6月の終わりだったか。
高校野球の西東京大会の組み合わせが決まったので見ていたら。
なんと! 緒戦。
キクチの母校 vs ムスメっこの学校ぇ。。。
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ムスメっこは期末テストが終わったら、あとは終業式までほとんど休みで。
でいて、まいにち学校に行くぐらいの時間(キクチ起きてない)に出ていって、夜遅くまで帰ってこないのでぜんぜん顔を合わせることがない。
喫茶店とかファミレスで勉強してるんだそうだ。
ムスメっこが。
夕飯どきに家にいる →予備校ないけど飯食ったらすぐじぶんの部屋に籠もる。
夕飯どきに家にいない →予備校ある。
予備校がある日かない日かの二択のみ。
がんばれ受験生!
でも、ちゃんと食えよ。ちゃんと寝ろよ。
ってのは措いて。
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某月某日。
その試合の前の日。
ムスメっこがお勉強する場所は3つぐらいバリエーションがあるので。
「あしたはどこ行くの?」訊いたら。
ム「野球場」
ファッ!!!!
親子対決wを観に行くのか!?
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ムスメっこはじぶんの通ってる学校が大すきではあるものの。
スポーツ的な意味での母校愛みたいなものは、ビタ一文ない。
あまつさえ、野球観戦は何度か連れていったことあるけど。
野球にまったく興味ないし、ルールも知らない。
なのでどういう風の吹きまわしだかさっぱしわからないが、じぶんの学校の試合を観に行くっていう事実がありますってことだけ認識しといて、それ以上は聞かないほうがみんな幸せだとおもって聞かないでおいた。
あまつさえ。
「あすの相手はパパの母校のノリ弁実業(ノリ実)だよ!」
「ふーん、そうなんだ。。。」
って、別にキクチはじぶんの出た高校を子にことさら隠してるわけじゃないっていうか、知らないはずはないのにまったく関心を示さないシマツ。
野球にも、試合相手にも、ビタ一文興味がない。
なのに、なぜだ!
(強制思考停止)
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。。。
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キクチの母校のノリ実とムスメっこの学校は同地区なので。
前々から漠然と「いつか、どこかで当たったらおもしろいよね」とはおもってた。
ただお互い、野球に力を入れてるわけじゃないから勝ち上がって対戦という可能性は薄いわけで。
当たるんなら、緒戦かその次ぐらいがせいぜい。
そのなかでも。
いちおう東京で参加校が100以上あるから。
単純に参加校が100だとして、緒戦であたる確率は50分の1。
2戦目以降となったら、「野球に力を入れてるわけじゃない」学校がお互い緒戦を勝たなきゃいけないから、実質的に単純に「50分の1×2=25分の1」よか確率はぐっと下がるわけで。
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それが、あまつさえムスメっこが在学中にしかも緒戦で当たるっていうのは、よくわかんないケドちょっとwktkしたですよ。
もうね。
勝ち負けなんかどうでもいいし、親子ともども野球部には無関係なのに。
なんなんだろう、この荒ぶる気持ちは。
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試合が終わった日の夜、ムスメっこが帰ってきてさっそく。
「どうだった? 楽しかった?」訊いたらば。
「うん。なんかすげー盛り上がった!」と。
試合は終始、ノリ実のリード。
しかし敗色濃厚な最終回、ムスメっこの学校が粘って見せ場をつくった。
「最後、イケるとおもったんだけどねえ」
ちょっと楽しそうに語ってる。
な。野球って、いいだろ?
勝ち負けなんてどうでもいいのだ。
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くりかえすが。
じぶんのなかでは何となく。
「ノリ実とムスメっこの学校が戦う」
っていうのは、夢に描いていたことであった。
それが、ムスメっこの在学中。
しかも高3、最後の夏に実現した。
(しかもしかも、野球に無関心なムスメっこが自発的に観戦にも行った)
っていうのはキクチにとっては勝手に、ほんとうに夢のような出来事で。
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2022年、令和4年の夏。
ムスメっことの間にひとつ、
かけがえのない思い出ができた。
わけですよ。
キクチのこの感じ、昂りや滾りを
説明すんの、むつかしいぜ。