先週のハナキン(死語ぇ)。
ぼうっとテレビを観てたらマナーの鬼講師?鬼マナー講師のひとが出てて。
わりとすぐに「ん?」ってなってチャンネル変えちゃって。
したらば当日?翌日?、ネットでそこそこ炎上しておった。
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「フォークの歯は何で4本なのか?」を検証するコーナーだったんだけど。
(答えは「スパゲティをうまく食べるため」)
番組のディレクター?が歯が2本、3本、4本のフォークで試してみるという段で。
その鬼講師のひとがそのディレクターの行動を逐一(いちいち)厳しく指導?し、泣かしちゃったというのがあらすじ。
たとえば、スパゲティを食おうとして「いただきます」っつったら、「いただきますじゃねえ!ちょうだいしますだろ!」って叱責するとか。
(↑「いただきます」が何で不正解で、「ちょうだいします」がじゃあ何で正解なのかは、無作法バカキクチにはわっかりっませーん)
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炎上の中身ってのは。
マナー講師に対するもの。
「そもそも面前で人を罵倒?するのは『マナーとして』どうなの?」とか。
「マナーってそもそも、みんなが気持ちよくなるためにあるんじゃねえの?」とか。
かたや。
「マナー講師の人は求められたキャラを忠実にやっただけ」とか。
あるいは番組とか局に対するもの。
「むしろマナー講師の人がそういうキャラだってわかってて起用するのが悪趣味」とか。
「この内容でOK出した番組なり局がいかんのではないか」とか。
「女の子がテンパって泣いちゃうのを画的におもしろいとおもってる感覚が時代錯誤」とか。
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それはだいたい概ね、キクチが「ん?」ってなった理由とおんなじ。
オンタイムでそこまで言語化はできてなかったけど、なんかぞわぞわして見てらんなくなっちゃったもん。
たぶん基本的に「大きな声でなじったりしてる様を目の当たりにすんのがたんじゅんにものすごく苦手」なんだとおもう。
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まあ、そういうのを好む視聴者もいるんだろうし、単純に好みの問題だからよしあしじゃないっていうか、理屈はいくらでも後付けできるわけで。
そういうマウンティング感?
上下関係をむりやりこしらえて、上設定?のほうが必要以上にエラッソーにする感じとか。
「一流レストランの一流シェフとやらがファミレスのメニュウやコンビニのスイーツを評価する」という企画がとてつもなく苦手なのも、おんなじような理由なんだろう。
なお、これはただの話のマクラで
きょう書こうとおもってたことは不満的な要素はビタ一文ないっす。
むしろ、何でこの話をマクラにしようとおもったんだろうな!?
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そのテレビ番組をみた翌々日。
にょうぼうの実家を建て替えるってんで、地鎮祭とやらに行ってきた。
にょうぼうの実家はいまは義弟が住んでるんだけど。
こないだ結婚したし、実家もけっこうガタが来てるから建てかえちゃおう。
ってんで。
地鎮祭ってのは、これからおうちを建てますってスタートの儀式なのね。
もとの家はすっかり解体されて更地になっておった。
(前の日けっこう雨が降ってたので、ぬかるみまくりのブルーシートかぶせまくり↓)
(上の写真の先はコウ、左に折れてる↓)
(敷地の向こう側はわりと場所バレしやすい施設が建ってるのでボヤケシまくり)
(しかし敷地、広えな!)
そんで、10分前に着いたらすでにおれら以外みんなそろってて。
神主さん、ハウスメーカーのひと複数、工事業者のひと複数、二級建築士さん。
おれら夫婦なんかただの人数合わせのイッチョカミなのに。
おそらく二度と会うことはないだろうのに。
行列をなして、名刺を渡してくれやがった。
人見知りだてらに。
「あ、このたびはどうも」と
「わざわざすんません」と
「ひとつよろしくお願いします」の
三本柱を3巡ぐらいさせてゲシュタルトが崩壊しかけて困ってるキクチの横で。
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「このたびはありがとうございます!」
「(相手が名乗るのに呼応して)○○さんですね!」
「(名刺を差し出されて)ちょうだいします!」
「これから工事のほう、よろしくお願いいたします!」
にょうぼうのこういう生来の外面(そとづら)のよさっていうか。
その場限りの相手に好印象抱かせる抱かせるの能力を一人一人に全開さしとる。
のを見てて。
マナーとか折り目の端をちゃんとするってのは
オトナとしてあんがい大事なんじゃないか。
キクチもそこは少しは見習ったほうがいいよな、おもった。
(何で冒頭でマナー講師の話を出したかいま気づいたですよ)
(「ちょうだいします」つながりだ!!!)
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長くなったけど、続ける。
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地鎮祭には、義妹のご両親も来ていなすった。
義弟のお相手のご両親。はじめましてである。
ご挨拶する。
にょうぼうは親戚がほとんどいないし、義妹はわりと近めな身内にいきなりランクイン?したんだから今後もお会いするだろうので。
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んで。
お父様がけっこうパンチの効いたひとで。
こじゃれた白いハットをかぶっていなさるダンディーなジェントルマンで。
お辞儀をするときとか、いちいちそれを着脱したり。
なんつうか、実に堂に入ってて感心したんだが。
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前日の夜みてた「IPPONグランプリ」がキョライして。
ご挨拶が終わってすぐ。
にょうぼうの耳元で「ザコシ!」囁いた。
らば、にょうぼうドハマリ。
地鎮祭中、目の前の席だったザコシの一挙手一投足に視線が釘づけ。
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地鎮祭が終わり。
義弟夫婦はハウスメーカーの人と具体的な打ち合わせをはじめちゃったんで。
頃合いをみてずらかったんだが。
辞去して曲がり角を曲がるなり、にょうぼうは耐えきれない。
「ザコシwww」
地下鉄の階段を降りるときも。
「ザコシてwww」
お辞儀するときのハットを着脱するさまから
「ドブロック」と迷ったんだけど。
ハリウッドザコシショウのほうが正解だったらしい。
やったぜ!
っていうか。
なーにが「ちょうだいします」だよバカヤロコノヤロ。