キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

ホノルルマラソン

あ、何の含蓄もないただの思い出日記な。

(あまつさえ、ホノルルマラソンを走ったとかでもねえっていうね。。。)

 

 

きょう、おうちに帰ってテレビをつけたら。

テニスのウィンブルドンがやってた。

 

ジョコビッチってまだ王者なのな!

「まだ」って物言いがすげえ失礼だけど。

その「まだ」にはてめえ的に最大限のリスペクトが含まれておる。

と、いちおう言っとく。

 

「いちおう」って、火に油注いでね??

ちがうちがう、そうじゃない。

(ブログを更新してない間の、てめえの最大のヒットが「シャネルズ、ラッツ&スター」ってすげえなっていう、つながり)

(そんなん、知るか!)

 

 

。。。

 

 

大学時代、テニスをやっておった。

いや「やっておった」ってエラソーなこと言えるほどでもなく。

サークルで、どちらかというと完全にアフターのウタゲ全力投球方向で。

 

 

とはいえ、ちょっとテニスに燃えてた時期もあって。

サークルの練習だけじゃ物足りなくて。

 

学校のテニスコートを朝6時から予約して。

盟友・キャトゥとかとやってたりして。

 

まあ、それはどうでもいいとして。

 

 

そのサークルの同じ代には、3人の絶対的なイケメンがおった。

とくに、新歓期間に新入生のかわいい女の子を勧誘する時に絶対的な戦力になる3人。

 

まずは、バビくん。

スラムダンクでいうとルカワ的な感じで。

クールぶってるのに、実は誰よりもテニスとかサークルにアツい男。

経験者だったので、最初からずば抜けてテニスがうまくて。

キクチなど陰キャ軍団からすっと、嫉妬の対象でしかない「穴ないマン」。

 

あと、キャトゥ。

いままで何度もこのクソ辺境でも取り沙汰してきたが。

実は、ちょっと萩原流行に似てるものすごいイケメンでテニスにもゲキアツで。

てめえがイケメンってことをたっぷり自覚しておって。

新入生勧誘とか学祭は、「オフィシャルにナンパできる絶好のチャンス」って解釈するぐらいのやつなんだが。

 

キクチと今でも盟友になるような、ほんとうは文学好きなオセンチな人間だってことがバレると、ある種、相手側からの好みがくっきり分かれるようなやつで。

 

そのアンバランスさが、キクチ的には、19歳のときも49歳のいまもたまらない。

それは、キクチと真逆かおんなじか、ビミョーなところではあるんだけど、そこに惹かれて。

まあとにかく、キクチはキャトゥがほんとうに大すきだ。

 

 

で、本日の主役なんだけど。

シバタくん(仮名)ってやつがいて。

 

 

シバタくんは、ババ、キャトゥと3人並び立ってるなかでも、圧倒的にイケメンで。

当時、ブレークし出した福山雅治にクリソツって、JDがキャッキャしておって。

「でも、奇面組の一堂零にも似てるよね」って言われて「それ、よく言われます」ってさわやかにうれしがる、

 

なんつうか、完全無欠のイケメンなわけですよ。

 

昔のこんなこと言っていいのかわかんないケド。

 

2年生のときだったかな。
教室に入ったら、なんかざわついてて。

のち広告代理店に就職した
クラスのお調子者が近寄ってきて、言う。

超絶陰キャで超絶人見知りなキクチに、言う。

「さっき、おめえキクチよお
マジ、信じられねえぐらいのビジョと
あるいてなかった? なんだよアレ?」

 

っていう、レベルチョー高え1コ上のパイセン集団でも。

圧倒的にキレイだったパイセンをオトしたぐらいの。

www.kikuchiroshi.com

 

 

あまつさえ、シバタくんが鼻持ちならないのは。

 

シバタくんはサークルにはあんまり来なかったんだが。

その理由が、ボーイスカウトを少年少女を率いる立場としてちゃんとやってて。

「じゃ、しようがないよね」ってなったし。

 

サークルに出てきたら出てきたで、テニスはクソヘタだったけど、誰よりもうまくなりたいって向上心をもって取り組んでたし。

 

まあ、とにかくまじめなの。

さわやかで、感じもよくって。

 

クソバカ学校なくせに、都銀と大手自動車メーカーから内定をもらって。

「でもまあ、シバタならそりゃそうだよな」って周りを黙らせるぐらいで。

 

 

でいて、けっきょく自動車メーカーに就職したんだけど。

よりによって芝刈り機の担当になって。

「シバタだけにwwww」

っていう、ツッコミどころを残してくるぐらい、攻守ともにパーフェクトなやつだった。

 

 

就職が決まった、大学4年生の秋ごろ。

「ホノルルマラソン走ろうとおもってさ」

学食でたまたま、ひさびさに会ったシバタが言う。

 

うへぇ、フルマラソンてwww

 

「おめえすげえな!」を、大学生なりの青さで包み込みたい感じで、キクチは応える。

「いやあ、人生で一度、フルマラソンを経験しときたいし」

「それはたぶん、時間も金も自由にさせてもらってる学生時代のいましかできないことだろうし、な」

 

そのロジックもパーフェクトw

 

たしかにそうかもしれない。

でも、それをすぐ実行に移すシバタは、おめえすげえぞ。

さすがに都銀と芝刈り機内定だな!

「信じらんねえくらいビジョなパイセンをオトすだけあるな!」

 

しかしして、その年のホノルルマラソンを。

シバタくんは、ちゃんと完走した。

 

年明け、その報を本人からきいたとき。

「んだよ、こいつ!」っておもった。

 

後年、じぶんがマラソンを走るとはゆめゆめおもってなかったころ。

もう、同級生なのにイケメンだし、完全無欠だし、なんなら抱かれてもいいかなぐらいなニュアンスで。

 

 

キクチはここで何を言おうとしてたんだっけか?

 

 

少なくとも、「のち、おれさまちゃんもマラソン20回以上完走したよ!」的なことじゃないことはたしかで。

 

でも、じぶんなりに。

シバタくんよか10何年遅れだけど。

「人生で1回ぐらい、フルマラソンにチャレンジしたいなあ」っておもったことがあって。

 

初フルを完走できた。

 

「フルマラソンを完走できた!」って。

客観的にわりとすごいことだとおもうし。

実際そうなんだろうけど。

 

実際に完走できたときは。

「完走できたぜ!」以上の、なんつうか人生の偉業を達成みたいな感覚はもてなかった。

いや、むちゃくちゃうれしいんだけどね。

 

って、感じ、わかりる?

 

 

強引にまとめようとすっと。

「タイミングって、人それぞれだよね」

じぶんが初フルの2010年のつくばマラソンを完走したとき。

いちばん最初にキョライしたのはそんなことで。

 

自己防衛・自己弁護って意味じゃなく。

「そのタイミングがシバタくんは21、22歳で」

「キクチがマラソンの気が熟したのは36歳だっただけじゃん?」

っておもえた。

 

だけのことで。

 

 

シバタくんとはいろいろあって。

もう四半世紀ぐらい会ってないけど。

学生のときも、とりたてて仲がよかったわけでもないけど。

おれらの代、そんなに仲良くないから、もう会うことはないかもだけど。

 

マラソンを媒介とした

なんらかの想い、的なこと?

それをちょっとは共有できるような気がしてる。

 

なもんだから、いまさら。

いきなりシバタくんに連絡とりたくなったけど。

いまさら電話する勇気ねえし。

へんな宗教の勧誘かっておもわれてもイヤだし。

 

偶然のバッティング的な再会を静かに待つ。

 

 

あわよくば。

あれだけイケメンで完全無欠だったシバタくんが。

いまや跡形もないくらい(外見が)変わり果ててたらいいな、ぐらいのことをおもう。

 

おめえキクチ、やなやつだな!

ぽえむぇ。。。