キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

「お手伝い」

謙遜でも卑屈でも何でもなく。

取引先(になりそうな企業、人も含めて)にキクチはむかしから言うことに決めてる。

 

「何かお手伝いできることがありましたら」

 

 

これは、大恩がある。

どんくらいの大恩かというとたとえば、20年以上前に今のボスとキクチを引き合わせてくれたぐらいの人がいて。

彼の受け売りで。

 

(そうほざいておきながら、もう10年ぐらい連絡取ってねえとか)

(もうキクチ、そういうとこなんだよなあ。。。)

(は、措いて)

 

 

彼の言う「何かお手伝いできることがありましたら」は。

上にも下にも立たねえよ、っていう意思表示だと本人から聞いたことがある。

 

「へへえ。何でもやりますからどうかあたしに仕事をくださいませませ!」でも。

「あたしってこんなスキルもあるんだからあ! すごいっしょ! 買って買って!」でもなく。

 

「心にだけは錦を」ってえとちょっと違うかなあ?

もしあなたが私を必要とするのであれば、協力は惜しみませんけど!

ってのも、近似値だけどちょっと違うかなあ?

 

独立系の遊軍部隊?

 

そういう感じ。

おれさまちゃんはそれを誇りをもってやってきてるんだぜ!っていう。

 

 

謙遜でも卑屈でも何でもなく。

キクチは働きはじめてからこの方ずっと。

地べたの底の底で天から降ってくるおしごとを待ってる、いわばピラミッド的には最下層におるので。

 

社会的にそのいやおうない構造は重々、いやんなるほど理解・体感してきてるけど。

「何かお手伝いできることがありましたら」

誇りをもってそう言い続けてる。

 

つまり「お手伝い」ってのは。

どこか対等であろうとする、おのれのプライドを煮詰めたものと言っていい。

 

 

。。。

 

 

今やってる朝ドラで。

ヒロインの実家のネジ工場が傾いて。

時あたかもリーマンショックで。

航空会社にパイロットとして内定はもらったものの、一時凍結になっちゃったし。

暇だからちょうどいいっていうか、実家を何とかしたくて無給で「お手伝いする」ってくり返してて。

 

それが、アンチ?に油を注いでる感じになってる。

ネットで。

 

「はあああ???」

「親に溺愛されて苦労も知らずに育って」

「大学を中退してまで、1000万単位の金がかかる航空学校を出してもらって」

「航空会社にパイロットとして内定してんのに」

「一時の感情に流されて、あまつさえ『お手伝い』とか依存してる感じで」

「お手伝いもへったくれも、社会人経験のない小娘が!」

 

アンチ?の言い分をまとめるとそういう感じなんだけど。

実際、親の会社?では腰掛け気分のお嬢さん扱いなんだけど。

 

 

これもネットの受け売りなんだが。

ガチでまずは親の会社を何とかしたいってなりはじめてるのを見て。

 

「おめえ、パイロットになれよ!もったいねえよ!」

「いつまでもけっきょく『お手伝い』気分で、矢面には立たねえじゃんかよ!」

「社会人経験もねえ小娘なんか何の説得力もねえよ!」

ってなってるんだけど。

 

じぶんなりに必死に考えて動いてる若い(かわいい)チャンネーが実際に目の前にいたら、そんなこと言えるかな?

 

「状況をちゃんと客観的に冷静に考えろよ!!!!」

っていうドヤ顔の上目線な意見こそが、おもくそ冷静さを欠いててウケるしwww

 

 

こたつに入ってみかん食いながら眺めてるだけの視聴者が。

 

実家の絶体絶命のピンチに。

あまつさえ、大黒柱だった経営者のお父さんが急逝しちゃって。

目が回るような、デカい二択の決断をしなきゃなんない局面のひとが。

いまできることを精一杯やってるのを眺めて。

(ただし、「精一杯」ではあるが「正しい行動」とは言い切れないってとこもミソなんだけど)

 

何やかんや言ってるのって、おもくそ偽悪的に言うと滑稽ですらある。

そもそもこれ、テレビドラマだよ。ただのフィクションだよ。

暇なの?

 

 

あ、やべ。

言わんとしてたことからどんどんどんどん遠ざかってる。。。

 

 

もともと「まいんちゃん」に肩入れしてる、感情に流されまくりなキクチがほざくのもナンだが。

社会人経験がこれからな若者だからこそ、自分の気持ちに正直にいろいろ突発的に動くもんだろうし。

それが特権みたいなもんなんだろうし。

ってのは措いても。

 

やっぱその。

「お手伝い」ってそんなに軽い言葉じゃないんだよね。

 

ヒロインが置かれたもろもろの状況に鑑みた。

腰掛け気分でも、お嬢の無責任な情けでもない。

いまできる最大限の言いぐさ。

って考えてもいいんじゃん?

 

客観的に冷静になw

 

 

とりあえずキクチは、まだ当分の間。

クライアントに言い続けるとおもう。

 

「もし私にお手伝いできることがありましたら」

「いつでもお声がけくださいね」