キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

フェイク 中編

ムスメっこは高3。

 

小学校の高学年ごろからテニスをやってるんだが。

ムスメっこがテニスをしてるとこを見たことがない。

 

 

それは控えめなムスメっこが。

「試合とか練習を絶対に見にきてほしくない」

と言ってるからで。

 

明日は試合ってときに。

「どこでやるの?」って、あくまで世間話的に訊いても。

けして教えてくれないし。

 

よしんば、会場はどこどこ高校ってことが漏れ?ちゃったときなんかは。

隙を突いてキクチが観に行っちゃわないように。

「ぽまい、ひょっとしておれのこと好きなの?」ぐらい、ふだんキクチにまったく無関心なにょうぼうがキクチに密着してきて自由行動をさせてくれない。

 

近くのコンビニにおさけを買いに行こうとすると。

「ちょっとどこ行くの!?」なんつって目くじら立てて。

おさけを買いに行くっつってんのに信じてくれなくて、付き添ってくださる。

 

「おいおい、照れるじゃないかよー」

ぐらい、キクチに対する愛とディフェンス力が深く、そして揺るぎがビタ一文ないw

 

 

今朝。

飯を食いながら、いつまで経ってもおもしろくなんなくってひっさびさに離脱しちゃおうかなあとおもってる今回の朝ドラを観てると。

 

ムスメっこがジャージで下りてきて。

「部活のあと予備校に行って、帰り遅くなるから夜はご飯いらない」

言って、出てこうとする。

 

「きょうもあすこ(超絶豪邸から2kぐらいのとこにあるコート)で練習?」

あくまで世間話的に訊くと。

「きょうは多摩川緑地」言う。

 

 

「多摩川緑地」で地図検索すると。

多摩川の河川敷は「多摩川緑地」だらけなんだが。

どうやらきょうムスメっこが練習する多摩川緑地は、10kぐらい下流。

第三京浜のずっと向こうの、ムサコウのグラウンドのほうだ。

 

(ムサコウ(武蔵工業大学)ってきょうび、東京都市大学っつうんだってな!)

(こういうなんつうか未来感みたいのがね、昭和の旧型人間にはついてゆけないのだよ。)

 

 

「ココ?」訊くと、「そう」って言う。

キクチ、目、きらーーーーん!

 

ふっふっふ。

もはや半ばネタ化しておった「パパがガチで見に来たらどうしよう」からの「けっきょく来ないからダイジョブ」は、あくまできょうのための伏線だったのだよ!

 

逆に言えば。

20k走るというのは、キクチにとってちょっと高めの壁なんだが。

たぶん、5回に4回は日和ってなかったことにするぐらいなんだが。

 

「ムスメっこの部活の姿が見れる!」

「あまつさえ、6月には引退してしまう」

という背水の陣的には、とてつもないモチベーションとなるわけで。

 

 

往路で、何面もあるテニスコートのうち、ムスメっこの学校が練習してるコートの場所を見きわめ。

復路で、ちょっとだいぶペースを落とし、ムスメっこがテニスしてるさまをネットリじっくり観察することにした。

 

 

往路で、ムスメっこだけピンクのマスクをしてるのを確認して。

みんなおんなじジャージだけど一発で見分けられるぞってwktkした。

(炎天下でそれなりに激しい運動してるのに)

(テニスだからそれなりに人と人との距離は離れてるのに)

(マスクしてんだな。。。)

 

復路で通りがかったとき。

ダブルスのゲーム形式みたいなラリーをしてて。

たまったま、ムスメっこが鋭いフォアハンドを打ち込んでるとこに出くわした!

フォームもキマってる!

(親ばか100ぇ。。。)

 

 

中2の冬だったかな?

休みの日に、家の前の道路でちょっと軽く打ち合ったことがあんだけど。

当時とは比べものにならんくらい、うまくなっとる!

 

コレ、キクチとにょうぼうがいた学生時代のスチャラカサークルなら。

ただちに団体戦のシングルナンバーワンで試合に出れっぞ!

 

てのと。

ムスメっこがテニスしてる姿を見れたことにクソ父親のてんしょんが爆上がりして。

おかげでキクチは、ちょっと回り道して距離調整したハーフ相当を完走できました。

できましたとさ。

 

つづく。