キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

少なさぐあいの描き方、みたいなこと

ドラマおじさんのつづき。

『作りたい女と食べたい女』に釘付けになっておる。

 

キクチは流行遅れの旧型昭和にんげんなので。

このドラマはきょうから第2シリーズらしいんだが、先々週までやってた第1シリーズの再放送をたまたま観て知った。

 

原作はマンガ、あわてて追った。

(らば、ドラマの第2シリーズの予習も進んじまった無念)

 

 

この『作りたい女と食べたい女』はもともと。

 

おんなじマンションの2つ隣に。

とにかく料理することがすきな女性(野本さん)と、とにかくいっぱい食べたい女性(春日さん)がいて。

彼女らがひょんなことから出会って、お互いの利害が超絶一致し。

やったぜ! ってなる物語。

 

お料理の描写がいちいちクソ美味そうなので、料理グルメモノかとおもいきや。

お互いの背景やら何やら、ちょっと複雑に描かれ始めて。

よけい、興味をぐんぐん魅かれた。

 

 

すげえ大雑把に言うと。

(作りたい女の)野本さんは当初。

(食べたい女の)春日さんの食いっぷりがすげえから、料理するとどうしても1人では食い切れない量をつくっちゃうし、それを片づけて?くれる春日さんがありがたいし、春日さんがまたうれしそうに美味そうに食ってくれるのがうれしかったんだが。

 

あるとき、じぶんが春日さんに抱いているのが恋愛感情であることに気づく。

野本さんはそれまでじぶんがそうであることを自覚していなかったが、そこで学生時代に抱いていたよくわからない違和感が何だったのかにも気づく。

 

という話。

要するに、てめえはレズビアン、性的趣向が女性だったんだと。

 

 

そんで、ドラマでいうと第2シリーズからは、新たなキャラ2人。

マンションの2人の間に引っ越してきた南雲さん(食べることがすげえ苦手)と、矢子さん(料理系の人気youtuberかつレズビアン)が加わる。

 

こりゃ、見逃せねえ!

個人的には、春日さん役のひとが、回を重ねるたびどんどんどんどん魅力的におもえてきて悶えておる。

ってのは、いらねえ情報として。。。

 

 

で、キクチが何でこの物語に引き込まれたかというと。

レズビアン、大食漢な女性、食べることが苦手な女性、などなど。

(上記、「お互いの背景やら何やら、ちょっと複雑に描かれ始めて」含め)

 

いささか設定の極端なひとたちが続出してくるんだけど。

その描き方の絶妙さがゼツミョーなのね。

そこに尽きる。

 

たとえば「レズビアン」がマイノリティーだとして。

ことさら賛美するわけではない。

ことさら特殊なものとして扱うわけでもない。

でいて、今風な?「それを認めないとは何事だー!」的な押しつけがあるわけでもない。

 

かといって当事者同士がある意味における特殊意識? 選民思想? 的なものを抱くみたいな、最もクソしゃらくさいことにしてるわけでもない。

 

的なところ。