そんなつもりじゃなかったが、なんかつづいちゃったのでつづける。
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はたと気づいた。
にょうぼうがメガネ屋さんにいる間の時間つぶし。
こうして、ムスメっことうろうろしてたんだが。
「おれ、高校生のころ、親と外出するとか死ぬほどやだったよな!」
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思春期ってだいたいそんなもんかもしんないが。
買いものに出て、親といっしょにいるのはすんごくいやなもんである。
親が「子どもといっしょに買い物キテル」ってことにてんしょん上がってるのがわかればわかるほど、よけい遠ざけたいっていうかなんつうか。
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ところが。
LOFTのコスメコーナーにおれオブきたねえおじいさんがノコノコついてったとき。
シャレオツな屋上庭園で、おんなじ学校の制服着たひとたちがウキャウキャしてるなか、高所恐怖症満開でビビりまくってたとき。
そして、無印でおしゃピクトークをとどろかせてるとき。
むろんその間の建物内、通路やエスカレーターを行き来してるとき。
ムスメっこは、こんな小汚えおじいさんを遠ざけるでもなく。
周囲の目を気にするでもなく。
おうちにいる、いつもとおんなじ感じでいて(くれて)。
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ひょっとしたら、ムスメっこはすんげえ無理をしてあえてそうしてくれてるのかもしんないケド。
「この子は主観的にも客観的にも、マジいい子だな」っておもった。
変な物言いになるけど。
こうやって育ててくれたにょうぼうに感謝し。
こうやって育ってくれてるムスメっこに感謝した。
心の底から。
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そして、あらためて気づいた。
「何があってもななちゃんの味方って決めたじゃん!」
彼女ももう17歳のオトナ。
子どものときみたく、親の掌中にあるわけでは当然ない。
じぶんのことはじぶんでちゃんといろいろ考え。
たぶんこれからさらに、じぶんだけでじぶんの行く道を決め、進むことになるであろう。
そこでクソ父親キクチができるのは。
ムスメっこが決めた道を、全力で応援することだけ。
何があってもどうなっても、よしんばムスメっこが全世界を敵に回すようなことがあったとしても、最後の一人の味方でいつづける。
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それは親として当然のことだし。
調子に乗ってクソ親ばかを全開にしますれば。
こんな、全方位的にいい子でかわいくて魅力的な子。
そうそういませんよ。
ムスメっこの同級生の男子たち、永久に気づくなください!
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いくつか前にほざいたように。
数ヶ月前、ムスメっこはじぶんの進む道に関して予想だにしなかった順路を選び。
それがそれまでの経緯からするとあさってすぎたので、頭のなかをいろんなものが駆けめぐっておる。
で、その頭のなかをいろんなものが駆けめぐってるのも。
ロンのモチ、ムスメっこのハッピーを考えればこそなんだが。
クソ父親がごちゃごちゃ考えてもしようがないので。
ただただちゃんと黙って見守ってさえすりゃいいんじゃねえか? それこそが本来の役割なんじゃね?
ナドト、頭をじゃっかん冷やした。
冷やしましたとさ。
ぽえむ、ちゃんちゃん。
ムスメっこ、テキトーに精一杯がんばれ!