キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

あたしの(はかり)知れねえ世界

この3連休。知り合いが250kのレースに出るってんで。

あまつさえ、超絶豪邸の目の前を通るってんで。

6kだけご相伴してみた。

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(キクチの伴走スタート地点、二子玉川の橋のたもと)

 

こういうコース(Googleマップ)。

大げさでもなんでもなく東京1周とか、マジビビる。

 

 

(多摩川でいうと1本下流にある)

「丸子橋ぐらいで合図ください」夕方ごろ送りつけ。

二子玉川に向かった。

 

ほどなく、ぶじ邂逅でけた。

 

邂逅するなり「キクチくん、心地いいねえ!」おっさる。

数日前に「ちょっとだけ伴走さしてください」奏上したら。

どうやら予習してきてくだすったらしい。

 

「(約190k地点なのに)ずいぶん元気っすね!」

ほざいたはいいが。

 

ほんとうに元気なのか、

知り合いに出くわせて変な方向にてんしょんが上がったのか、

疲れすぎてて逆におかしなアドレナリンが出てるのか、区別がつきかねた。

 

勢い100のみで「おれのポコチンでよろしければいつでも!」意味不明なことをごちたら。

とりあえず喜んでくれてよかったデース。

 

 

そもそもカレはユキねえさんってひとの知り合いで。

だいぶ前、味スタのリレーマラソンにイッチョカミさしていただいたのが初対面。

以来、何度かリレマラを走り、酒を飲み、カラオケで踊った。

 

で、そのリレーマラソンのチームってのは

カレの高校の同級生のつどいで。

カレはリーダー的な存在。

(そのお仲間のひとりがユキねえのパイセンっていう)

 

だいたい。

高校の同級生の仲間うちでリーダー的存在とか。

間違いなく陽キャ由来で。

要するに、キクチとは真逆ってことで。

 

そのお仲間さんたちはキクチより10以上パイセンなので。

そんなにずっと高校時代の同級生とつながってるとか。

ホントすげえことだとおもう。

 

 

ってのはいいとしても。

カレ自身、やたらと?ウルトラマラソンを走ってて。

今回なんか「ザ」って感じだが。

 

前にお会いしたときは

あと数回でサロマンブルー(サロマ湖のウルトラマラソンを10回完走するとあたえられる称号?)みたいなことをおっさってて。

それがコロナで数年中止になっちゃって。

 

ショージキ、その齢で2、3年すっとぶって。

称号を得る的にはハードモードじゃん?っておもったが。

 

 

きょうび、性懲りもなく。

48時間で250km走るレースに出てるくらいだから。

おれがいらねえ心配をするひつようはなさそうだ。

 

(上の地図を見るとえずきそうになるんだが)

(多摩川を遡上してってゴールじゃなく)

(200kすぎてラスト50kぐらい)

(町田の山岳地帯(!)のほうに迂回するんだぜ?)

 

(あたおかっていうか)

(むかし「あなたの知らない世界」ってオカルト番組あったよねっていうか)

(「おれさまちゃんの(はかり)知れねえ世界」すぎるな!)

(おもったおもいましたとさ)

 

 

きょうここで何を言いたいかというと。

中間地点ぐらい、130kぐらいのとこで。

グループLINE的なものに脚のツメが剥がれた的なものが飛び込んできて。

弱気にもなってらしたので。

 

「おれの出番はないかな」おもってた。

 

「とりあえず行けるとこまで行ってみる」ってことだったんだが。

その「行けるとこまで」って、メンタル的にすでにジョーカーを切っちゃったようなもんじゃないすか。

よしんばそこから10kぐらいでリタイアしたとしても。

「よくがんばった!」ってことになる。

 

 

でも、それから待てど暮らせど?

カレがやめた様子はなくって。

「どこそこまでたどり着いた」的なのが流れてくるたんび。

次第になんか、すげえ胸にクルものがあって。

 

「何度も超ウルトラを走るとかド変態もいいとこだよなw」

「出た出た、今回もまたやってるよw」とか。

 

よしんば、こっちにもこっちの都合があるわけじゃん?

走り続けてるなら走り続けてるでこちとらも迎撃体勢を整えなきゃだし。

やめたならやめたで、ほかの予定を入れられる。

 

(「ほかの予定=さっさと飲み始める」なんだけどな!)

 

かたやこの「行けるとこまで」は宙ぶらりんで。

来るのか来ないのかわかんないから。

ぶっちゃけ、ちょっとだけ「んだよ!?」おもったりもしてね。

 

ただ、いつしかそんなてめえ都合はブッとんで。

疾駆してらっさるんであろうさまを想像しながら。

どんどんどんどん胸を打たれていった。

 

。。。ぽえむとしても、表現がヘタクソすぎるてめえが憎い!

 

 

表現ヘタクソついでに言うと。

その「ひとたび始めちまったんだから、ゴールをまっすぐ目指すのが当然だろ」に満ちあふれた、雄弁な態度に。

 

おれも人生、まじめに考え直したほうがいいんじゃねえか?

ぐらいのことをおもわされた。

マジで。

 

 

このレースの制限時間は48時間。

金曜の朝9時にスタートして、日曜の朝9時まで。

 

んで。

そんな過酷なレースだから当然、リタイアすることもあんだろうけど。

レギュレーションとして。

「日曜の朝9時までにはスタートゴール地点に戻ってこなくちゃなんない」ってのがあるらしいのね。

 

スタートゴールは、交通の便のよくない山の中。

 

つまりそれってのは。

「制限時間ギリギリだけどがんばってみる!」とか。

「30分過ぎちゃったけど、こんだけがんばったからすごいでしょ!」なんて通用しないということ。

 

カレもわりと制限時間ギリギリで推移してたので。

「とりあえず朝4時までがんばってみて」

「間に合いそうになかったらそこで決断する」

=始発電車でスタートゴール地点に向かう

 

と、下ネタトークだらけの間隙をぬって。

おっさってて。

なおさら胸にグッとクルものがあった。

 

なんだよそれ?

 

 

そう、下ネタ。

還暦直前?にもかかわらず。

伴走してるときの話の9割ぐらいはチャンネーのことで。

 

すごく電気が明るいところがあったので。

「ここは駒澤大学のグラウンドっすよ!」っつったら。

「女子大生いるかな!?」とたんに元気になったり。

 

すぐ隣にリコーのラグビー場があるので。

「こっちはトップリーグのリコーのグラウンドっすよ!」さらに元気づけようとおもったら。

超絶塩対応で。

 

それはたんじゅんに、チャンネーの有無に依っているってことが瞬時に察せられて。

 

呆れ果てるしかないっていうか。

舘ひろしに似た、すげえシブいおじさんなのに。

いい意味でもよくない意味でも、いい意味でもよくない意味でもあるなあ。

とか、わけのわからないことをおもったりした。

 

 

。。。

 

 

そうそう、冒頭の画像。

これは「二子玉川の交叉点にいます」ってことはどうでもよくって。

てめえのフォーカス的には、左にあるパチンコ屋さんである。

 

このパチンコ屋さんってたぶん。

もう40年以上前からあって。

いつからか「パチンコ ゴールド」っておなまえに変わっちゃったんだが。

 

むかしは「ゴールデンホール」っておなまえで。

そんな「ホ」に点々つけりゃ何らか一直線みたいなネーミング。

全国のオールオブ小学生男子、例外なく大歓喜案件でさあな!

 

「(パ)ちんこがゴールデンボールwww」的な。

(これ、前にも何度かほざいたことあるな)

 

 

あまつさえ後年。

この土地は「ニコタマ」なんて呼ばれるようになって。

もはや、小学生男子の沸騰がとまらねえよね。

 

「2個タマ」

「(パ)チンコ」

「ゴールデンホール」って

どんだけ何重敬語だぜ!? っていう。

 

きょうキクチンコが言いたかったのはそれだけである。

心地いいいいい!

 

 

なお、翌朝。

全日本大学駅伝をながめてると。

ブーッ。

8:30すぎにグループLINE的なものが鳴った。

 

画面いっぱいに出てきたのは完走証の画像。

チョーかっけえ!!!!

カレを心から、あらためてリスペクトした。

 

街灯も途切れ途切れの河川敷において

息するように繰り出されつづけた下ネタすら

なんだかえらく尊いもののようにおもえてきた。

 

 

そのせいっていうか、おかげっつうか。

 

土曜日、つぎはぎの歩きまじりながら。

キクチだてらも30k近くジョギングしちまった。

そんな走ったの1年ぶり。

 

何が楽しいのか、さーっぱりわかんない。