キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

時空が歪むみたいなこと #2

その子とは、比較的連絡をとりあってるほうだ。

去年の秋、市ヶ谷のきょうとおんなじポテサラが東京で2番目に美味い店で飲んだ同級生♀である。

 

 

あ、違うの違うの。

言う必要もないけどいちおう言っとくと。

ロンのモチ、色恋沙汰的なことはビタ一文ない。

 

でいて、カノジョが「飲もうよ」って言ってきた理由もわかってる。

 

ものすごく、話したいことがあって。

それは9日後の同窓会では話せない内容だから話せる場を設けたい(それがきょう)であると。

 

どういう内容であるかも、だいたい察しはついてる。

カノジョはとにかく、話したい、吐き出したいのだ。

 

 

で、その内容ってのは。

会社の同僚に(ランチしながら)話せるようなことじゃないし、カノジョの会社の立ち位置もあるから同僚に話せることでは、たぶんない。

 

要するに。

カノジョにとってキクチはかっこうの餌食っていうか。

近くも遠すぎもしない、当たり障りのない、人畜無害な対象なわけで。

そこにならいくらでもてめえの想いをぶっつけられる、と。

 

キクチも、それはそれでいいでしょうと。

キクチに話してスカッとすんなら、いくらでも聞きますよと。

 

 

あ、違うの違うの(2回目)。

おれはおれで、そうやって善人ぶろうだとか器の大きいことを見せてよくおもわれたいとか、なんなら何らかの隙を突いてあわよくば。なんてことはビタ一文なく。

 

ちょっと言い方がおかしいけど。

カノジョがいま何を抱えてるかってのは、しょせん他人事でしかないというか。

そんくらい他人事だからこそフラットに聴くことはでけて。

そういうクソどうでもいい壁打ち相手がいるってことはおそらく、カノジョにとってのメリットだろうし。

キクチにとっても「しょせん他人事」の気楽さで聞き流せる(?)し。

大げさに言えば、キクチの知らないところで社会ではこういうことが起きてますってのの勉強になるしってんで。

 

別に苦痛でも負担でもないっていうか。

そんなんなら都合よくつかってくださいっていうか。

 

 

あ、このエントリーで何が言いたいかというと。

 

話の内容の軽重とかはものすごくどうでもいいことで。

「いずれにせよ今の話ができる」ってことに、とても価値があるんじゃないかっておもったのね。

 

後ろをいちいち振り返らず、っていうか幼なじみだからお互いのバックボーンやら前提の説明なんかしなくてもわかってるよねってとこから、ナウ&これからの話ができる間柄って、そうそうないわけじゃないすか。

 

表題にむりくり沿うなら少なくとも「時空が歪まない」わけで。

 

 

。。。

 

 

開店直後に飛び込んだので。

いつも誠実で律儀でていねいな仕事をするご主人がまだ一人で切り盛りしてて。

人気店なので、すでにほかのお客さんもそこそこ来ておりテンパってて。

 

カノジョの生中がなかなか来ないので。

(アンド・カノジョの中の「飲んで話したいディレンマ」が渦巻いてたので)

「やっぱ生中2つお願いします!」って

 

じぶん用に中ジョッキを2つ単位でオーダーしてって。

それが3巡したころ、約束の1時間が経って。

まだ1時間しか経ってないのにカノジョはいい感じにほろ酔いになり。

(だって、1時間で生6杯ってなかなかだよね)

気分がスカッとしたのか。

 

「じゃ、出よう!」って言うから。

キクチは残ってるビールをあわてて空けて10秒ぐらいあとに店を出たらば。

カノジョを乗せたであろうタクシーが、靖国通りの向こうのほうに走り去って行ったところであった。

 

グッドラック、幼なじみに幸あれ!

(9日後にまた会うんだけどなっ)

 

つづく。