なにこの、前エントリーの尻ぬぐい感www
*
赤井英和のガチ超絶豪邸にビビりつつ。
チャリを駆ってドラッグストアについた。
(本来、お弁当を買いに行ったんだけど)
(導線的に)
(ドラッグストア→お弁当屋さん、な)
めあてのドラッグストアの
日焼け止め売場がどこにあんのかは
キクチは知るよしもないので。
ずんずん進んでったら後ろをふりむいたら
ムスメっこはついてきてない。
で、探したら入口のすぐ横にいる。
よしんば、キクチがずんずん進みはじめかけたときに呼び止めてほしかった。
*
キクチが
ムスメっこと日焼け止め売場を見つけて。
近づいてみると。
たぶんもう、買うものは決まってるのに。
しばらくいろんなものを眺めて考えて。
「ふだん用の800円のやつ」
を手に取って、これでいいっつった。
*
おうちを出る前に仕入れた情報では。
「ふだん用と部活用がある」って話で。
種類があんのかよってビビったのもさることながら。
ふだん用は800円。
部活用は2000円、と。
そんで。
「これでいい!」
ふだん用のやつを手に取って。
でいて、レジに向かうでもなく
日焼け止め売場の前でたたずんでおる。
*
。。。
一流のセールスマンのやりくちっすよね。
*
デキる営業ってえと。
(キクチは営業経験がないので)
(耳年増&妄想ベースのステレオタイプなんだが)
体育会系で。
ハキハキしてて。
ガッツと根性があって、前向きで。
押しがつおくて。
フットワークがひたすら軽い。
っていうイメージがあるいっぽう。
実際にキクチが客として、
いいなとおもったセールスマンをおもいかえしてみますれば。
ちょっと一歩引いてたり。
けして押してこなかったり。
静かに母性本能をくすぐる感じだったり。
ぱっと見、セールスには向いてねえんじゃん?
っておもわせられちゃうようなひとが多くて。
*
それって、キクチとの対人間としての相性。
ってのもあるのかもしんないが。
何を言いたいかというと。
「ザ・王道」ってのはないんだなと。
*
じぶん語り的な脇道にそれると。
「セールス」ってのとはじゃっかん毛色が違うかもしんないケド、なんとなく似てるのが取材をしたときのインタビュイー(話をしてくれる側)で。
有名人とか著者とかにお話しを聞かせてもらうと。
十中八九のひとは、こちらの質問に立板に水のごとく答えてくださる。
んだが。
キクチの拙い取材経験で印象に残ってるのは。
問いを投げかけてから一定時間おいて、いちいち何を話すべきか考えてからゆっくりゆっくり話し始めてくれた方がいて。
対象が有名人とか著者だけに。
取材慣れはしてるに決まってるはずなのに。
立板に水よか、かえって説得力があるっていうか、誠実に臨んでくだすってるんだっていう信頼感が持てた。
ってことがあって。
*
あ。
別に「立板に水」が誠実じゃないとか
信頼できないってことじゃなく。
それはそれで、いままでご本人のなかで
テーマについてどんだけ練りに練り、
熟成されてきた結果なんだろうとか。
ってことが。
その水の流れのような流暢さから
うかがい知れるわけだけど。
あ、誰に言い訳してんだ、キクチは?
*
まあ、そういうことで。
話を戻すと。
*
ムスメっこはわざわざ事前に
ふだん用と部活用と2種類あるって知らせといて
安いほうのふだん用だけを手に取り
「これでいい!」言いつつ。
その場にとどまってる。
要するに、一歩引いてるし押しがよわい。
そうすっと、こちとらはおのずと
ついつい言っちゃいますよね。
「ここに部活用のもあんじゃん!?」
ATMの責任感?としてw
*
そしてムスメっこは。
「うおおお! マジでいいの?」
喜んで両の手に日焼け止めをつかみ
レジへと向かっていった。
おさいふを握ってる父親の袖をつかんで。
キクチ、マジちょろい。
*
。。。
*
ムスメっこは、むかしからそんなん感じで。
ほしいものがあっても直接的に「コレが欲しい!」とか「買って!」とか、けして言わない。
でいて、結果的に。
当初の望みを叶える。
狙った獲物は逃がさない。
こっちの息遣いを絶妙に読み、
ここしかないというタイミングで。
「○○があるよっ」って言ってきたりする。
「買ってくれ」じゃなく「あるよっ」
そういう感じ。
その些細ともおもえる差は、たぶんものすごくデカい。
これってちょっと、つくばマラソンのときのマーマンさんっぽくもあるな。
*
あるいは、去年の年末。
おたんじょうびプレゼントのくだりで。
こういう攻めくちのバリエーションもある。
「そっちのほうがいいような気がしてきた」と。
「実はね」
「ちょっとヘアアイロンのほうがいいような気がしてきた」
当日、出るちょっと前にムスメっこが告白しだす。
*
。。。
*
ってのを、にょうぼうにさっき
「一流セールスマンがまたやりやがった!」
的に話してて。
「一流営業マジすげえな」とか言ってたら。
かたわらにおったムスメっこが言う。
「たまたまである」と。
過去の一連も含め、ひとつも計算した行動をとったことはけしてないらしい。
*
実のところはどうだか知らんが、
盲目的にムスメっこを溺愛してる身としては
ムスメっこの言に疑念を挟む余地はない。
カノジョのナチュラルな行動が、
たまさかいい結果につながったってだけだ。
*
ただ。
そんなに遠くない未来、目覚めのときを迎え。
じぶんの武器・特性を自覚したとする。
対人的ななんらかのベクトルに
得たいものがでけて。
「狙った獲物は逃がさない」ってんで
能力を全開放したとき。
持てるノウハウと計算力を駆使しはじめたとき。
ムスメっこ溺愛クソ父親にとっては
悪夢としか言いようのない
地獄の日々がスタートするwww