元日は毎年、夕方ににょうぼうの実家に行くことになっている。
という、ただの日記である。
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にょうぼうの実家は、もう両親がだいぶ前に亡くなったので義弟が一人で住んでて。
にょうぼうがちょっと先に行って、すき焼きをつくり、キクチとムスメっこがすき焼きができたころに着いて義弟とあけましておめでとう的なことをするのがここ数年のルーティン。
今年もにょうぼうは早めに家を出て。
にょうぼうが家を出るころ、ニューイヤー駅伝を堪能したキクチは一度力尽きて寝た。
(今年はさあ)
(社会人のニューイヤー駅伝にしろ箱根駅伝ってまだ往路しかやってないけど)
(もっというと、去年の暮れの女子大生の富士山駅伝も含めて)
(駅伝、ことごとくむちゃくちゃおもしろくね?)
(とかいう話は、このエントリーとは関係ねえので、余力があったらそのうち)
(いらねえ情報ぇ。。。)
(やんねえフラグぇ。。。)
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あ、あけましておめでとうございます!
あけましておめでとうついでに言っとくと。
表題の「おれ」はキクチのことではありません。
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。。。
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にょうぼうの在所行き。
去年はムスメっこを唆して(そそのかして)チャリで行った。
今年はどうする?ってんで。
ネタ的にチャリもありだなってダイイングメッセージを残して寝て。
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セールストーク的には。
「電車で行けば1時間ちょいかかるけど、チャリなら30分ちょいでいけるよ!」
あくまでもネタ的にほざいて寝た。
「18:30ごろに来て」って言われてるから。
電車なら17:00すぎに出なきゃなんないけど。
チャリなら18:00前に出ればいいじゃんねとか。
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にょうぼうの実家は、20年ぐらい前にいまのとこに引っ越したんだが。
そろそろいろいろガタが来ておって。
義弟は、家は寝に帰るだけみたいな感じで忙しくてほったらかしてあるから。
たとえば、なんとお湯が出ないから
風呂は狛江で入ってってから行くもの、みたいなことになっておって。
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爆睡しておると。
「パピン、いま17:30だけどそろそろ用意する?」
「ナニンはやっぱ自転車がいいとおもうんだけど?」
さすがにおめえ寝すぎだろって感じで、ムスメっこが起こしに来てくれた。
ハッ!?って目覚めたら、外はすでに漆黒の闇でござって。
マジでチャリ?という疑念を挟む余地もなく。
飛び起きてあわててシャワーを浴び、
寝ぼけたままチャリを出動させた。
ムスメっこのそういう、人力移動をいとわないとこがすげえいいとおもいます。
(おとしごろのムスメっこは)
(パパママって呼ぶのがもう恥ずかしいのか)
(ひさしくパピンマミンって呼んでくる)
(のの余勢で、一人称はナニンって言う)
(ING形の、Gを略した的な?)
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チャリ。
キクチは去年の教訓を活かして。
スタートからめいっぱい飛ばす。
運動不足にムチ打って最初から全力だ。
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にょうぼうの実家は狛江から10kちょいの杉並ってとこにあって。
キクチ家の近くには元?浄水場があるんだけど。
にょうぼうの実家まで、水道道路っていう、
地下に水道管がとおってるほぼ一直線の道があって。
中央線の高円寺の手前まで行ける。
水道道路は、地下に水道管がとおってるだけあって。
道幅は「狭い片側一車線」ぐらいだし。
ところどころに杭が立てられてて、
重量の重いトラックとかは通れないようになってるから。
チャリ天国でちょうどいい。
(むかし、ムスメっこがもっと小さい頃は)
(にょうぼうとムスメっこが先乗りして)
(キクチはジョギングして行く仕様だったっけな?)
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チャリの最大の難関は。
2kすぎに現れる成城の坂である。
500mぐらいのわりと急な坂が2本。
むろん、キクチは全力で上る。
そのあとも、往路はわりと上り基調。
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去年、全力のキクチはムスメっこに終始ピタッと付かれて。
その煽り運転?にビビりまくり。
ずっと全力でチャリを漕ぎつづけた。
だって、もう夜なんだけど。
どんなに一所懸命漕いでも、キクチの前輪と後輪の間ぐらいを、ムスメっこのチャリのライトが照らしてんだぜ。(=等間隔で付かれてる。よしんば追い抜かないよう気をつかわれてる)
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。。。
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2022年版。
スタート直後から全力のキクチ。
成城の坂を、マンブリで上る。
坂を上りきってからも、油断せずママチャリを漕ぐ。
今年は。
スタート直後から、キクチの前輪と後輪の間ぐらいを照らさない。
上り坂も、ななちゃんのライトは照らさない。
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それは親の威厳的なものを見せつける的なことはあるんだけど。
かたや、親として保護者として。
あんま突き放しすぎてもそれはそれでアレだ。
「すまん! ムスメっこ!」
「おとなげなく、パパは本気出しすぎちったてへ」
おもいきや。
坂を上りきり。
2kぐらい進んで環八の交叉点にさしかかったころ気づく。
恐怖に戦慄する。
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「去年みたく後ろからムスメっこに煽られやしないか?」
ずっとチラチラ後ろを見つつマンブリで漕いでたんだが。
最初の平地でも、30mぐらい後ろ。
坂の入口(元気マンマン)も出口(乳酸たまりまくり)も、30mぐらい後ろ。
そのあとの環八までの平坦も、30mぐらい後ろ。
ハッと気づく。
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ムスメっこは、キクチが去年ほざいた、
「どんなに飛ばしてもパパのチャリをななちゃんのライトが照らしてんだもん」
という教訓を活かして。
一定の距離を置いててくれただけだったのだ。
キクチが必死でも30mぐらい後ろ。
キクチがゆるゆるしても30mぐらい後ろ。
気のつかわれかたが、もはや介護www
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環八の信号で止まり。
「パパはもう暑くてジャンバー脱ぎたいわ」
屈辱にまみれながら、ぜえぜえしながらおどけてみせる。
「ナニンも暑い。でも手だけさむい」
見ると。
ムスメっこは手袋してない。
それはおめえムスメっこ。
「クソ父親が全力で飛ばす程度のチャリのスピードの風力は、手袋しなくてもダイジョブ」
ってことなのかゴルァ!!!!!!
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とは言わず。
「万が一あす、箱根駅伝の往路を見たら走りたくなっちゃうかも」
ってんで念のため用意してたジョギングの着替えのうち。
むかし、つくばマラソンでもらったランニング用の手袋を渡し。
ふたたび、3割増しの全力でチャリを漕ぎ出した。
んであった。
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にょうぼうの実家まで200m弱まで来た環七の交叉点。
「パピンが飛ばすから、ナニンは必死でついてったわあ」
「道がわかんないし、パピンが急に曲がって見失しなったらどうしようかとおもったわあ」
。。。
なお。
キクチはすでに厚手のジャンバーを脱ぎ捨て、それでも汗だく。
いっぽうムスメっこは。
出発したときのかっこうのまんま。
あったかそうなコートを着たまま、
ぐるぐる巻きにしたマフラーをゆるめもせず。。。
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ああそうそう。
来年以降、万が一の用意なんてただの貨物でしかないのでしなくてもいい。
これも教訓。