通勤電車でスマホをまさぐってたら、こんなんようなニュース?にぶち当たってプププってなった。
「カメムシはじぶんの臭いが臭すぎて死んじゃうことがある」
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聞きかじっただけだから、詳しくは知らんが。
カメムシのアノ臭いってのはそもそも、外敵から身を守るためらしいのね。
一説によると、威嚇ともいわれておる。
でもその、じぶんの武器であるはずの臭いに
(密閉された空間に閉じ込められるとという条件つきなんだが)
じぶんがやられちゃう。
そんでもって、それをみてどこかしらプププってなる。
のって、すげくね?
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ふつうそういう、諸刃の剣みたいなやつって。
カッコイイ文脈で語られるじゃないすか。
「パンチの威力がすごすぎるがゆえに、おのれの拳を痛めちゃうボクサー」とか。
「感受性がつおすぎて自らをも苦しめる結末になっちゃった、尾崎豊」とか。
「発想が革新的すぎて途中で孤立しちゃった、ジョブズ」みたいな。
後段はただの都市伝説?なのに。
「そんくらいすげえんだ」って「おおっ!」となる。
スーパーヒーローゆえの悲劇性ってえの?
そこによけいグッとクル的な。
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いらねえ情報を付加すっと。
2年に一度ぐらい、なぜかむしょうに花形敬伝説を読みたくあさりたくなる習性があって。
たまたまちょうど、おとといぐらいまで約1週間、ネットで花形敬で検索しまくってたんだが。
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あ、花形敬ってのは戦後のヤクザ、愚連隊で。
「ステゴロ最強」って言われてるひと。
(ステゴロ=素手のケンカ、素手でゴロをまく的な?)
てめえキクチが「関東最弱」ってこともあってか。
本来、イキるとかマウントとるとか論破とか、暴力で他を圧する的なことって、カメムシの臭いとおんなじぐらい、心がざわざわしちゃうっていうか、嫌悪感しかないんだけど。
それでもなぜだかむしょうに2年に一度ぐらい、花形敬伝説を読みあさりたくなる。
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まあ、そういう武勇伝ってのはだいたいそうとう盛られてるもので。
花形敬の伝説のなかにも、マユツバなものはけっこうあるんだが。
(力道山が用心棒していたキャバレーに乗り込んで、力道山を黙らせたとか)
「とにかく、圧倒的につおかった」ってのは確からしくて。
『グラップラー刃牙』って読んだことねえんだが。
の、花山薫(っていうキャラがいんの?)や。
『あしたのジョー』のゴロマキ権藤
(用心棒に身を落としてたウルフ金串をボコボコにしたチンピラ)
のモデルとも言われてるぐらい、ある種のスター性、カリスマがあるひと。
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あ、何も知らねえ関東最弱キクチが、ナニ花形敬を語ってんだろうな?
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極私的にいえば。
花形敬って33歳で暗殺?されちゃったんだけど。
お墓は小田急線の経堂と豪徳寺の間にある、電車からすぐ見えるお寺にあるし。
命を閉じた現場ってのが。
小さい頃住んでてよく知ってる、二子新地駅からわりと近いとこなので。
(いまはすぐ近くに國學院大学の駅伝部の寮があるねっ)
そういう謎の親近感も手伝ったりして。
ん? 親近感???
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まあ、強引にこのエントリーの文脈につなげると。
花形敬も。
あまりにもケンカがつおすぎて。
(裏社会では)ヒーロー的に有名人で。
ある種、ソノ世界でチンピラの賞金首的な存在になっちゃってた。
ものすっげえ雑に言うと。
その突出したつおさとか悲劇性とか武勇伝とか夭逝が。
亡くなってから60年経ったいまですら、伝説として語り継がれてるファクターになってる。
とも、いえる。
いえるのかな?
(いま、ふたたびググってみてビビったんだが)
(きょう9/27は花形敬の命日でござった)
(マジ、変な偶然すぎてきもちわりい)
(どうでもいいっちゃ、どうでもいいな!)
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鼻が高え!
。。。
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閑話休題。
あらためて、カメムシってすげくね?
おのれの命さえ奪う諸刃の剣を携えてるのに。
本来、カッコよさ・武勇伝であるはずのソレに。
「プププッ」ってなるんだぜ!?
尾崎とかジョブズにプププってなんねえじゃん?
なにその、唯一無二の存在。
オンリーワン感。
あるいは。
カメムシという種?目?総勢挙げての逆ドッキリだもん。
でいて、ザ・天然(文字通り、まさに!)だもん!
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いちばんすげえとおもうのが、ね。
カメムシの臭いって。
キクチの人生50年弱で、「実はボクワタシ、あの臭いすきなんすよ!」ってひとに1人たりとも出くわしたことがないの。
(「人生50年」とかちょっと信長を気どってみたものの)
(ボッチ人生まっしぐらなキクチじゃ、ソースが薄すぎるんだけどなっ!)
とはいえ、世間には。
おのれの常識では測りかねるフェチ、臭いフェチっているじゃん?
よしんばくさややチーズは。食ってみたら美味いから
(キクチもすきだし)論点がちょっとズレちゃうけど。
たとえば。
時空がゆがむほどのワキガに萌えるひととか。
加齢臭に和むってひととか。
てめえのヘソゴマや足の指の間の臭いに、「臭くてたまらないんだけどなぜかほっこりする」ってひとにも出くわしたことがある。
黒板とかガラスを爪でギギギって引っ掻くアノ、この世の終わりみたいな音に。
「ボクワタシ、実はアレ、さほどやじゃないんだよねえ」
っていうひとさえ、ごくたまにいる(いた)。
いずれもおのれの常識ではさっぱり理解できねえが。
「そういうフェチもあるんだねえ」
多様性?ダイバーシティー?的に
いま目の前で起きている現実として脳内でかろうじて処理しうる。
*
そんななかで。
「おれ実は、カメムシの臭いすきなんっすよ!」
ってひとには出くわしたことがないの。
ビタ一文。
そういう。
「絶対的嫌悪感のサプライヤー」っつうの?
「孤立無援にもホドがあるだろ!」っつうの?
ガタイがあるわけでもなく、腕っぷしがあるわけでもない。
ただこの世に生を受けて、実直に暮らしてるだけなのに。
「オイニー、ゴイスー」
の一点突破のみで、いわば地上の覇者っすよ。
陸の王者っすよ。
ノックアウトを略すと、ケイオーっすよ!
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やべえ、オチがわかんなくなっちった。。。
これは考えたくもないが。
こうなるとひょっとしてキクチこそが、
カメムシの臭いの虜なのかもしれない。
シームーメーカーの、オイニーのリートリコ、なのかもしれない。
(おもしろくもなんともねえな。。。)
ワンフー、なのかもしれない。
(あまつさえ、とんねるず世代。。。)
「カメムシが大量発生したからきょうは休校です」
朝、いきなり連絡網がまわってくるのは、
三多摩地区の山奥にある高校あるある。(実話ぇ)