エディタウンゼントについた選手はみんな。
「おれがいちばんエディさんから愛された」って言い張ってるらしくて。
赤井英和も最近みた動画で、「エディさんがいちばん愛情を注いでくれたのはじぶんだ」って言ってた。
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「AKAI」のネタバレになっちゃうが。
キクチがティッシュを用意したシーンのいくつかのうちのひとつ。
赤井が大和田に敗れ、瀕死の重傷を負い。
復活して。
ボクサーとしての道は断たれたけど、元気になりましたってとこ。
(キクチのはんぶん酩酊の記憶ベースなので、逐一は正しくないとおもうがだいたいこんなんようなこと)
「アカイ、いいトモダチとよくないトモダチというのがいるよ」
「よくないトモダチは、いいときはいくらでもチヤホヤしてくるが」
「逆境になれば、みんなすぐに離れてゆく」
「それはたぶんいま、アカイがいちばん実感してるとおもう」
「だからアカイ、いいトモダチをつくれ!」
「おまえの人生はここからだ! 負けるな、アカイ!」
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これだけを聞くと、一般論そのものだが。
当時、ボクサーとして再起不能のダメージを負ってみんなが離れていったであろう赤井にとって。
「イチバンノイイトモダチ」としてちゃんと寄り添ってたのは、エディだったんだよな。
それが赤井英和にとって、どんだけ勇気になったか。
みたいなことをおもうと。
エディタウンゼントすげえ!ってなるし。
それをちゃんと描いたこの作品、すげえってなる。
じぶんにはそういう器はとうていないんだろうけど。
エディみたいな、ひとに寄り添えるにんげんになりたいし、
赤井英和みたいな、超絶逆境にも立ち向かえるにんげんになりたいなっておもった。
おもいましたとさぽえむ。