義弟が監督をしてるチームの試合があるってんで、観に行ってみた。
高校アメフトの関東大会決勝。
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高校アメフトの大会の仕組みってちょっとややこしくって。
最終的には東と西のチャンピオンが戦って
勝ったほうが日本一ってことになってるんだが。
関東大会の決勝ってのは
その東のチャンピオンを決める試合でもあり。
関東大会、関西大会からは全国大会ともいうので
全国大会の準決勝、ベスト4ということもでける。
(「関東大会」には静岡の学校が含まれてたり)
(「関西大会」には広島の学校が含まれてたりもするので)
で、きょうの試合に勝ったほうが
高校ナンバーワンを決める「クリスマスボウル(クリボウ)」に進出でける。
という大一番。
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キクチもアメフトドシロートだが。
アメフトってどうやらそういう「なんたらボウル」に出るってのがすげえ誉れで。
たとえば、大学日本一を決める「甲子園ボウル」って。
アメフトを知らないひとでも一度は耳にしたことはあるでしょ?
本場アメリカのNFLだと「スーパーボウル」って。
よくわかんないけど、一度は耳にしたことあるでしょ?
ことほどさように。
高校では、「クリスマスボウル」と。
その進出をかけた大一番、と。
話が一歩も進んでねえぇ。。。
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相手は絶対王者・佼成学園。
どんくらい絶対王者かというと。
関東大会7連覇中で。
うち、5回クリスマスボウルを制してるという。
それに義弟率いるチームが挑む。
義弟のチームもそこそこ強豪で。
だいたい毎年、関東(全国)大会には進むんだけど。
決勝進出はひさしぶりで。
そりゃキクチ、生観戦せずにはおられないでしょ?
ってわけ。
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なにしろ相手は絶対王者なもんだから。
そうとう厳しい戦いになるとはおもっていたが。
ごくてめえ勝手に。3日後。
「キクチのつくばマラソンに刺激をくれい!」
って、スケベ心も兼ね備えて。
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で、試合は。
絶対王者・佼成学園がクソ強かった。
0-35というスコアとしても大敗だが。
実力的に、もっともっと差があるような気がした。
試合内容からすると。
いらねえ情報的には。
上の写真のキモはスコアボードじゃなく。
「上空の羽田を飛び立った飛行機」だったりして。
てへっ。
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この試合。
キクチは出遅れた。
ので、第1Qはおうちでyoutubeの生配信を観ておって。
それからチャリを駆って駒沢公園にゆき。
到着したころは、ハーフタイムの終わりごろ。
第3Qが始まろうとしているところであった。
キクチが生観戦をはじめるやいなや。
佼成学園が怒とうの攻撃。
3つのタッチダウンを連ね、勝負の趨勢を決めてしまいおった。。。
キクチ疫病神説!
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というわけで。
義弟のチャレンジは残念な結果に終わったが。
すげえなんとなくだけど、すげえ感覚的だけど、すげえひいきのひきたおしかもだけど。
義弟が監督になってからたった2年で、
絶対王者との差は、確実に縮まってるような気もする。
今後も、義弟のチームをひいきをひきたおしつづける。
ショゾン。
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もうひとつ、いらねえ情報を連ねると。
高校アメフト。
「関東」といえど。
だいたいは東京の学校が主導してて。
キクチと高校アメフトとの薄い接点は。
おんなじ中学の野球部の4番バッターが日大三高に進んで。
あまつさえ彼は。
野球部じゃなくアメフト部に入ったらしいぜ?
ってのが、ファーストインパクトで。
よくよく調べたら、当時、日大三高は。
野球は西東京の強豪ではあったけど、まだ?さほどではなく。
(というか、その前世代と後世代のはざまの低迷期で)
(甲子園にはずっとごぶさたしてるころで)
かたや、アメフト部は関東の絶対王者として。
毎年のようにクリボウに出てるような強豪であった。
同時期でいうと、中大附属もつおくて。
義弟が高校生のときは、中附にクリボウ行きを阻まれたんだったっけか?
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何を言いたいかというと。
東京の高校アメフトって、10年かそこらで絶対王者が変遷してて。
むかしは日大三高。
そのあと、早大学院の時代を経て。
いま、佼成学園の時代になってる。
義弟が監督をしてる駒場学園ってのは。
むかしっからずーっとナンバースリーかフォーぐらいで。
でいて、最近ちょっと盛り返し始めてきてるので。
ネクスト絶対王者の座。
お願いします!!!!!
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。。。
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で、きょう何を言いたかったかというと。
3Qで21点とられて。
駒場学園側のスタンドは配色濃厚を感じ取って。
シーンと静まり返っちゃってんのね。
失点の仕方もよくなくって。
インターセプトされてからの。
相手のオフェンスシリーズでタッチダウン。
ということが、たて続いた。
後半から現場でみてたキクチが。
後半だけで、3つだっけ?4つだっけ?
QBのパスがインターセプトされて。
さすがに大人げなく。
「再現VTR多すぎやしませんかね!」
声に出しちゃったぐらい。
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そんな、「あああ。。。」しか声の出しようのない後半。
選手は逆転を信じて気勢をあげつづけてるし。
チアも逆転を信じてスタンドを盛り上げつづけてんのね。
で、やっぱおもうようにはゆかないんだけど。
なお、選手もチアもポジティブなことしか言わないのね。
ってのを目の当たりにしてるうち。
「おれは何をしてるんだぜ?」おもいはじめた。
「おめえは応援をしに来たんじゃねえのかよ!」と。
「応援しに来たんなら、展開にかかわらず最後までちゃんと応援しろよ!」と。
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義弟は監督になって2年目。
たぶんまだ、来年も再来年も監督をするであろう。
身内オブキクチも、そんな義弟を長い目で見て応援しつづけるであろう。
でも、ですよ。
いま目の前でプレイしてる選手たちに次はない。
なかには大学、社会人とアメフトをつづけるひともいるんだろうが。
彼らとて、高校アメフト、このメンバーとフットボールできるのは、これが最後かもしんなくって。
その一瞬一瞬を完全燃焼してるわけで。
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勝って泣いて、負けて泣いて。
みたいなことをいちいちできるのは。
ひょっとしてたぶん、いまだけかもしれない。
それって、青春ってやつがものすごーくほとばしってるんだろうし。
そんな青春って、実は人生でもう二度と味わえないものかもしれない。
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って我が身に転じて考えたら。
とてつもなく尊いものだし。
それを背負う義弟って尊いなとか考えだしちゃった。
汗臭い高校生の思いの丈を全部受けとめるとか。
そんなん、なかなかできるもんじゃないでしょ?
ある意味、苦行でしかないんだけど
ちょっとうらやましいかもって、一瞬キョライした。
生観戦して、ほんとうによかった。
。。。
あ、駒沢公園に行く前にいちおう。
現場におもむき。
祈りというか報告というかは、しといた。
「次はおれの番!」
などという気持ちは、さらさらない。