キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

「ついにおれの時代が来た」#3 ついにおれの時代が来た

元日の夜、義弟はゴキゲンで帰ってきた。

 

フィアンセのご両親にご挨拶するという緊張からの解放もあったんだろう。

人生指折りのハッピーな時期ってこともあんだろう。

珍しく、いや初かもしれん。

いろんなことを話した。

 

 

あ、今回の帰省は。

キクチにとっても、ちょっと想いがひとしおで。

 

義弟が結婚することになったじゃないすか。

そのついでに、というか。

いい機会だから家を建て直そうってことになって。

 

いまある、都心?にしてはわりとデカめな二世帯住宅をぶっこわして。

義弟の新生活を見越した新居にしようと。

 

 

かたや。

ムスメっこが年末に生まれるってんで。

18年前の夏。

おれら夫婦はにょうぼうの実家に引っ越した。

にょうぼうは前後6週の産休だけとって仕事に復帰するっていうから、実の親が近くにいると何かと助かるし。

その年のはじめに義父が亡くなって実家もさびしくなってるってんで。

 

つまり、キクチはマスオさんになった。

 

そんなこんなで。

狛江に引っ越すまで3年ぐらい住んでたので。

それなりの愛着もあって。

 

というわけで。

1年に一度ぐらいしかいかない

=今回がいまのおうちを見れる最後

ってことで、ひとしおの想いがあった。

 

おおっぴらにやってバレると恥ずいから

翌日、にょうぼうとムスメっこが初売りバーゲンに入ってる隙に家内外の写真を撮ってみたりしてね。

 

 

なお、キクチが聞いたのが遅めだったからかもしれんが。

展開が急すぎてビビった。

 

キ「この家はいつ壊すの?」

義弟「4月」

キ「新居ができるのは?」

義弟「9月終わりには入居できるらしい」

 

キ「そんで、いつ結婚すんの?」

義弟「1月下旬」

 

もう今月じゃねーか!

2022年はいい年になりそうです!

 

 

結婚、そして新居の工事のめどもたった。

義弟は結婚とかそういうのしないひとだと

にょうぼうもキクチも勝手に思い込んでたので。

 

そのクリビツに増幅されたのもあってか、家中にハッピーなオーラが満ち満ちてる。

(ただし、にょうぼうの激おこがたまに織り交ぜられるw)

 

 

そんなこんなで、義弟は浮かれておる。

 

「おい、ななすけ!」

(義弟はムスメっこを赤ん坊のときからそう呼ぶ)

「スマホばっかしてないで、勉強しろ!」

 

「おめえまだ1番なのか?」

「来年受験だろ! 東大行け!」

「あ、慶應のオフェンスコーディネーターのひとはよく知ってるぞ」

「なんなら紹介してやる」

「慶應に行け!」

(だからなんだよ!)

(オフェンスなんたらってなんの世界だよ!)

(ムスメっことはまったく関係ねえぞ!)

 

義弟、浮かれておるな。

 

 

ついでに、キクチもちょっとぶっこんでみる。

「そういえばさあ、11月の終わり頃だっけ?」

「駒沢公園で試合してたじゃん?」

「タイブレで逆転サヨナラタッチダウンしたやつ」

「あれ、フェンス越しに観てたんだよね」

「いい試合だったな」

 

その話が意外に盛り上がって。

ブログには書けない話がいろいろ聞けた。

以下、チョーおもしれえ核心のぶぶんは諸般の事情で書けないけど。

さわりだけ(にしてはクソ長い)

 

 

。。。

 

 

「そんで、とうとうさ」

義弟は今度から、責任もやりがいもいままでより格段にあるポジションに就くらしい。

 

(ってのは言っちゃっていいのか?)

(この辺境クソブログをたどると、どういうことかバレちゃうな)

(まあ、そこまで深追いするひとなんていないだろうし)

(クソ辺境を読んでて知ってる人も違う世界のことだろうからまあいいや)

 

 

義弟は大学卒業後、手堅い一般企業に就職した。

そのすぐあと、3〜4年後かな?

義父が亡くなった。

 

義父はじぶんはドラクエでいうあそびにんだったくせに。

「だったくせに」というか「だけに」というか。

子どもたちにはカタギっていうか、手堅い進路を求めた。

なのでにょうぼうは手堅い会社に入り、いまも超絶おつぼねとして君臨しとる。

 

 

かたや義弟は。

義父の死後、じぶんが本来やりたかった道にシフトチェンジした。

会社を辞め、大学に入り直し、教職免許をとった。

そしていまに至り。

このたび、もともとの夢であったポジションまでたどりついた。

 

「16年もかかっちったケド」

「ついにおれの時代が来た!」と。

 

 

いや、おめえ義弟。

そっちもそうかもしんないケド。

20代のすんげえかわいい嫁さんを迎えるとか。

おうちを建て替えるとか。

 

2022年はいろいろ「おれの時代」来てるよ!!!

ソレわかってる????

 

 

義弟のしごとの話を聞くだに。

バリバリ体育会系オラオラ系であるのの裏腹に。

発想がビックリするほど柔軟なところがあって。

 

(体育会系の人間って)

(とりわけ同年代前後以前の昭和の体育会って)

(軍隊式にガッチガチで上意下達っていうか)

(そういうのあるじゃないすか)

(それをほどよくシカトしてて)

 

いろんな現場の現状の問題点に真っ向から疑問を投げかけ。

こうしたほうがいいんじゃね?的なことを勝手に?推し進めてたりもする。

 

それだけ聞くと組織にそぐわなそうだけど。

詳しく聞くと、その疑問の方向や推し進めてる方向は、本来的に正しいっぽいことだったりして。

その感じでやれば、うまくやれればすげえいいことになりそう。

みたいな感じがした。

 

(それだけ聞くとやっぱ「それこそ組織にそぐわなそうじゃね?」に聞こえちゃうな)

(諸般の事情で具体的なことが書けないのがもどかしい)

 

 

このたび、名実ともに責任あるポジションに就いたことで。

じぶんがやりたいことを、さらにおおっぴらにでけるようになった。

ということに、やりがいと喜びを感じているらしい。

 

コトのついでにもう一歩、ぶっこんでみた。

「でもその、前任者はある意味カリスマだったわけで」

「そのカリスマ性でもって、よくも悪くも組織がまとまっていた部分もあるわけじゃん?」

「それをこのたび」

「『そのひとが退きました』『義弟が後任です』つっても」

「いらねえマイナス面とか噴出したり大変そうじゃねえ?」

「そこらへんはどうしようとおもってんの?」

 

義弟。

「そこらへんも十分織り込み済みっていうか」

「16年間、いわば中間管理職としていちいちぜんぶ解決してきたし」

「それよかじぶんがほんとうにやりたかったフットボールができる」

 

「も、込みで『ついにおれの時代が来た!』」

 

「勉強は苦手だけど」

「最先端のフットボールはずっと勉強してきて理解してるつもりだし」

 

 

義弟は浪人中。

浪人=会社を辞めて大学に戻ってた無職になったころから。

 

ボランティアで子どもにアメフトを教えたり。

社会人の超強豪チームでコーチをやったり。

自分自身も現役復帰してX1(社会人の一部リーグ)のチームに飛び込んだりしてたし。

 

現職に就いてからも。

高校日本代表のコーチとして海外遠征に随伴したり。

中間管理職なりに?その世界で吸収できることは貪欲に吸い上げつづけてる。

ということは、傍から見て理解してるつもり。

 

 

そんなんわけで。

まあ実際問題、さすがに今年来年中にすぐ結果は出ないかもしんないケド。

 

義弟がソノ世界の名伯楽と言われる日が来るのを。

義兄キクチは、ものすごく楽しみにしておる。

 

。。。

 

とまでは、人見知りだてらに義弟には言わないけど言えなかったけど。

去年の秋、駒沢球技場の金網ごしから声援してたていで。

義弟と義弟のチームを応援してゆこうとおもう。

 

「ついにおれの時代が来た」

に、精神的に乗っかってやろうとおもっておる。

 

ヒッジョーに、楽しみである。

おしまい。