そういう、スポーツ界のピラミッド構造。
前記したように、当然っちゃ当然なんだけど。
ちょっとひずみもあるんじゃないかなあってんで。
ひずみってえと違うな。
いま超絶流行してる、多様性?
ダイバーシティみたいなやつ。
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キクチは飲んだくれスチャラカおじいさんだけど。
観る陸上競技はあいかわらずすきで。
特に、長距離種目は羨望のまなざしで見上げつづけておる。
というなかで。
こんな記事があった。2つ。
1つは駒澤大学・大八木監督のやつ。
大学から先も記録を伸ばせるよう、限界の限界まではがんばらせないというスタンス。
もう1つは、ハナから箱根駅伝を目指してないので、
高校から大学に行かず、実業団に進みました。
という、三菱重工・林田洋翔のやつ。
林田選手は順大の三浦とか中大の吉居と同級生で、世代トップクラスの実力があるひと。
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いらねえ情報的には。
前者に関しては、だいぶんおもうところのものがある。
中村匠吾を東京五輪のマラソン代表に送り込み。
いまや国内随一のランナーとなった田澤廉を育成し。
ジュニアのすべての記録を塗り替えてきた佐藤圭汰を迎え入れ、育て上げようとしてる。
大八木監督の手腕は、間違いなく名将。
練習拠点の近所に住んでるからか、キクチも駒澤大学への思い入れはひとしおである。
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数年前だったかな?
駒澤大学がちょっと低迷しはじめて。
指導法が旧時代のオワコンみたいに言われて。
あまつさえ、横領して私腹を肥やしてるなんて疑惑が出た。
大八木監督にとって、逆風しか吹いてなかったころ。
(あのときの中畑の反大八木的な立ち居振る舞いって、いまとなってはどうなんだろうね? どうでもいいけど)
6時からの朝練。
大八木監督はストップウオッチを右手にママチャリ漕ぎながら、学生の最後尾を追いかけてたり。
駒大グラウンドのすぐ脇、多摩川河川敷でのインターバルトレーニング。
河川敷に仁王立ちして、ウオッチを片手に学生たちをつぶさに見ながら練習をみておった。
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キクチは近所に住んでてたまたまジョギングしてるときに見かけただけだけど。
「うおお! 超絶名将大八木監督がそこまで地べたを這いつくばっとる!」
ってことに深く感銘を受けて。
近所に住んでる以外、なんの思い入れも縁もないのに。
「この人が歓喜してるとこを、もう一度見たい(学生がんばれ)」
って、心の底からおもった。
しかしして。
おととし、去年、今年と巻き返してきて。
大八木監督やっぱすげえやとか。
名門駒澤大学ここにあり的なことをいかんなく見してくれて。
なんつうか、「信ずれば花開く」的なことをわがこととしておれもがんばろうと。
大いにおもわせていただいた。
もうキクチも駒澤大学のOBといっても、おおかた間違ってないw
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でも、ですね。
たとえば、窪田、工藤。
今年の箱根駅伝の鈴木芽吹などなど。
逸材を次々につぶしてるよねっ。
首をかしげるような起用もしてきてるよねっ。
箱根の勝利にこだわったすえに、と。
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ってのは措いたほうがいいのかな?
でも、それはここで言いたいことじゃないし。
大八木監督も長年試行錯誤してきて
それが結実していまの田澤とか佐藤に至ってるんだから。
指導ってそれだけ奥深いっていうか。
罪深いっていうか。
そういうことなんだろうな。
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んでその。
いまの日本の陸上長距離は。
箱根駅伝をピラミッドの頂点として構成されてるじゃないすか。
何なら、学生の箱根駅伝より上位にある社会人のニューイヤー駅伝が。
日程的にも、なにやら箱根駅伝の前座にある的な。
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あ、ようやく本題に入りたいんだが。
1500字を超えそうなのでつづきますね。