正月はいつものように箱根駅伝をながめては。
ゴミみてえなツイートを連発しておった。
そんで、駒澤大学がゴールして。
ついに出雲、全日本、箱根の三冠を達成して。
その会見で大八木監督が勇退を表明して。
ファッ! てなった。
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引き際ってそのひとびとの価値観・人生観の究極形みたいなもので。
絶頂期にいさぎよくひくひと。
ボロボロになってもしがみつくひと。
その他うんぬん、いろいろいる。
キクチはボロボロになってもしがみついてるひとに共感を覚えるほうだが。
自分自身は必ずしもそういうほうでもないし。
絶頂期にいさぎよくひくひとに反感を覚えるわけでもない。
どっちでもいい。
というか、どっちもいい。
とおもってる。
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今回の大八木監督の勇退表明は。
多少なりともサプライズをもって受けとめた。
「念願の?三冠を達成して身を引く」だけを切り取ればちょうどいい潮時?に見えるし。
数年前からアノ藤田敦史をコーチにして後継者にしようとしてたし。
田澤廉が入ってきたときは「田澤の卒業とともに退くのでは?」とも言われてた。
(そのとおりになった)
ケド。
駒澤大学には次世代にも有望な選手がゴロゴロいる。
今年の三冠は第二次絶頂期、「令和の常勝軍団」としての第一歩に過ぎない。
と捉えることもできる。
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この「いいとき」、ある意味「ここから」ってときに藤田敦史に襷を渡すってのも。
親心とか持続可能性?を考えれば理屈ではアリだろうが。
5〜7年ぐらい前は。
スパルタ式は古いだのオワコンだの老害だの言われてたじゃん?
駅伝部自体もちょっとずつ振るわなくなって。
結果が出ない←→有望な素材が入ってこない的な、凋落?の典型的なスパイラルに陥ってたし。
それを、指導法をガラッと変えて。
いまの練習方法や子供との接し方に合わせてまで復活してきて。
やっとここまで来たんっすよ。
還暦過ぎてから、じぶんの価値観をガラッと変えるなんてできる?
あまつさえ、そのやり方で天下獲ったようなひとが?
(いらねえ情報的には)
(過去に何度か触れてるように)
(ちょうどオワコンだの言われてたころ)
(朝練の後ろをチャリで付いてゆき)
(河川敷のインターバルをウォッチ片手に見守る)
(という、それまで見たことのなかった姿を)
(幾度となく目の当たりにして)
(「稀代の名将が今さらそこまでする?」)
(「このひとガチで泥水すする覚悟でやってるわあ!」)
(って深く感銘を受けたことがあるからなおさら)
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何を言いたいかというと。
そこまでの執着心をもって、一度落ちかけた栄光を取り戻したんなら。
「もう少し」ってなるはずなのに?、あっさり?勇退した。
これも、冒頭でほざいた価値観・人生観の一つの形といえばそれまでなんだが。
なんか、すげくね?
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。。。
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ってことを言いたかっただけで。
話がとっちらかるから措くが。
「組織としての繁栄が続くことを願ってるならば、理想的な形だ」みたいなこととか。
大八木監督の視点はあくまで「名監督」じゃなく「駒澤駅伝部の繁栄」で、それってちょっとちばあきおの『キャプテン』みたいだなとか。
野村克也の座右の銘「カネを残すは三流、名を残すは二流、人を残すは一流」を、藤田敦史という「人」を残したことによって(もっというと國學院大学の前田監督などなどいるが)体現したんだなあとか。
「(田澤に続く)至宝・佐藤圭汰はどうすんだよ!?」
とか、ある。
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なお、ムスメっこに。
「いまから合格を破棄して駒澤大学を受験したらどう?」
ってほざいたら、2023年の初おめえはバカか的な視線をいただきましたっ。