きょうは「科捜研の女」の初回に間に合ってちゃんと観られて。
そのまま寝ちゃおうとおもったんだけど。
ヒトサマが亡くなったおばあちゃんについて書いてたブログに心根が揺れ動かされたので、それを読んでて思い出したことをほざいとく。
ザ・いらねえ情報だらけなエントリーである。
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これまでのキクチの、クソしょぼい48年の人生で。
ぶっちぎりに衝撃的だったのは、9年前。
1コ下のいとこが急逝したことだ。
ほんとうに急のことだった。
その日はたしか、日曜だったとおもうんだが。
当時はマラソンをがんばってたころで、丘陵を上り下りするポイント練習がすごくうまくいってゴキゲンで。
昼から名古屋ウィメンズマラソンをやるってんで、走り終わった後の超絶達成感でビールを飲みながら中継を観てて。
あまつさえ、名古屋ウィメンズマラソンがいい試合だったのでゴキゲンの絶頂におった。
そんなときの報せだったので、落差?コントラスト?的に、訃報がよけい際立った。
ってのもあるとおもう。
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「これは悪い夢に違いないんだ!」
って、それから何日も何日も朝を迎えたけど。
残念ながら毎朝、悪夢でも何でもない最低の現実を突きつけられつづけた。
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彼の訃報を受け。
親戚一同、みんなすげえパニクってるわけよ。
いとこは長年の下積みがやっと実を結びはじめて仕事も軌道に乗ってきて。
ショミンなおれらでもメディアでふと「いまの、毅クンだよね?」って気づくぐらい露出しはじめてきたような、いよいよこれからってころだったし。
超絶かわいいチャンネーと結婚して間もないころだったし。
何より、彼自身がほんとうにいいヤツで、小さいころからみんなに好かれるような人だったし。
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何を言いたいかというと。
そんな身内総パニクリ真っ只中で葬式がおこなわれたんだが。
葬式の終わりに、彼を囲んで最後の家族写真を撮ろうってことになった。
伯父と伯母と嫁さんと、3人の弟。
その家族写真がね、全員、満面の笑顔なの。
身内含め参列者、傍観者が山ほどいるのに、そんなの関係ぶうって感じでそこにだけ強固な結界が張られてるような感じで、ともすればうらやましいぐらい楽しそうなの。
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その楽しそうなさまがよけい、みなの号泣を引き出すわけで。
キクチも例外なく傍観者として号泣しながら、「ああ、ホントいい家族だな!」って心底おもった。
伯父と伯母が37年間築き上げたものの大きさを思い知った。
じぶんの家族もそういうふうになりたいなっ、なれたらなって心底おもった。
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あえて偽悪的な物言いをするならば。
「死体と集合写真を撮る」って所業がそうとう悪趣味で。
ふつう、ちょっとやりすぎ感っていうか、そこまでは感あるのに。
そう感じさせないその感じって、家族の地層の成せるわざだなっておもった。
地層?
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。。。
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翌日、火葬場で。
お坊さんが「最後のお別れです」ってとき。
伯母がおもむろにタタタって走り寄り、言う。
「ツヨちゃん、来世でもまた家族になろうね!」
「次も私から産まれてきてね!」
「楽しかったよ、ほんとうにありがとうね!」
逆説的に。
いとこ、おめえは親不孝者だ。
キクチは親より1日でもいいから長生きしなきゃっておもった。
でも同時に。
(父親はとっくに死んじゃったから安パイ?として)
「もし母親がガチで100歳まで生きちゃったら、こりゃ相当ムリゲーだぞ」ともおもった。
おもいましたとさ。