むかし。高校の同級生のお母さんが
「人に迷惑をかけるなとかいうオトナが大っ嫌い」
っつってて。
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さっき。
超絶豪邸の呼び鈴が鳴ったので
母親が出たら、母親のむかしの勤務先の同僚で。
その同僚は大して面識もない、
何なら仕事をリタイアして以来、ほとんど会ってないひとらしいんだけど。
「あ、選挙が近いのねっておもった」
というお察し案件で。
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なんというか。
ヒトサマがどんな信念や信条をもっててもいいし。
「いいし」っていうか、戸を立てられるもんではないし、そもそもクッソどうでもいいし。
たいていのひとは何らか行動を起こすとき。
それを「よかれ」とおもってやるもんだとおもうんだけど。
(結果として「人に迷惑をかけることになっちゃう」ことはあるかもしんないケド)
おそらく異なる信念信条の、大して面識もないご無沙汰なひとに。
「選挙前だからご挨拶にゆく」
って行動が巻き起こす結果が「よかれ」を想起させるに違いないってなるソノ感じがなかなか、なかなかだぜ。
おもったおもいましたとさ。
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。。。
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信念や信条の違いって往々にして。
人間関係にいろんな意味で楔を打ち込むもんだとおもうし。
そういう信念や信条をことさら出すひつようのないコミュニティならば。
わざわざそれは出さないもので。
(たとえば、職場とかね)
(マラソンとか、趣味の集まりもそうかもしれない)
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むかし、ボスがボスの奥さんについて語ってて。
「地域のコミュニティで仲良くなったひとが」
「『選挙前になるとやたら○○党よろしくって言い出すたぐい』のひとで」
「そういう信念信条じゃないひとは、ひそかに困ってたんだけど」
「ある日、きっぱり言ったらしいの」
「『あなたのことは大好きだけど、私はソレ系のことは大っ嫌いなので、私の前でそのことは二度と出さないでほしい』って言ったっていうのね」
「そんでもって、それから何十年経つけど」
「その人とはいまも仲良し」
「すごいよね、うちの奥さん」
ボスの奥さん、人物だなとおもった。
そのボスの奥さんの友人も、人物だとおもう。
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。。。
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冒頭であげつらった高校の同級生のお母さん。
言わんとしてることは何となくわかりる。
勝手に妄想解釈すると。。。
生きてれば大なり小なりヒトサマに迷惑をかけずにいることは不可能なわけで。
「人に迷惑をかけない」を行動規範にすると。
ある種の制限、縛りみたいなもんができちゃって。
それは必ずしもいいとはかぎらないこともある。
とりわけ、そのとき彼女にその想いがあったのかはともかく。
それを母親として高校生の息子どもに語りかける。
という文脈では、教育としてアリかもな、おもう。
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かたやその、キクチから見れば「△△△(同級生名)のおばさん」は。
当時、40てまえぐらいかな?
にもかかわらず?っていうか。
尾崎豊の熱狂的なファンで。
リビングのいちばん目立つとこにポスターが貼ってあったり。
それから間もなく、尾崎豊は死んじゃったんだけど。
当然そうであるかのように、フィルムコンサートにかよってた。
ぐらいの。
まあ、「尾崎豊ずき」だけでは説明不足かもしんないけど、当時としては相当かっとんでるっていうか、いろいろ独特の思想のもちぬしだったんだけど。
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「人に迷惑をかけるなとかいうオトナが大っ嫌い」
わかるけど。
当時高校生からすっと30代とか40代はそうとうリッパなオトナで。
「言ってもおめえだってりっぱなオトナじゃねーかよ」
「なんでそこだけ尾崎目線みたいなの発動?」
帰り道。
どうも釈然としない思いを総合すると。
そういう結論に至ったw
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ナドト。
(よかれとおもってるんだかはともかく。)
さんざん酒場でご迷惑かけてきたキクチのクチがしゃあしゃあとほざくってのも。
なかなか、なかなかだなぇ。。。