小田原といえば、ねりものの街で。
ほら、箱根駅伝の小田原中継所って。
「鈴廣かまぼこ」の前だったりするように。
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小田原駅で下りて商店街に入ってすぐ。
「おでん街」みたいなうってつけの長屋があって。
その一角の、席が空いてそうなお店に入ったら。
おでんとは無関係だったでござる。。。
キクチクオリティ。。。
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ただ、そのお店は。
ランチでは丼ものを中心に出してるとこらしく。
地物の海産物を前面に押し出したお店で。
結果的には大正解。
(比較対象がない/わかんない分だけにそうと言い切れる)
んで。
そこがまた、キクチのダメなとこっていうか。
いっちさんとマンツーで飲めるwktkに舞い上がっちゃったんだか。
「おれ実は生しらすって、言うほどときめけないんっすよ」
席についた正面の壁に、意気揚々と。
「生しらす丼アリマス!」あったからなんだけど。
イマソレ、言う必要ある?
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いっちさんは気を遣ってくだすって。
「わたしも、しらすなら釜揚げなのよね!」
言ってくだすったんだが。
それはいっちさんがオトナでいらっさるからで。
ひょっとしたらいっちさんは、生しらすをアテに一杯飲りたかったのかもしれない。。。
そうやって不必要に。
キクチはどんどん勝手にてめえを追い込んでゆくのであった。
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んで、「生しらす」の横にあった貼り紙。
「あじフライ」がすんげえ魅力的で。
頼んだら、肉厚ですげえうめえし。
一口目のビールもすげえうめえし。
すぐ目の前にいっちさんがいらっさるしで。
キクチはただちにほろ酔いになった。
同時に、大雄山線が小田原駅に着く直前。
「そういう意味では、いまはまさにビールが飲みたいかもしんないっすね」
さもいま気づいたていでスカしてほざいた。
のを思い返して、気にくわなくて気にくわなくて。
そんな自分をただちにチョキでぼっこぼこにぶん殴ってやりたかったw
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ただ、現状認識はちゃんとしておかなくてはならない。
ここは、小田原である。
いっちさんは東海道線。
キクチは小田急線でそれぞれ一本で帰れるが。
その一本がかなりすごく長いゆえ。
いつものように酔っ払うわけにもゆかない。
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。。。
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で、たまにおもうんだけど。
その小田原で飲みながらもおもってたんだけど。
いっちさんとは、ホルモン会はじめ、しばしばウタゲで同席さしていただいておって。
お会いすればそれなりに(?)お話しもするし。
こちら勝手には、ムリに合わせようとしてる感はないんだが。
よくよく考えると。
いっちさんと共通の話題ってほとんどないんだよな。
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いっちさんはこの冬も冬山登山の訓練?に勤しんでいらしたようだが。
キクチは、冬にも山にもビタ一文、興味がなくって。
たとえば、去年のいまごろモコちゃん一家(!)と横浜から鎌倉までハイキングしたんだけど。
それはそれでとても楽しかったにもかかわらず。
じゃあ、一人ででもとりあえず高尾山行くかってなったら、たぶん一生行かない。
よしんば、代官山にも久我山にも浜田山にも行ったことない。
↑ハッ???
ことほどさように。
そらさんガンプさんもトレランとかネイチャー的なこともこなすし。
いっちさんなんか、上記したようにもうずんずん山方向のひとになってて。
でいて、キクチはそれらを他人事のように眺めるだけ。
「今度いきましょうよ!」
いっちさんが何度か言ってくださっても。
まったく、食指が動かない。
すげくね?
いっちさんがキクチなんかをお誘いくだすってんのに。
なおかつ、いっさい食指が動かないって。
キクチの前世は。
冬に姥捨山に捨てられたおばあさんか、
海だけで生きた男だったのか、
ぐらい山に恨みでもあんのかってぐらいで。
前世だの来世だの、オカルトをいっさい信じないキクチのあるまじき逃げ口上!
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そんなこんなで、っていうか。
お店は19時半ラストオーダー20時閉店ってんで。
19時半にお店のチャンネーが
「ラストオーダーなんすけど。。。」言いにきたとき。
キクチはまだ、曽我梅サワー(ご当地!)が半分以上残ってて逡巡してたら。
いっちさんが勇敢に「ハイボール2杯!」おっさるので。
そっから、ソッコーで曽我梅サワーとハイボールを空けて店を出た。
アルコホールがつおい女性って魅力的だな。
いっちさんってすげえなっておもった。
徹頭徹尾、感想が安い!!!
次がラストかな?