きょうのしごと帰り。
新宿から小田急線の急行に乗って。
座れて。
スマホをみるのも飽きて。
ぼーっと目の前を眺めてたらば。
斜め前に立ってるひとのジーパンが人並み外れて永遠につづいておるw
(視線を下から徐々に上げてった感触的に)
チョーでけえひと、いる!
*
電車の吊り革って。
ふつうの高さのやつと、それよりちょっと高めのやつがあるじゃないすか。
そのデカいくんは。
「ちょっと高め」の吊り革の輪っかに腕をくぐらせ。
肘を直角に曲げて天井に手をでっかいパーで踏ん張り。
つっかえ棒みたいな力学?でカラダを支えておる。
「ちょっと高めの吊り革の輪っかが、腕を地面と平行に伸ばしたとこにある」
=ということは、肩がだいたいそんくらいの高さ
ってことだぜ?
*
電車を下りるときになんとなくその。
「キクチとちょっと高めの吊り革の輪っかの高低感」を確認してみたらば。
キクチが肘まで輪っかを通そうとしたら仰角が65°ぐらいあるような感じだったので。
たぶん、172.5cmのキクチよか、25〜30cm。
デカいくんはデカい。
と推定でけた。
(4月の健康診断で身長がいきなり9mmも縮んでた)
(というおじいちゃんショックからいまだ抜け出せねえ!)
(とかは、クソどうでもいいから措いて)
*
ってことは、190台後半?
大台に乗ってる可能性もあって。
そんくらいでっけえひとって
そうそう出くわせるもんではなくって。
瞬時に、アメブロのいっちゃんさん(190cm)がキョライした。
*
「タッパがある」って。
180台だとまあふつうに「デカイっすね!」だけど。
190以上ってのはさすがに希少種で。
言い方が決定的に間違ってるかもしんないけど。
「異形」で。
いっちゃんさんにはじめてお会いしたときもそうだったように。
そこまで「異形」だと、もう無条件にワクワクする。
*
超絶陰キャだった高校時代に唯一のおともだちだったはやしくんが言うには。
はやしくんは187cmだったんだけど。
(おまけに55kgだったってのが超絶ビビるわけで)
(キクチだって52〜53kgの、なかなかのもやしっこだったんだが)
(彼といっしょにいると「ぜんぜんもやし認定されねえ」感じの)
(って、目方にフィーチャーすると話がぶれるので措きまするね)
(はやし、もやし、はなし、でうまいことダジャレ言ったなとか、そういうとこ認識されると不本意だし)
彼いわく。
「180とか183ぐらいまでは」
「『おれちょっとおっきい?』的に、じゃっかんほまれなんだけど」
「電車に乗るときや下りるとき、ちょっとかがまないと頭ぶつけちゃったりね」
「でも」
「185超えたところから」
「いきなり生活に支障をきたしだすわけよ」
「もう、不便しかねえんだわ」
吐露してて。
*
たしかにかに。
かもいに頭をぶつけぬよう、かがむ角度も深くなるし。
既製品の服とか靴も、サイズが物理的になくなってきて。
「気に入った服や靴=サイズ的に着れる服や靴」っていう選択肢になってくるし。
いちいち、希少なサイズだからちょっと割高だったりするだろうし。
ほかにもいろんな不便があるんだろう。
*
たとえば。
はやしくんみたくいくら痩身だったとしても。
190近くありゃ、そもそもの容積があるから。
生物学的に?
「190ですげえ少食なひと」が食う量は。
「158cm40kgとスリムだけどすげえ食うチャンネー」より間違いなく多くなるんだろうし。
*
まあ、中肉(いまや)中背キクチ的には。
やっぱ、そんくらい異形なくらいデカいひとを眼前にすると。
いやおうなく、てんしょんガン上がりするわけですよ。
いち生物として、うおお!っておもう。
*
この話に関係あるんだかないんだかビミョーだが。
超絶豪邸は多摩川沿いにあって。
超絶豪邸の前の多摩川は、超強豪な駒澤大学とか国学院大学の駅伝部が日常的に練習してて。
背丈はキクチぐらいか、もっとちっちゃいひともいっぱいいるのに。
「きみらの脚、胸から生えてる?」
ぐらい、圧倒的なバネとストライドにビビったりする。
*
でもそれってあくまで。
「一流のアスリート」って枠のなかで。
動作的な構造はたしかにすごいんだけど。
パッと見のフィギュアは、キクチと変わらないから。
「素質とか日々の鍛錬が並外れてる」
ってことで、脳内では処理でける。
だってとりあえず。
箱根駅伝の強豪校にいるってことは。
インターハイで上位だったみたいな素材なわけじゃん?
*
で、多摩川って。
っていうか、淀川でも荒川でもいいんだけど。
河川敷でジョギングしてるひとには、いろんなひとがいるわけじゃないすか。
中年で小太りなひとがいれば「ダイエットがんばれ!」って謎の上目線になったり。
すげえ走り込んでそうな市民ランナー?がいれば「くっ、生意気な」ってなったり。
意識高い感じで腕をぶんぶん振ってウォーキングしてる主婦がいれば「その腕振りはムダだから、ちゃんと腰入れてあるけ」ってまたもや謎の上目線になったり。
日焼け対策だかで、ツバデカめのサンバイザー&マスク&肌完全防備、なチャンネーがいれば「蜂の巣駆除?」なったり。
すげえ恰幅のいいひとがいれば「あああ、いきなり張り切ると膝やっちゃうよ!」「まず歩いて目方を減らす&基本的な脚の筋力つけたほうがいいんじゃね?」って、またまた謎の上目線になったり。
するなかで。
*
2m120kgぐらいのひとがジョギングしてて。
いっしゅん、上記「あああ、いきなり張り切ると膝やっちゃうよ!」のたぐいかとおもいきや。
駒大の隣にあるリコーのラグビー部のひとで。
(リコーって「すげえ強豪」ではないけどトップリーグにはいますぐらいの一流社会人チームじゃん?)
(トップリーグにいるくらいだから、フィジー?とかの助っ人外国人も所属してるぐらいで)
その、圧倒的なサイズとはちきれんばかりの全身の筋肉。
ってのが、あきらかに「多摩川の河川敷でジョギング」の風景とはそぐわなくて。
っていう異形感に、無条件にワクワクするわけですよ。
みたいな。
*
。。。
*
で、何を言いたいかというと。
「スラムダンク」の魚住じゃないけど。
「圧倒的にデカい」ってのはまさに素質で。
努力ではどうにもならない、天賦の才なわけで。
「圧倒的にデカい」って時点ですでに、選ばれてるわけで。
野球のMLBでいえば。
大谷翔平もダルビッシュも2m近くあるし。
マリナーズで活躍した岩隈だって、目立たないけど190以上ある。
ただでさえグラウンドに盛り土したピッチャーズマウンドから、そんなデカいやつがオーバースローで投げてきたら、そりゃデカさと高さでそうそう打てませんよ。
*
いっぽう。
野球にかぎらず、「超一流のアスリート」っているわけじゃないすか。
神に選ばれたとしかおもえない存在。
よく言われてるのが。
そういう超一流のアスリートってのは。
天才なだけでもなれるわけじゃなく。
死ぬほど努力したからってなれるわけでもなく。
「そういう異常な天才が、なおかつ死ぬほど努力してもなれるかなれないか」ぐらいの世界で。
だからこそ、超一流のアスリートに対するリスペクトはやまねえな、尽きせねえな。
*
みたいなことを。
きょう小田急線で出くわした「デカいくん」を目の当たりにして、あらためておもった。
おもいましたとさ。
。。。
なお、「デカいくん」は。
たしかに並外れてデカくはあるものの。
細身で肩幅もふつうの、文系の大学生って感じだったもよう。