数ヶ月前だったかに「蛙化現象」という言葉を知った。
「蛙化現象」ってのは、女子高生の間の流行り言葉?らしい。
「好きな異性がこちらを振り向いてくれたその瞬間から、その人のすべてがキモくなっちゃう」みたいな意味だったとおもう。
合ってるかどうかは知らん!
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合ってるかどうか知らんが、
リクツとしてはわからんでもない。
その好きな異性のイメージを脳内で極限まで神格化?しちまった結果、現実とのギャップが受け入れらんなくなっちった、とか?
あるいは根っからのハンター気質で。
こちらを振り向かせることがゴール・終着点なので、あとはもう、いざ振り向いてくれてもそんなん知らんわとかそういうの?
うーむ。
リクツとして、現象としてはわかりるが、
実感的にはやっぱしよくわかんねえわ!!
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ちなみに「かえるかげんしょう」と読む。
ちなみに、反意語は「蛇化(へびか)現象」っていうらしい。
「あばたもえくぼ」みたいなこと?
ほかにも派生語はあるらしいが、基本的にクソどうっでもいいので措く。
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みたいなことが、1ヶ月ぐらい前にキクチ家の茶の間で話題に上って。
キクチ家にたびたび巻き起こる、
「ムスメっこに対してヒロシがいかにナウなヤングのトレンドをつかんでるかをアッピールする」という、どう考えても全方位的にうっとうしくしかない行動。
(って、たっぷり自覚してるのになんでやめないんだろうな!!!!)
(おい、おめえだよ! おれ!)
で、このたぐいのやつは。
にょうぼうはキクチが繰り出すナウでヤングなトレンドをだいたい知らなくって。
「ナニソレ?」ってなって。
キクチが謎の、ホントにイミフな勝利の余韻に浸るまでがテンプレ。
えーっっと。
コレわざわざ書いたメリット、キクチにある???
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で、ひとついらねえ情報をぶっこむと。
むかし、大学生のころだったかなあ。
20代中盤だったかなあ。
父親とよくサシで飲みに行ってたんだけど。
その話をしたのが、記憶のなかでは向ヶ丘遊園の居酒屋なので。
狛江に引っ越す前、27歳以前のことなんだろうけど。
そんなこたあ、どうでもいいんだけど。
父親が母はこういうひとだって語るきょくめんがわりとあって。
そのなかで、こんなことを言ってた。
「前に本人から聞いたことがあるんだけど」
「お母さんはね」
「好きな男の人ができても、その人がお母さんのことを本格的に好きになると」
「なぜかそこで急激に冷めちゃって」
「長続きしたことがほとんどない」
「ってのを、むかし悩んでたこととして話してくれたことがあって」
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。。。
これって、ツッコミどころがいくつかあるよねw
まず、「キヨコの蛙化、半世紀早え!!!!」
こういうの、なんつうの?
「生まれてくるのが早すぎた」つうの?
当時をガチリアルにたとえるなら
「テレビがまだ白黒な時代にスマホ持ってた」的な???
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ほかのツッコミどころは瑣末なことなので、箇条書きにしますね。
○夫婦でそんな会話するう???
(↑夫婦だからこそっていうか、そんな会話まずしねえよな?)
(え? ヒトサマの夫婦のことは知らねえけど、ひょっとしてキクチ以外の夫婦はみんなふつうにそういうこと話すの? えっ!? とか)
○そこをどう切り抜けてヒロシは爆誕したんだぜ?
○息子としては、じぶんの母ちゃんのそういう生々しいオンナの部分な話って世界でいちばん聞きたくねえよな?
○で、けっきょくキヨコの「あたし昔モテてたのよ自慢」ってこと?
○(蒸し返すと)それを配偶者に話すのってやっぱおかしくね?
○よしんば「カエルの子はカエル」っていう言い伝えがありますよね?
○キヨコの子のヒロシは、まだ自分でさえ気づいてない「カエルになるポテンシャル」が秘められてるんすかね?
○なんか、設定がドラクエの主人公みたいだけど。
○そんなん、クソいらねええええええ!
。。。
えーっっと。
コレわざわざ書いたメリット、キクチにある???
キヨコ、おめえ母ちゃんいろいろ罪深えぞ!!!!
*
話を戻すと。
*
今朝、通勤電車で、上記した茶の間の団欒のことをとつじょ思い出したんだが。
「何の動物だったっけ?」
蛙が出てこない。
最初に「狐(キツネ)」が浮かんで。
「でも、狐じゃねえよなあ」ってなった。
何だったっけか?
*
で、ザ・あるあるっていうか。
何かを思い出そうとして、ここで言う「狐」みたいなことが先に浮かんじゃうと。
もう、「狐じゃなくって、何だったっけ?」的な、必ず「狐」に一度迂回する確固たる思考回路が完成されちゃって。
「狐じゃなくって、何だったっけ?」という
明らかに正解ではない「狐」が皮肉にもフィーチャーされつづける結果になって。
もう、狐が正解ってことで場を納め(てめえを納得してこのネタを打ち切る)ちゃえばいいのかなっていう気にすらなってくる。
みたいなことってあるじゃないすか?
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あまつさえ。
令和なきょうび、そんなん、手元のスマホでググれば一発だから。
試しに「狐化現象」って打ってみたらば。
あわよくば、「『蛙化』では?」っていう正解をサジェスチョンしてくれたりして、モヤモヤを解決してくれんのかって期待してたんだけど。
どうやら「狐」がマズかったらしいね?
だってキツネって「化かす」界ではタヌキと両巨頭なぐらい、「化」っていう文字と親和性?高えじゃん?
だもんだから、「狐化現象」でググればググるほど「化かす狐」の古今東西のエピソードが出てきて。
キクチの、キツネが化かすことに関する知識がすんげえ深まっただけでござった。。。
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そうやって。
「○化現象」の失われた「○」を求める、ぽまいはどんなマルセルプルーストだよってぐらいの大長編にあやうく展開しそうになって。
(なにこの、クソいらねえ、かつ地味すぎる仏文科卒あっぴーるぇ。。。)
ためしに、というか。
大すきすぎる戸川純がキョライして。
確信犯的に「さなぎ」でググってみた。
「蛹化の女」
このエントリーでいう「蛙化」は「かえるか」とど真ん中豪速球スタッライクな読み方をするが、「蛹化」は「むし」と読む。
パッヘルベルのカノン?
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「蛹化の女」の「さなぎ」は蝉のさなぎで。
「蛹化の女」っておうたは要するに、好きな異性のことがあまりにも好きすぎてどうかなっちゃって。
挙げ句の果て、その好きな異性とはけっきょく結ばれずにほかの有象無象と結ばれちゃったけど。
(解釈が間違ってるというか、表層的で浅いな!)
ってことなんだが。
少なくとも「蛹化」は「蛙化」でも「蛇化」でもねえ、中道?中庸?っていうか、とりあえずゲキアツではあるんだな。
ってことがわかって、キクチの欲求がすべて昇華された。
え? ナニソレ?
それこそそんなんクソどうっでもいいんだけど。
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「好きなひとのも臭うから」
ってのもあったよね。
戸川純のウォシュレットのCM。
ナツい!
これもクソどうっでもいいんだけど。
ウォシュレットだけに。
ま、わかるひとにわかりゃいいんだ。
(花巻さん、2日連続の登場!)