あいかわらずドラマおじさんなんだが。
網羅的にみてるわけじゃないので。
語れるホドのものはない。
*
たとえば「ドラマよくみてマス」アッピールみたいのして。
「○○のあすこがいいですよね?」ってなっても。
○○ってドラマをみてねえから話についてけなくって、「てめえなにがドラマおじさんだよ」ってなる可能性も高し。
「マラソン走ったことあるんすよ」ほざいといて。
「東京マラソンとか?」
「ホノルルマラソンとか?」
「青梅マラソンとか?」
マラソンに興味ねえひとが気いつかって聞いてくれたのに、そのいずれも走ったことありまっせーん! 的な。
*
しかしここ最近のドラマ全般。
「伏線回収」がちょっと前に出すぎてやしませんかね?
*
たしかに。
推理モノとかなら、わかりる。
むしろ「これは解決のための何のヒントだぜ?」
考えながらみるもんっていうか、醍醐味だ。
*
推理モノじゃなくたって。
エッセンスとして大いにあってもいい。
ものすごくいいヤツが戦場で
「この戦いが終わったらオレ、結婚するんだ」
なんて懐中時計の蓋の裏に貼ってある
フィアンセの写真を眺めてたら、
こいつぜってー次の戦いでアレじゃん?とか。
上京してきた父親と15年ぶりに会って。
「オヤジ、今度ゆっくり飲もうぜ」
なんつってたら、
この父子ぜってー今生の別れじゃん?とか。
「昼飯だけど1杯だけ飲んじゃおうかな」
なんつってたら、
キクチおめえ、ぜってー本日終了な展開じゃねーか!とか。
的な。
ってこれら、伏線とか伏線回収とはちげくね???
*
で、伏線じたいは。
いくら張られてても。あんど、それがドラマの本題に関わることでも関わらない小ネタ的なことでもいいの。
物語に深み?奥行き?が出るじゃん?
ってえとかたくるしいケド、単純に1ドラマ内に「コレどうなんだろ?」要素が増えて楽しめるじゃん?
*
こないだ終わったNHKの朝ドラ「おちょやん」は女優・浪花千栄子の人生をモチーフにしたもので。
これのある伏線の張り方はちょっとお見事だったんだけど。。。
。。。
あ、これはクソ長くなりそうだしドラマのネタバレもあるので、末尾の★部からオマケとして加えることにす。
「赤星ってどうしようもなくwktkするよねっ」
クソ痛風ヤローがほざくわけです。
*
で、その。
全体的に伏線回収が最近ちょっと前に出てすぎやしませんか?
ってのが気になってて。
伏線を張るとか、それを回収するとかって。
だいたいはエッセンスのひとつだったり、彩りのうちの一色だからこそってもんで。
それがなんか。
「どんだけ伏線を張りつめて」
「それをどんだけ鮮やかに回収してくか」
みたいなほうに傾きすぎてるような気がして。
*
「このカレーはりんごが隠し味だな!」
って気づくか気づかない感じのカレーが美味いんであって。
「これはりんごカレーだな!」
ってなるカレーは、はたして美味いかどうかってえとビミョーじゃないすか。
「おれはふつうの美味いカレーを食いたいんだよ!」
ってひとだっている。
みたいな。
わかりやすくたとえようとしてよけいわかりづれえぱったーんぇ?
*
いや、そのね。
SNSもひとつの声になってるきょうび。
いち視聴者の「あのアレは、こういうことだったのね!」
って洞察が広く流布されるようになって、それをみんなで楽しむ。
ってこと自体は楽しいことだとおもうし。
おれもそういうのを探してたりすんだけど。
*
視聴者の「顧客ニーズ」に応えたいっていう提供側が「過剰サービス」な気がして。
「なんなら伏線ありき」ってなると、ちょっと違うことになってきちゃう。
いや、そのサービス精神はわかるんだけどね。
伏線を張ることや回収することに時間をかけるんなら、本筋のもっとツッコんだとこを見せてよ。ってことにもなるわけで。
伏線はいらない場合もあるわけで。
なんなら往時のキン肉マンみたいに、「この伏線っぽいやつ回収してないけどいいじゃん、だってゆでたまごだもん」みたいな丸く収まり方?を楽しむって楽しみ方(日本語ぇ)もあるわけで。
わかりづれえ?
*
ナドト、ほざきながら。ですね。
キクチって一貫性なしおなので。
凍結してる下書きにはこういうのがあるわけですw(↓)
矛盾がかまびすしいw
あ、この下書きはちょっと別の話なんすけどね。
「真意を汲み取れる感性ってなんぞや?」
「そういう鋭い感性をそなえてるひとが、キクチはたまらなくすきなんです」
みたいな。
むかし、ちまきさんのいっちゃん飲みのときのカマし方、ホント鮮やかすぎて心底むかついたもんねえ。
とりわけ、ガンプさんとキクチのハメられ方が無惨で無惨でw
嫉妬して、悶絶した。
しましたとさ。
ちゃんちゃん。
*
。。。
*
★ ←さあ来たよ!
こないだ終わったNHKの朝ドラ「おちょやん」は女優・浪花千栄子の人生をモチーフにしたもので。
これのある伏線の張り方はちょっとお見事だったんだけど。
*
あ、以下、キクチの勝手な解釈な。
千代(浪花千栄子をモチーフとしたヒロイン)が駆け出しの大部屋俳優?のころから、役者生活の節目節目にかならず花籠が贈られてくる。
「誰が贈ってくれてるんだろう?」ってのが、序盤からひそかにずっと謎で。
師匠なのか憧れのイケメン映画監督なのか?
はたまた若いころ女給をしてたバーのマスターなのか?
子どものころ生き別れた弟なのか?
っつってて。
最終盤に、継母だったことが判明する。
*
千代は、満足に学校も行かせてもらえないまま幼いころ奉公に出される。
父親が超絶クズにんげんなうえ、実母の死後すぐに新しい女性を身籠らせ、再婚し。
その継母と千代がそりが合わなかったことも奉公に出された原因で。
要するに、親に捨てられた&身売りされたわけで。
その後も。
クソ父親がガチクズで、たまに姿を現したとおもえば千代を金づるとしか見てなかったり。
のちに再会した弟もヤクザの三下に堕ちてて、千代がらみで悪い一儲けを企んでることが判明したり。
*
とどめに。
長年連れ添った夫(劇団の座長)が、若い劇団員とデキちゃってソッチに走り。
あまつさえ、その若い劇団員は、千代がとりわけ目をかけてた娘だったもんだから。
いたたまれなくなって、出奔し。
かといってゆくあてもなく、街のかたすみで途方に暮れてたところ。
いろいろあって、なぜか継母と継母の孫(千代が追い出されたときに身籠ってた娘/義理の妹の娘=姪っ子)と暮らすことになって。
んで、時は経ち。
千代が女優として大復活したときに、花籠の贈り主が継母であったことを告白される。
人生最大の憎むべき存在が、実はずっとじぶんの女優人生を応援してくれていた。
間もなく義母は身罷るが。
千代は、姪っ子を養子として慈しみ育てる。
*
うーむ。。。
キクチのあらすじのまとめ方が冗長だか、文章がヘタクソすぎてアレだが。
要するに、その花籠エピソードを通じて。
「このドラマのテーマは『家族のあり方』だったのね!」
が浮き彫りになるわけで。
その脚本に「お見事!」ってなって。
当日に3回みて、土曜のまとめ再放送もみちった。