箱根駅伝の区間オーダーが発表された。
キクチは箱根駅伝は。
本番はロンのモチとしても、
年末に区間オーダーが発表される前までがたまらなくwktkするタイプ。
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なんつうか。
実際のレースは言っちゃえば結果でしかないから。
当日の個々の選手の調子のよしあしとか、
(「の」ばっかのクソへたっぴいな文章ぇ。。。)
流れのなかでどう勢いに乗るか乗れないかってのは、フタを開けてみないとわからないっていうか誰にもどうもできない領域じゃないすか。
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かたや、年末の箱根駅伝の区間オーダー発表からは。
各校の戦略とか打ち出し方とか、姿勢とか哲学が透けてみえるもので。
それを、事前にじぶんが脳内で勝手に考えてたオーダーとか、「こうだったらおもしろいなあ」っていう希望とすりあわせて。
当たってたらおもしろいし、外れても「おお、そういうことか!」ってなったりしておもしろい。
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それはじぶんが「やる」ばあいもいっしょで。
陸上の試合だったら、どう組み立ててどこで勝負に出ようとか。
マラソン大会だったら、(キクチは後半あげたいタイプだったので)どこから第一、第二ロケットを切り離すかとか。
ゴルフだったら、このコースはコウせめようとか。
前日、そういうことを脳内で組み立てるのがたまらなくすき。
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ってのは、どうでもいいな。
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きょう発表された青学の区間オーダー。
往路が
湯原、近藤、太田、関口、若林
復路が
高橋、宮坂、西久保、中村、中倉
リザーブが
飯田、岸本、横田、佐藤一世、志貴、田中
ちょっとビックリした部分もあったし。
「そこにそうくるか!」ってのもあるが。
「ここはあからさまに偵察メンバーだな」もあるが。
個人的な感想は措く。
というか、いまはさしひかえておく。
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。。。
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金子みすゞが大すきで。
「どの詩がいちばんすきなの?」って聞かれても、だいたいぜんぶすきとしか答えようがないほどなんだが。
(なお、実際に訊かれたことは当然ないぇ。。。)
こんな2品がある。
怒られちゃうかもしんないが、そんときはそんときでとりあえずのっけとく。
1つは「大漁」。
朝焼け小焼だ、 大漁だ
大羽鰮(おおばいわし)の 大漁だ。浜は祭りの ようだけど、
海のなかでは 何万の、
鰮(いわし)のとむらい するだろう。
もう1つは「星とたんぽぽ」。
青いお空の底ふかく、
海の小石のそのように、
夜がくるまで沈んでる、
昼のお星は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
散ってすがれたたんぽぽの、
瓦のすきに、だァまって、
春のくるまでかくれてる、
つよいその根は眼にみえぬ。
見えぬけれどもあるんだよ、
見えぬものでもあるんだよ。
共通するのはものすんげえ雑にいうと「目線そこ!?」
マジ、うちふるえる。
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むかし、遠い知り合いに。
箱根駅伝に出たひとがいて。
へたしたら実際に走ることよりむしろ、
走ることが決まった時点からの
中学高校の恩師への挨拶まわり、
親戚縁者への報告、
急に増えたおともだちからの応援連絡、
激励会?報告会?
ナドナドがそれはそれは大変だったらしい。
そりゃ、まわりは沸き立つよね。
「おれっちの知り合いが今年の箱根駅伝出てんだけどさあ!」なんつって。
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んで。
箱根駅伝のちょっと特殊なぶぶんってのは。
「当日のメンバー変更が認められてる」
=ハナから偵察メンバー(試合には出ない)としてリストアップされてるひともいる
ってことで。
たとえばオリンピックとか甲子園なら。
出るってなったら出るじゃん?
でも、箱根駅伝のばあいは。
「おれ、偵察メンバーなんだけどねえ」は
その時点で本人もわかってるんだろうが。
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でも、メンバー入りしたとしたら。
地元はそりゃ湧き立ちますよ。
「うっほ! おらが村から箱根ランナーが出た!」と。
その、本人の気持ちってどうなんだろうね。
当然、作戦的にトップシークレットだろうから「おれ、走んないんすけどね」とは口が裂けても言えるはずはないわけで。
でいて、地元の先走ったエキサイティングおじさんは勝手に盛り上がっちゃってて。
ただでさえ、正規メンバー?からは漏れちゃってて本人がいちばんくやしいのに。
「激励会やろーぜ!」言われても、むげに断れないとかいう。
なにこの板挟み?
超絶地獄の責め苦じゃん?
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「ヴィンセントは何区走るの!?」
「駒大の田澤は? 順天堂の三浦龍司は?」
なんて、キクチみたいな居酒屋ナイターおじさんがwktkしてる裏で。
そういうドラマもあるのかとおもうと
なんつうかおのずと、いわしの弔いとか昼のお星とかたんぽぽの根っこに想いを馳せちゃうよね。
見えぬけれどもちゃんとあるんだよ、と。
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。。。
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箱根駅伝の区間オーダーが発表されて。
キクチは興奮を抑えきれず、青学マニアのコッコさんにLINEをした。
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あ、いらねえ情報的には。
今回の箱根駅伝、キクチはどこに肩入れしていいかわかってない。
青学もそうだし、地元で練習してる駒大、國學院、専修。
あの徳本が監督の駿河台大学も気になるし。
なんならもう大学生の親ぐらいの齢になっちゃったので。
子を見る視線で「みんながアクシデントなく持てる力を出し切ってくれればいい!」ぐらいになっとる。
じゃあ、なんでここで青学を取り沙汰すかというと、区間エントリーにサプライズ要素がいちばん多かったからだ。
ほんっと、いらねえ情報だな。
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閑話休題。
大学駅伝をめぐるコッコさんとのLINEは勉強になるし、ほんとうに楽しい。
そのなかで。
キクチはひとつ、投げかける。
「5区は若林→飯田すかね?」
若林は1年生。
学生の三大駅伝といわれてる出雲にも全日本にも出たホープだが、いずれもやらかしている。
飯田は4年生、キャプテン。
駅伝でいつも安定した力を発揮してるし、前々回の箱根は5区山上りですばらしい記録を残して優勝に貢献した。
ふつうに考えれば、今回の青学5区は飯田。
若林はギャンブル性がとても高い(居酒屋ナイターおじさん目線では)。
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キクチの問いかけに対して、コッコさん。
「わたしもそう思うんですが、何処か主要区間トラブったら飯田と(佐藤)一世でカバーするつもりでのリザーブではと思っています。来年は若ちゃんに走らせると思いますが。」
この慧眼すげくね?
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前回、青学は往路で大幅に出遅れた。
その要因のひとつは、Wエースでキャプテンだった神林がほんの数日前、疲労骨折が判明して出られなくなったこと。
走力以上に求心力みたいな面でチーム全体がパニックに陥った結果がモロに出たんだとおもう。
今年のリザーブを含めた編成は。
「もし今年、またそういう万が一が起きたとしても今度はバッチリ対応できまっせ。」
という原監督の内外へのアッピール。
と解釈すれば肚に落ちる。
来年年明け、箱根駅伝本チャンの前後。
キクチはまたコッコさんにLINEしちゃうんだろうな。
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おまけ、前々エントリーのつづき。
まだ書きたいことがあって
こんなことほざいたが(↓)。
なんか最終回のようだが。
あと1回か2回つづくのだ。
ショージキ、モコちゃんが登場して何か一段落ついちゃった感がパねえぇ。。。
もう1回ぐらいつづけるつもりは、ある。