キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

モテる陰キャ

「じぶんで言うのもアレですけど、わたしは『モテる陰キャ』だったとおもうんです」

こないだのオンラインウタゲでさる美女ガーがおっさった。

 

出た。これは起伏マンお得意の四象限案件だな。

 *

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「陽キャ×モテる」ってのはわかりる。わかりやすい。

「陰キャ×モテない」ってのもわかりる。わかりやすい。

 

興味ぶかいのは第二象限「陽キャ×モテない」と第四象限「陰キャ×モテる」。

 

 

まあ、わざわざ隘路に首を突っ込むと。

「陽キャ陰キャ」とか「スクールカースト」みたいな概念って、キクチが暗黒の青春時代を過ごした昭和末期から平成初期にはなかったので、詳しいことはよくわかんないケド。

 

「モテる」と「モテない」はくっきり2つに分けられるけど、「陽キャ」と「陰キャ」には二分できないじゃないすか。濃淡とかその中間とか「その他」もあるわけで。

 

 

たとえば陽キャってめんどくさくて、「自他ともに認める陽キャ」がいれば「陽キャのコバンザメ、子分」もいるじゃん。「陽キャを遠目に見て憧れてるだけのひと」も含まれる。

 

そういう意味では「陽キャを遠目に見て憧れてるだけ」の層は、陽キャか陰キャすらもわからないってことになるな。まあ、そもそもキクチが陽キャとか陰キャの何ぞやをわかってなくてイメージだけでほざいてるだけだから、なにっていうアレもないんだが。

 

 

そうすっと、「モテない陽キャ」はコバンとか子分とか周りで憧れてるひとが担う?ことになる。

単独行動になると影うっす、的なひと。

 

ここはわりとわかりやすい。

 

 

いっぽう「陰キャ」ってのは要するに多国籍軍っていうか、「陽キャ以外ぜんぶ」なんだよねたぶん。カースト的なものがピラミッド構造だとすると、よけいに。

 

なので、「絵に描いたような陰キャ」も「陽キャに憧れてる陰キャ」もいれば、「趣味趣向がエキセントリックすぎる」もいれば、一匹狼的なひともいれば、マイペースなひともいれば、わざと息を潜めているひともいれば、そもそもそういう括りじゃ収まらないみたいなひともいて。

 

 

たとえば荒木大輔って中学生のころ、同級生の印象にはあんま残ってないらしい。

それは、部活やんないでリトルリーグやってたとか、学校生活全般で目立たないように目立たないようにしてたからって、中学の同級生の宮下(クロマティにデッドボール当てて乱闘になったひと)が言ってたのを、どっかで読んだことがある。

 

それって少なくとも文字通りの「陰キャ」じゃないよね? 

高校野球史上最大のアイドルをつかまえて、だよ。

あまつさえ、だからってけして高校デビュー的なことじゃなく、だって、リトルリーグの優勝投手だぜ、世界の。

 

みたいなこともある。

 

 

あるいは、陽キャ陰キャは「クラスでどのグループにいたか」的なこともあるらしいじゃん。

 

でも、たとえば高校のときの同級生の林くんって、キクチとだいたいいっしょに行動してたのに、なんだかすごくモテてたぜ。

むろん、キクチは時計の短針の動きを見極めながら独りでノリ弁食ってる筋金入りの超絶陰キャだし、入学して1ヶ月、誰とも話せなかったコミュ障だし、ロンのモチ、無モテだったんだけどな。

 

じゃあ、そのキクチとだいたいいっしょに行動してた林くんは「モテる陰キャ」か?ってえと、明らかに「陰キャ」イメージとは違うんだよな。

 

。。。

 

まあ、「林くんって誰だよ、知らねえよそんなやつ」だな。

 

っていうか。

よく考えりゃ、その、すげえモテる林くんといっしょにいたのにまったくモテなかったキクチって、どんだけがマイナスがすげえんだって話だよ。

 

林くんのモテエネルギーをすべて打ち消す非モテエネルギーってどんだけだよ?

使いようによっちゃ、森林とか滝よか、人を癒しちゃうのかよ?

 

まあいいや、措く。

 

 

。。。 

 

 

冒頭でカマしなすった美女ガーはたぶん、そのたぐいなんだろう。

陰キャ多国籍軍のなかの諸派っていうか、王道の陰キャではないほう。

あ、バンドやってたっておっさってたけど、たぶんそれは本質的には関係ないとおもう。

 

ただ、あくまでイメージだけでは、ご本人がおっさる「けして陽キャではない」っていう感じは、すげえよくわかるような気がする。

だいたい、人生を知的生きかた文庫で学んだと豪語するような陽キャは存在しない。

 

ん? 失礼なことは言ってないよな?

陰キャも知的生きかた文庫も、ぜんぜん悪くないし。

 

 

で、その「モテる陰キャ」な美女ガーがつづけるには「なので高校時代は、陽キャに目をつけられないように気をつけてました」と。

 

えーっと、いきなり四象限に戻ると。

やっぱその「陰キャのくせにモテる」ってのは、(あえて「くせに」ってつけてみたけど)どこかエクストラオーディナリー感っていうか、順当じゃない感はあるんだろうな。「陽キャなのにモテない」より、下克上の予感が臭うっていうかなんつうか。

 

「生まれた瞬間に何十年も先の死ぬときのことを考えて悲しむ芸」は一日にしてならずって感じでウケる。

 

そういや「出る杭」って何だ? 気になる。