職場の裏ボスは相当ガチな登山?をしてたひとで。
でいて、裏ボスはキクチの親ぐらいの世代なので
最近はもうさすがに近所に毎朝、犬の散歩ぐらいしかしてないんだけど。
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某日、裏ボスのおともだちが職場に遊びに来たので。
せっかくだからってんで、軽く一杯飲りに行った。
麹町上空。 pic.twitter.com/Qw9pLY5Pxb
— キクチヒロシ (@rFsPIZFyucNM3Z2) 2022年6月29日
そんときに、昔話に花が咲くなかで出てきたのが表題。
「リングワンデルング」
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ドイツ語。
英語では「リングワンダリング」。
日本語では「輪形彷徨」っていうらしい。
視界がゼロな局面で方向感覚がわかんなくなって。
本人はまっすぐ進んでるつもりなのに。
なぜか、おなじところをぐるぐる回っちゃうという、言ってみればまあ遭難で。
(有名な八甲田山の雪中行軍のやつもリングワンデルングが原因なのね)
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むかーしむかし。
裏ボスがそのおともだちと尾瀬に行ったときにそれは起きたと。
その日、尾瀬は猛吹雪で視界ゼロで。
弱っちゃったけど、ゆくも戻るもでけないからとりあえず進もうと。
そんで、しばらく進んだら人の足跡があったので。
「ああ、よかったよかった。ちゃんと人が往来してるところだ」って、その足跡をたどったら。
数時間前にした裏ボスの落とし物がたまたまその横にあって。
そこではじめて。
「おやおやおや?」
「おれら、ひょっとしてリングワンデルングしてるう?」
自覚して戦慄したらしい。
ボスら自身も。
リングワンデルングってのは現象としては知ってたけど。
じぶんには無縁なことだとおもってたので、心底ビビるというか自然のこわさみたいなものを再認識したんだそうな。
ふつうに考えて、超絶ホラーだよな。
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じぶんは一直線に進んでるはずなのに、おんなじとこをぐるぐる回ってただけとか。
スーパーマリオの4-2とか、夏になると「冬は涼しくていいなあ」、冬になると「夏はあったかくていいなあ」みたいなやつ。
もうこれ、ひたすらバターになるしかねえじゃん?
メルヘンとしてならかろうじて受容でけるけど、現実とはおもえない世界。
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知らず知らずのうちにリングしちゃうってのは。
ホワイトアウトとか完全な暗闇みたいな「視界がまったく利かない」って状況において。
骨格の歪みとか、利き腕?利き脚?が作用してのごくナチュラルな作用なんだと。
なので。
右利きが大多数を占める世の中では、逆時計回り(左回り)をするそうで。
もし群れで左利きが先頭とか多数を占めてたら、時計回り(右回り)になるのかな?
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するってえと。
両利きの人が先頭とか多数を占めてる群れなら、まっすぐ進めんの?
あるいは、クロスドミナンス(字を書くのは右だけど箸は左みたく、物事に応じて利き手が変わる人)はどうなるの?
蛇行しながら結果的に目的地に向かえるの?
とか、このくだりはクッソどうっでもいいな!は措いても
マジ、こわくね?
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いっぽう。
「じぶんはまっすぐ進んでるつもりなのに、実はおんなじとこをぐるぐる回ってただけ」ってのは、生活のわりと至るところに転がってる(のかも)。
たとえばこのクソ辺境でも、世紀の大発見的に「こんなことってあるよね!」ほざいてよくよく考えたら。
まったくおんなじことを1年前にも「世紀の大発見したぜ!」ほざいてあったとか。
あとでみつけて自覚したらちょっとしたホラーだし。
自覚もでけずに繰り返してたら、それもそれでちょっとしたホラーだ。
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とすると。
「おんなじこと繰り返して、おれったらバカだなーw」な反面。
「ワンダー(wander:彷徨う)ってワンダー(wonder:ワンダフル的なやつ)でもあるよね」とおもえなくもない。
「コレ、おれっちうまいこと言ったでしょ感を出そう出そうとしてるが、全然うまくもおもしろくもねえ」って意味でも、おれってバカでよかったーっておもう。
おもいましたとさっ。
ワケワカメぽえむっ。