キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

子育てをがんばっているひとにこそ絶対読んでほしい本

水曜にネットをまさぐってたらこんなニュースを見つけて超絶wktkした。

www3.nhk.or.jp

 

『窓ぎわのトットちゃん』はすげえすきで。

いまでも、年に1、2回は読み直している。

 

「その続編」ってなったら、そりゃ奥さん!

即買いでさあな。

kindle版をダウンロードしてとりあえず3回読んでみた。

 

上記リンク先にもあるように、

今回、続編を書く動機はウクライナの戦争で。

自身の戦争体験を伝えなきゃ的な色合いが濃いので。

テイストは、「初代」とはじゃっかん異なるのだが。

 

まあ、クソおもしろかった。

(それは余力があって続いたらそのうちほざく)

 

 

ここで何を言いたいかというと、表題。

いま、子育てをがんばっているひとにこそ、

「初代」から「続」を絶対読んでほしいとおもうのだ。

 

(風呂敷を広げると)

(「子育て」という枠にとらわれず)

(後輩とか部下とか、でも適用できる本質をこの本は言っておる)

 

 

超絶ベストセラーなので説明不要かもしれんが(初代)。

いちおう言っとくと。

 

これは黒柳徹子の幼少期の自伝。

 

黒柳徹子ってのは。

文学部キクチにゃよくわからんが、子どものころ?

いまでいうADHDで。

(自分が関心を示したことには異常にのめりこめるけど、その逆もあるみたいなやつ?)

 

授業そっちのけで、教室の軒先にあるハトの巣を眺めてたり。

授業中、学校の外を通ったチンドン屋さんに過剰反応したり。

 

要するに授業を妨害?したりなんかして。

小学校を数日で退学になって。

私立のトモエ学園というところに転入した。

ところから、物語は実質的に始まる。

 

そんなんわけで『窓ぎわのトットちゃん』は、

トモエ学園で過ごした日々が綴られておる。

 

。。。あ、「いちおう言っとくと」が説明的すぎてあまつさえ、あんまわかりいい説明じゃないしおもしろくないので措く。

 

 

表題で何でそういう大仰なことほざいたかというと。。。

 

子どものころに読んだ本。

あ、本でもドラマでも映画でもいいんだけど、物語。

オトナになってから読み返す(見返す)と解釈がガラッと変わる。

みたいなこと、よくあるじゃないすか。

 

青春期あんなに夢中になってた村上春樹が、とても退屈なものにおもえたりとか。

「アムロって天才だな!」という視点でみてなかったガンダムが、ほかのいろんな側面が理解できたりとか。

 

 

『トットちゃん』もそうで。

いままで、わりと主人公のトットちゃん目線で。

「考え方や行動がおもしれえ!」

「周りにいるひともいちいちキャラが立ってておもしれえ!」

ってのを楽しんでて。

 

それを生き生きと紡ぎ出す黒柳徹子っておもしれえな!

ぐらいにしか? おもってなかったんだが。

 

(いらねえ情報をぶっこむと)

(『トットちゃん』は黒柳徹子が実際に自分で書いたってのが、実は衝撃的で)

(ほら、芸能人本とかビジネス本ってふつう?、ゴーストライターが書くもんじゃないすか)

 

(それは、文章力とかそういうことを抜きにしても)

(著者として依頼されるほど、いわゆる旬な芸能人とか経営者って)

(超多忙で、とても原稿を書くような時間はとれないし)

(でいて、当時の黒柳徹子ってたぶん、絶頂期だったのね)

(「徹子の部屋」も「ベストテン」もやってて、紅白で毎年のように司会をやってた、的な時代)

 

(ちょうどそのころ。税金の詳しいことはわかんねえけど)

(累進課税?が正比例してる時代で)

(「黒柳徹子って、1時間番組があったら55分ぶんは税金らしいぞ」)

(言われてるぐらいの売れっ子だった、ような気がする)

 

(そんな身でありながら、「ゴーストを立てずに自分で書いた」ってすげくね?)

 

文章がうまいというか、表現がいちいち魅力的なんっすよね。

 

ああ、また余談の隘路に突っ込んじゃったので戻すと。

 

 

オトナになってというか、今回読み返してわかったのは。

超超個性的な少女・黒柳徹子が、コウ。

そのまま芸能って世界で輝き続けてんのは。

(なにしろ、90歳だってんだぜ!!!)

 

周りのオトナ。

端的にいうと、お母さんとトモエ学園の小林校長がすばらしかったからで。

彼らは徹子/トットが何をやらかそうが、全許容っつうか。

少なくともたぶん、徹子/トットにネガティブな言葉をひとつも投げつけてないのね。

 

とにかく、徹子/トットの長所をひたすら伸ばそうとするという。

 

 

キクチなんかは。

ムスメっこが大学に入り、もうある程度、親の手を離れたんだけど。

だからこそ、そういうことが言えるわけで。

 

それは、いまオンタイムで子育てに奮闘してるひとたちからすれば。

「おめえ、あたしたちの大変さがわかるか!」かもしれんが。

ぶっちゃけ、喉元すぎちゃったのでわからんが。

 

じぶんが10年前に何度目かのトットちゃんを読み返したとき。

確かに目の前のこと、きょう1日1日をどうやり過ごすかで必死だったんだけど。

 

もし、今回おもったようなことまで思いが馳せられれば、

もうちょっと良い子育てができたのかもしんないなあ。

って、おもったの。

 

いや、てめえの子育てには一片の悔いもないんだけど。

俯瞰できるいまだからこそ、よけいそうおもう。

「あのとき反射的にななちゃんに『ソレダメ!』って言っちゃったこと、当時と違う選択肢をとってたらどうだったんだろうか?」みたいな。

 

 

。。。

 

 

今回出た「続」を語りたいばっかりに。

「初代」、しかも説教くさいことを語り出すありさまだが。

(たぶん、次エントリーも「初代」のことを語ります。)

(あまつさえ、今回の主題に直接つながるみたいなことをほざきます。)

(ということはいいとして。)

 

初代『トットちゃん』で。

今回も目から水が止まらなかった最後の節をあげつらう。

 

トモエ学園は、太平洋戦争末期。

空襲で校舎が焼失してしまう。

 

上記、トモエ学園の校長・小林宗作。

目の前で燃えさかる「じぶんの教育の理想を具現化した場」を眺めながらお子さんの巴さんにごちる。

 

「おい、今度は、どんな学校、作ろうか?」

 

教育者ってこういうことなんだよな。

トットちゃんに一生、影響を与え続けてきたひとはこんなにもデカい。

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