ここ1年ぐらいすかね。
「自分事化」とか言うようになったの。
要するに「なんでも当事者意識をもって事に当たれ」って話なんだろうけど、とにかく言語センスが感じられない。
なんつうか、キクチだって言語センスがあるわけじゃないし好みの話なんだが。
なにより、最初に言ったであろう人の「ぼくわたし、うまいこと言ったでしょ言ったでしょ!」感のにじみ出かたが、身の置き場がないくらいもぞもぞする。
すっげー高級なフランス料理屋でシェフが超絶ドヤ顔で出してきた特製スープがあまりにもクソまずくて、喉が生命体として嚥下を拒絶してるとか、そんな感じのやつ。
わかりやすくたとえようとして、よけいわかりづれえパッターンぇ。。。
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とかいいつつ、この表題はなんだぜ?
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なんか、こういう今だからこそむしろ「他人事化」が求められているような気がするんすよ。
地球の、日本の、狛江の平和のために。
そんなに「自分事化」しなくてもいいじゃん、と。
上級国民にせよ、代議士にせよ、ナメたやつにせよ、スキャンダルにせよ。
確かにむかついたり、アレアレ?っておもうことも多いけど。
よく考えれば、じぶんとはさほどorまったく関係ねえわけだし。
それをわざわざ「自分事化」して極度に腹立てなくたってよくね?
的な。
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かたや朝、こんなことをごちた。
「いいから早くぶちゅーってしちゃえよ」とかおもいながら今日の朝ドラをみてた。齢はとりたくないもんだぜ。#いらねえ情報
— キクチヒロシ (@rFsPIZFyucNM3Z2) 2021年9月2日
『おかえりモネ』な。
ヒロイン・モネとどう考えても両想い(この言い方なんかキュンとするな)な医者・菅波。
菅波は「ここでキメろ!」って場面なのに小理屈を並びたてつつなかなかシュートを打たない。
いまならどんなシュートでも打ちさえすりゃぜってえ決まるのに、ペナルティエリアの中でうじうじ、まったく不要なパスのまわしっこしてる。
ん?なんでサッカーにたとえた?キクチが?
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けっきょく。
なんらかのきっかけで清原果耶が握った腕を坂口健太郎が握り返し、坂口健太郎が抱き寄せて一件落着?なんだけど。
(説明があまりにも雑すぎるw めんどくさくなっちゃったんだろうな)
(清原果耶がモネ役で、坂口健太郎が菅波役、な)
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上記ツイート「いいから早くぶちゅーってしちゃえよ」ってほざいたのは。
齢のせいなんかじゃなくて、ネット弁慶のせいで。
だってキクチなんか、顔面と身長と声が坂口健太郎じゃなくて、医者になるような頭脳なんてあろうはずもないけど、それ以外はほぼ菅波といっていい。
おもくそビビりだし。
「ペナルティエリア内のいらねえパスまわし」なんか、得意中の得意である。
たぶんぜったい、ぶちゅーなんてとんでもない。
であるにもかかわらず。
菅波に感情移入するどころか、謎の強気。
なんなら菅波に焦れたりしてやんの。
いままではそういう菅波にシンパシーを感じて、ひとつも進展しないドラマ設定内の2、3年を「いいねいいね、そうだよねそうだよね!」っつって眺めてたのに。
おめえキクチよお、どのクチがって話っすよ。
こういう「他人事化」。