キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

とらじおと(水島新司)

水島新司の訃報を知ったのは

きょうの「伊集院光とらじおと」のニュースコーナーだった。

 

きょうのエンディングで言及してたとおり、伊集院光は熱狂的な?水島新司ファンということをかねてから公言していたこともあり。

ラジオでの水島新司の記憶を掘り起こしてみようとおもう。

 

むろん、キクチも水島マンガからは多大な影響を受けてるんだケド。

『ドカベン』はリアルタイムではないし(本編?の連載は1981年終了)。

『あぶさん』は青年誌での連載で読んだことはない。。。

 

『ドカベン』は小学生以降、単行本で後追いしてたのと、中学とか高校のときアニメの再放送をみてたとかそういう。

なので、プロ野球編がはじまったとき(大学生だったかな?)はたまらなくwktkしてソッコーで掲載誌の少年チャンピオンを買いにいったっけ。

 

どうっでもいいな!

 

 

あ、前エントリーからの時系列でいうと。

つづきは大学生になったころからなんだが。

なんかアレ、飽きてきちったので一時中断。。。

 

 

ラジオでの水島新司の強烈な思い出。

 

2000年代前半の秋だったかな。

日曜の午後にやってた伊集院の番組「日曜日の秘密基地」。

ゲストが水島新司だった。

 

冒頭で水島新司が言う。

「水島新司のことを私よりも詳しく知っている伊集院クンに、きょうはプレゼントを持ってきました」

「これはここで蔵出しのネタなんだけど」

 

(以下、キクチのあいまいな記憶を基にしてるからそのとおりではないかもしれない)

(ニュアンスだけそのまんま)

(下にそのときの録音貼るケド、聴きなおす前に書いとく)

 

 

要旨はこんなん感じ(↓)。

秋田書店「チャンピオン」で連載してた『ドカベン』。

(正確には続編かなんかだけど、めんどくさいから『ドカベン』で)

講談社「モーニング」で連載してた『野球狂の詩』。

(同『野球狂の詩』で)

 

「チャンピオン」も「モーニング」も木曜発売。

その両チームが日本シリーズで当たるのを、出版社を超えて並行してそれぞれの目線で描くことにした。と。

 

当時としては画期的なことで。

「当時としては」というか、水島新司しかできないこと。

 

伊集院は素で大興奮。

キクチもラジオの前で大興奮した。

 

あ、コレ(↓)の冒頭の10分すぎまで。

なんなら、最初の3分だけでも必聴といっていい。


www.youtube.com

 

 

キクチがものすごく深く感銘を受けたのは。

コレを水島ファンの伊集院のために伊集院の番組で初公開するというサービス精神もさることながら。

その企画を、水島新司自身がワクワクしてしようがないというさまね。

 

「何かをつくるひと」、もっというと「仕事をするということ」はこういうことであるべきだ。

と、なんか原理原則というか原風景というか、を見せつけられた気がしたの。

 

 

。。。

 

 

これもよく知られていることだが。

野球漫画の金字塔『ドカベン』。

全47巻だったっけな?48巻だったけな?あるんだけど。

最初の10巻ぐらいまでは野球やんないのね。

 

それは何でかっていうと。

漫画家になって大すきな野球を描きたいとおもっていた水島新司。

だが、連載開始当初はちゃんと野球を描くだけの画力はまだない(と認識しておった)。

というわけで。

 

途中で野球編?に移行するのは、

画力がついていよいよということだったと。

 

その情熱?野球愛?ってすげくね?

家庭の事情で高校に進めず、それでも大すきな野球に漫画という形で関わった。

その積み重ねで、野球界に計り知れない貢献をした。

 

 

いらねえ聞きかじり情報的には。

水島新司が卒業したのは新潟の「白新中学」で。

ほんとうは行きたかったのは「新潟明訓高校」とか。

なんかコウ、胸の奥がきゅんとする。

 

(ドカベンで山田太郎とか岩鬼とか殿馬がいたのは神奈川の「明訓高校」)

(明訓高校の神奈川県内の最大のライバルの一つが、エース不知火がいる「白新高校」)

 

 

上の動画でも言及してるように。

水島新司の野球に対する愛情と造詣はスゴいのね。

それを作品にぶっつけてるということも含め。

 

ネームを切った(下書きを描いて編集者ともそういう流れで合意した)あと、ペン入れをしているうち、三振するはずだった岩鬼がけっきょくホームラン打っちゃったとか。

 

リアルな世界で星稜高校の松井秀喜が5連続敬遠されて、社会問題みたくなったことあったじゃないすか。

その10年も15年も前に、ドカベンの主人公・山田太郎が全打席敬遠されるということがあったんだけど。

「相手チームの立場になって勝つためにどうしたらいいか考え込んだ結論がそうなった」

「なので明徳義塾の馬淵監督の気持ちはよくわかる」

(松井を5敬遠した相手チームの監督ね)

とかいう。

 

もう、いい意味で頭の中で現実と虚構がごちゃまぜになっちゃってるw

そういうことなんだよね。

 

(引用した例はことごとくyoutubeとかwikipediaにもあって)

(それをコウ、しゃあしゃあとほざいてるおのれがクソこっ恥ずかしい)

 

 

くりかえしになるけど。

何かを産み出すには、そんくらいの尽きせぬ熱情と考えて考え抜くことが必要なはずで。

 

「必要」ってえとちょっと違うな。

本来そうあるべきで。

別にキクチは漫画を描いてるわけじゃないし、

何なら図工とか2だったけど

大いに襟を正さずにはおれなかった。

 

わけですよ。

 

 

。。。

 

 

去年、メジャーリーグで大谷翔平が大活躍したのを。

「もしコレをマンガとかフィクションで描いたら、ヒーローが完全無欠すぎて『そんなことあるかよ!』ってなるレベルじゃん」伊集院はかつて言ってたとおもう。

 

でも、おととしで筆を折った水島新司。

もしまだ現役だったら、大谷翔平の活躍に刺激を受けてさらにその現実を越えてくるストーリーを紡いでくれたんだろうなあ。

そんなん、読んでみたかったなあ。

『虹を呼ぶ男』の七夕竹之丞で、とかね。