キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

「おれは絶対に立ち直らねえ!」

NHKの朝ドラ。

今回のやつは世間的には賛否両論あるんだけど、キクチはとっても大すきで。

特に今週はスゴイ。

 

っていう東京の外れにいるおじいさんの想いなんか、クソどうっでもいいんだけど。

まあ、聞いてくださいな。

(以下、独りよがりな記憶頼りの不確かなあらすじをほざくが、それはとばしていい)

(ネタバレ注意!)

 

 

舞台は2016年の正月。宮城県気仙沼の島。

主人公(ヒロイン)モネの同級生りょーちんの父親シンジが今週の主役。

 

シンジはもともと、腕利きの漁師。

「おれが本気を出せば、1日で1000万稼げる」フクような。

 

しかし、現在は酒に溺れる日々。

東日本大震災で海沿いの家を流され、奥さんを亡くし、漁船も流された。

そのショックから立ち直れずに。

 

震災の直前に完成した漁船の借金、1億2000万円だけが残ってて。

 

 

ただ、少し前から。

ヒロインの母が付き添い、病院に通うようになり。

最近は一滴も酒を飲んでない、という日々を過ごしてた。

工事現場で働きはじめ、いくばくかの金を稼ぐようにもなってたらしい。

立ち直りのきざし。

 

 

ところがある日。

シンジがいなくなったという。

「海に落ちたんではないか?」と。

 

みんなで探しまわったあげく、シンジは見つかったという。

モネの実家に、モネの父と祖父に両肩を抱えられて戻ってくる。

ベロベロに酔っぱらって。

 

 

風呂に入り、酔いを覚ましたシンジ。

モネの実家の居間で、告白をはじめる。

 

高校を出て漁師になったりょーちんから電話が来たと。

「メカジキを50本釣った」と。

「なのでこれから帰港するから、港まで迎えに来てくれ」と。

 

その釣果と、そんなガキみたいな?報告してくるりょーちんの声が、すっかり大人になってるってことに。

シンジはとってもうれしくおもった。

うれしくて、しようがない。

 

 

ところがそこでシンジは気づいてしまう。

「この親バカでしかない喜びを分かち合える唯一のひと(奥さん)はもういない」

「おれには今、この喜びを話せる相手が誰一人いないんだ」と。

 

次に気づいたとき。

シンジは津波で流された家の跡地で

しこたま買い込んだチューハイを呷っておった。

 

ガラケーに残された5年前、3月11日15時の留守電。

にょうぼうの最後の肉声を再生し、涙にくれながら。

 

 

「5年も経ったのに、まだ立ち直れてないって」

「『おめえいつまでクヨクヨしてんだよ』かもしれないが」

「5年って長いのか?」

 

「おれは絶対に、立ち直らねえ!」

 

キクチ大号泣w

 

 

よくわかんねえケド、ふつう?に言えば。

 

まあ、どんなにつらいことがあったか知んねえけど。

(それはロンのモチ、キクチごときに推し量ることすらできねえけど)

ちょっとはちゃんとしろよ。

って話じゃないすか。

 

(震災当時中学生の)一人息子りょーちんもいるわけだから。

虚勢を張ってでも息子を守るとか。

そういう後ろ姿を息子に見せつけてやるとか。

 

でもどちらかっていうと、父はそうやってすっかりしょぼくれてしまって、しっかり者の息子が遠くから静かに父を支えてるみたいな構図になってるし。

 

 

ここの「おれは絶対に立ち直らねえ!」は。

あ、キクチの勝手な解釈な。

 

シンジにとって。

「立ち直る=にょうぼうを切り離す、忘れる」

ってことで。

 

それはシンジにとってありうべからざることで。

「おれはぜってー、ミナミのこと忘れねえぞ!」

って決意表明なんだよな。

 

こんな史上最高に後ろ向きなw、史上最高レベルに強固な愛の誓い。

「あり」なわけで。

 

 

それはドラマ=フィクションだからこそ。

かもだけど。

 

たぶん、っていうか。

東日本大震災って、まだ10年しか経ってないからナマな感触はあるし。

実際、被災なさった方にも、シンジ的なひとは少なからずいるんだろうし。

そのナマっぽさが、ちょっとつらくもあるんだけど措いて。

 

(ついでにいうと)

(モネ父=コージが、その前の回で独白するやつ)

(幼なじみのシンジが震災で八方塞がりになっちゃって)

(手の差し伸べようがなくって)

(「おらがシンジにしてやれることがなにもねえ!」)

(悲嘆に暮れてる感じが)

(ちょっと、当時のじぶんにも重なったりして)

 

(あったじゃないすか?)

(「おれは被害も受けず東京でのうのうと生きてるけど、その、被災地とか被災者のかたがたに何もしてあげられないっていう、おのれの無力さについて考え込んじゃう」)

(コンビニでおつりを募金箱に入れても、何かおれは安全なところからズルしてんじゃないかとかっていう懊悩を勝手に抱えちゃう、的なやつ)

 

 

。。。

 

 

あ、何を言いたいかというと。

 

前エントリーでほざいた性別・性自認・性的嗜好の話って。

「多様性をちゃんと認識しとく大切さ」について、たぶんキクチは言いたかったんだろうなって。

 

今朝の朝ドラを見てて、やっと気づいたw

ってことで。

 

(「多様性」って物言いが、いまっぽくてちょっとニュアンス違うんだけど)

(それは隘路に首つっこむだけだから措いて)

 

 

世間一般の常識として、正しいorちょっと違うなってされてること。

じぶんのなかで、正しいorちょっと違うなっていう枠組み。

と、そこで提示された、それまでのじぶんにはなかった新しい?考え方。

 

それぞれの考え方の根底にある、生理、環境、育ち方と、頑固さ。

 

を、いかに認めていけるかが。

このとても生きにくい今の世の中を、

しずかーにつおく生きるひとつの答えな気が。

 

超絶びんびんしておる。

「少なくとも、じぶんと異なる考え方を脊髄反射で排除してもなんもおもしろくねえ」みたいな。

 

 

。。。

 

 

って、なんだよw

 

いや、きょう書きたかったことから変にはずれず、ちゃんと書けたような気がするんだけど。

 

翌朝、アップされてから読み返して。

「うおお!またどうでもいいこと垂れ流しとるわ! クソ恥ずい! キクチなんかもう消えてしまえ!」

ってならない感じには収まってんだけど。

 

じじい臭え。。。

 

へんに齢を重ねると、一挙手一投足がなんか説教くせえ、近所のめんどくせえおじさんっているじゃん?

キクチ、そんな感じに着々と仕上がってきてる感ぇ?

 

 

たしかにかに。

折に触れて何度かチラ見せしてきたキクチのライフワーク的なテーマ。

「じぶんとはまったくそぐわない価値観なんだけど、それがいいとおもってる人もいっぱいいて」

「その、じぶんとはまったくそぐわない価値観をその人は」

「どうやってその価値観のもとで行動してるのか」

「みたいなのの、メカニズムを知りたい」

(長え。もっと簡潔に言えよ)

 

には、かすってる気もするが。

 

 

でいて、このエントリーで言ってることって。

去年、コロナがはびこりはじめたころにほざいたクソエントリーとビミョーに似てるし?

www.kikuchiroshi.com

 

なので。

「キクチは絶対に立ち直りてえぇ!」

なんだけど、何から何になんだぜwww

 

 

もうね。。。

 

「ブログはささっとクールに300字ぐらいでまとめよう」

マルコリーニのように、ウケさんのように。

って、わりと固く決心したにもかかわらず。

2800字ぇ。。。

 

「キクチは絶対に立ち直さねえぇ!」