ぱっと見、完全に悪口なんだけど、あくまでほほえましいネタとして聞いてくだされ。
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キクチの母なんすけどね。
むかしっから、ワケワカメな習性みたいなもんがあって。
それがかつてキクチを果てしなくイラっとさせたこともあれば、ついつい本気でキレちゃったこともある。
いまはもう老人だから、あんまネガティブなこと言うとかわいそうだから黙って聞き流してるし。
何ならコウ、ブログでさらすぐらいネタ的におもしれーとおもってんだけど。
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その習性?ってのは。
「人の体験的なものは、かぎりなく一般論として処理する」
「でいて、我が身に降りかかったことはおもくそ不幸のヒロインぶる」
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たとえば、キクチが社会に出たころ。
当たり前に残業もすりゃ、休日出勤もするじゃん?
それはそれでいいんだが。
いいっていうかしようがないんだが。
「ちょっと疲れたから、たまには休みてえなあ」うっかりこぼすと。
「そりゃ、働くっていうのはそういうことよ!」言う。
ある意味、正論。
いっぽう。
母は若い頃は地方公務員で。
結婚してからずっと専業主婦で、子どもがある程度大きくなってからパートに出たり。
父親が亡くなってからはしばらく、就職してたりしたんだが。
残業ってものをしたことはなくて。
10年ぐらい前のある日、仕事から帰ってきた母親がずーっとおんなじことを言ってる。
「きょうはひどいのよ。10分も残業させられちゃって!」
喋らないと死ぬマンだから、とにかくずーっとおんなじこと言ってる。
は???
働くってどういうことなのよ???
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これも10年ぐらい前。
キクチはつくばマラソンを走った。
茨城の伯父(母の兄)の家にお世話になりに行くついで。
そのころは、母も連れてっていた。
完走後、伯父の運転するクルマで伯父の家に戻る道中。
「いやあ、30kぐらいのときはホントキツかったわあ」
自己ベストを更新した高揚感にちょっと誉れな感じをトッピングして、ゴチる。
「そりゃそうだよ。マラソンってそういうもんだもん!」母。
は????
あなた、マラソンどころか人生で3k以上走ったことありましたっけ?
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先週、浜松から伯母が遊びに来てた。
戦前生まれ。
ひょんなことから伯母がむかしの話をしてくれて。
疎開してたときの話とか。
キクチが生まれたときにはとっくにいなかった曽祖父母がどういう人だったかとか。
(聞いてるうちに楽しくなってきちゃってどさくさに紛れて聞いた)伯父とのなれそめとか。
で、基本的に。
母の実家は当時、ちょっと想像を絶するぐらい貧乏で。
伯母なんか、中学を出たらソッコーで就職させられて。
あまつさえ、給料日になるといつも玄関先に祖母が待ち構えてて。
さっきもらった給料を全部没収されて。
酒屋に味噌のツケとか払いに行ってたほどだったらしいんだが。
(しかし、ひっでえ話だなw)
母「そりゃ戦後だもん! みんなそうよ!」
舌の根も乾かぬうちに。
「私だって子どものころ」
「あばらやすぎて恥ずかしくて友達とか家に呼べなかったんだから」
「ホント貧乏で貧乏で」
「田舎の貧乏ってホントすごいんだから!」
喋らないと死ぬマンだてらに。
上記カギカッコ内を無限ループ。
は????
まあいい、まあいい。
おめえの攻撃はだいぶん前からもう見切ってるw
ああ必殺パッターン出た出た、として処理できる。
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ある昼下がり。
サッコンの尋常のないクソ暑さのなか、用事があって外出して帰宅した。
「いやあ、マジ暑いね!」うっかりこぼしたら。
母「そりゃそうだよ、夏だもん!」
お、お、お、おうよ。。。
しかしして夕方。
日課のおさんぽから帰ってきた母。
「ああ、もうホント暑い暑い!」(無限ループ)
「なんでこんなに暑いの?」(無限ループ)
「いやあもう、持ってったお茶ぜんぶ飲んじゃったんだから」(無限ループ)
わかったから、平日の日中はもったいないとか言ってないでエアコンつけてください。
「死ぬほど暑い」ってきょうび、暑さ度合いの喩えじゃなくてガチで死ぬらしいからな。