前エントリーから浅く薄くつづける。センバツ高校野球ネタ。
今年のセンバツは前評判の高い高校とか、プロ注目の誰々クンがいる○○高校ってのにはあんまり興味がわかなくって。
あまつさえ、最近、とくに注目してきたブラバンにもさほど食指が動かなくって。(そういう意味での名門校?があんま出てないってのもあって)。
その代わりっていうか?
監督にいつもにも増して注目しておる。
*
ことほどさように。
ただでさえフォーカスが狭い高校野球ネタ。
の、どんどんどんどんさらに狭い方向にフォーカスしてる。
ので、誰でも理解できるような補足説明などせずに、おのれの興味ベクトル100で突っ走ってみる。置いてけぼる。
*
人口に膾炙する的なネタとしては、夏も含めた監督の通算勝利数ってのがあって。
センバツ始まる前時点でランキングすっと、こういう(↓)。
★がついてるひとは現役。
高嶋監督(智辯和歌山)68
西谷監督(大阪桐蔭)67★
中村監督(PL学園)58
馬淵監督(明徳義塾)54★
渡辺監督(横浜)51
前田監督(帝京)51
木内監督(常総学院)40
中井監督(広陵)38★
蔦監督(池田)37
小倉監督(日大三)37
名監督って意味では、いまは端境期っていうか新旧交代の時期で。
一時代を築いたひとたちが一線を退き、次世代が誰が出てくるかってころ。
上記で言うと、智辯和歌山の高嶋仁、横浜の渡辺元智、帝京の前田三夫、常総学院の木内幸男、日大三高の小倉全由と、名実ともに歴史に残る名監督・名物監督がいなくなり。
次は誰だ? っていう。
*
まあ、大阪桐蔭の西谷監督ってのは超絶異常で。
もともとPLがKKやその2年後の春夏連覇など、尋常じゃないほど濃縮して圧倒的につおかったころの中村監督の勝利数って反則級にぶっちぎりだったのに。
この20年くらい、智辯和歌山の高嶋監督がそれに迫り、追いつき、抜き去ったことが偉業だったのに。
その高嶋監督に迫り、まだ50歳ちょいで、これからも勝ち星をずんずん積み重ねようとしておる。
このセンバツにも出場しておるので、そこで最多勝利トップに立つ可能性も大いにある。
きょう広陵高校が勝ったので、中井監督もあの名将木内に肩を並べようとしている。
*
あとランクインしてるなかでは、明徳の馬渕監督って上記、最近勇退したひとたちと同世代だが、まだまだ気を吐いてるんだよね。
いらねえ情報的には、キクチってゴジラ松井世代なので。
馬渕監督っていうとどうしても5連続敬遠に話が行っちゃうんだけど。
むかしはショージキ、すげえ勝手に馬淵監督を憎みさえしてたんだけど。
オトナになるうち、こちとらが精神的に丸くなったって意味じゃなく、「馬淵監督ってすげえな」心からリスペクトできるようになった。
だって、すげえ薄く浅い例を挙げると。
あの松井の敬遠で日本中から大バッシングされてたころって、いまのキクチよか全然わかいころなんだぜ。
でいて、いまも基本的にそこからビタ一文ぶれてない。
って、すげくね?
*
そういう、次世代をになう、あるいはすでににない切ってるひとたちがバッコバコいらしてるなかで。
今回のセンバツには、こういうひとたちもいる。
創志学園、門馬敬治監督
山梨学院、吉田洸二児督
常総学院、島田直也監督
補足説明しないっつったが、補足説明したくしてしようがないのでする。
*
門馬監督は、東海大相模から移ってきたばっかし。
ここ1〜2年こそ東日本勢、宮城の仙台育英がつおかったり、去年の夏なんか神奈川の慶應高校が制したりしたけど。
高校野球なんて基本的にずっと近畿勢の独壇場で。
そこに、東日本勢として唯一といっていい対抗馬っていうか防波堤になってたのが神奈川の東海大相模なのね。
実質的に、同年代の大阪桐蔭の西谷監督と張り合える東西両巨頭って感じだった。
(あ、作新学院の小針監督もいるけど、話がややこしくなるのであえて措く)
で、あくまで風説だが東海大学グループ内の政治やらなんやらで相模の野球部を追われ。
一念発起して岡山に渡り、創志学園を率いてさっそく復活してきたってわけですよ。
名があるからったって、なかなかできることじゃない。
*
吉田監督っていうか。
吉田監督率いる山梨学院って、去年のセンバツを制したディフェンディングチャンピオンなわけだけど。
このひとこそ、高嶋監督とか渡辺監督、前田監督の次世代の一番手として最初に名乗りを挙げたひとなんだよな。
剛腕・今村猛を擁して2009年のセンバツを制したときの長崎の公立、清峰高校の監督。
当時、まだ横浜高校が東の横綱然としてたころで。
何で横浜高校が松坂世代含めすごかったかというと。
監督としてチーム全体を見る渡辺元智、コーチとして技術を叩き込む小倉清一郎っていう超絶黄金タッグが機能してたからで。
清峰高校ってのは、監督に吉田洸二、コーチ?部長?に清水央彦っていうタッグがおんなじ形?ってこともあって。
「これからは清峰が高校野球の盟主になってくのかな?」とおもってたら、あっけなくタッグが解消された。
そんで、ある意味での高校野球不毛の地(いや、実際そうじゃないんだけど優勝経験がないって意味でね)、山梨に来て、もう一花も二花も咲かせようとしてるっていうか、咲かせてる。じゃん?
wktkせずにはいられない。
*
そして、島田直也っすよ。
木内監督が取手二高を率いて甲子園を制した直後に、新鋭の常総学院に移り。
早くも3年後に夏の甲子園の決勝まで進出してきたときのエース。
(キクチのなかでは、昭和59年夏の決勝、取手二高vsPL学園こそがリアルタイムでみた甲子園史上最高の試合だとおもってる)
高校卒業後、日ハムに入り、芝草とともにSSコンビとしてアイドル的な人気を博した右腕。
もちろんというか、プロでも主にセットアッパーとしてそこそこ活躍したのよね。
その島田直也が甲子園に戻ってきたと。
胸熱がおさえきれねえわけですわ。
「元プロ」っていうより。
取手二高、常総学院で教えを受けた仁志はじめあまたのプロの名選手をして、「誰よりも野球を知っているのは木内監督」と言わしめてる名将が後継者に指名した、この元アイドル(言いぐさ!)が、これからどういう野球でおれさまちゃんを楽しませてくれるんだろうか、っていうね。
*
長くなっちった。。。
なにがビビるって。
てめえの精神的には、小学生の頃「見上げるようなおにいさんたち」だったはずの高校球児が。
いまや、ムスメっこよりもだいぶ齢下になっちゃってきてるってことかな?
なので、おのずと監督に目が行っちゃうのは当然ちゃ当然なのかもしんないですな。