きょう、こんなニュースが出てて。
ゆきがかり上?、イッチョカミしとく。
hochi.news
* 「ゆきがかり上」てのは、今年の正月にこんなエントリーをものしたからで。 (4回シリーズ。自画自賛的になかなかよく書けてるとおもう) 興味あるひとはリンクたどりゃいいし、興味なけりゃこのエントリーを閉じてもいい。 。。。ってえと言い過ぎだな。 わざわざいきさつを要約すんのがめんどくさいってだけで、でも、読んどいたほうが(客観的事実をおさらいするにしても、キクチが何でイッチョカミしたかの思い入れをつかむにしても)これから書くことの背景がわかっていいぜって話なんだが。 読まなくても、背景がわからなくても、これから書くことはわかりる。(ように読めるようにがんばる) * 冒頭のニュースをかいつまむと。 ○駅伝の強豪校・青山学院のキャプテン神林勇太は。 ○戦力としても青学の準エースぐらいの実力があんだが。 ○中学からずっと全国トップクラスで走ってきたんだが。 ○競技生活は大学で終わり(一般企業に就職する)。 ということ。 * いわゆる、大学生の三大駅伝。 出雲と全日本と箱根で、去年、三年生の神林勇太は2つ、区間賞を獲った。 出雲では区間新記録、箱根では青学の総合優勝を事実上決定づける形で。 今年はじめの丸亀ハーフでは61分台を叩き出している。 ふつうに考えれば?、社会人でも続けられるぐらいの実績だし、よくわかんないけど実業団から引きもあったんであろうっていう実力である。 * にもかかわらず、競技生活は大学でおしまい、と。 * 神林選手には8年ぐらい前から薄く浅く思い入れてきてたので、いろいろ思うことがある。 「えーっ、もったいない。つづけりゃいいのに」「キクチの楽しみが減っちゃうじゃねーか」ってのと「本人が考えて考えて決めたんだろうから正解」 を何度も往復して、後者でいいじゃんって封じ込める。 「現役」って、言っても30代半ばぐらいまででそこからの人生のほうが長いわけだし。遅かれ早かれって意味で言えば、リスタートは早いほうがいいのかもしれないって考え方もある。 ナドト、クソキクチごときが人生を語ってんじゃねーわ。 * 人生の岐路って、その響きの重み以上にわりと至るところに転がってて、でいて、そんなかにひそかに小さく隠れてるんだけど最重要羅針盤みたいのがあるもんじゃないすか。 往々にしてそれは、オンタイムではすんげえ些細で、のちのち思い返してみりゃそうだったなって気づくていどにどうでもいいことだったりする。 「電車乗らずに1駅分あるいてみた」とか(実話ぇ) 「卒業して数年経ってノリで大学の授業にモグってみた」とか(実話ぇ) * まあ、就職の話だから「電車乗らずにあるいてみた」とは明らかに最初から気合いや覚悟が違うわけだが。 逆にいえば、やっぱ後から思い返すと「電車乗らずにあるいてみた」が「ずっと続けてきた陸上を引退する」なみにすげえ岐路になることもあるわけで、それも1回じゃないかもしんないわけで、だんだん何を言いたいのかわからなくなってきたぜ! だから、クソキクチごときが人生を語ってんじゃねーわ。 * 箱根駅伝が幼いころからの競技生活の夢というかゴールだったとか? 怪物・江川卓の夢が「早慶戦で投げる」だったように。 本人の素質とか抜きにして、そういう明確な夢/ゴールがあったからこそ、ここまでがんばれたってのもあるのかもしれない。 川崎のひとなのに熊本の高校をえらんだのも、大学は青学をえらんだってのも、一本の線としてくっきりはっきりつながってるな。 時系列的に前後するし、岐路とは盛大にズレてるかもだが、先週、陸上の日本選手権をテレビでみながらつぶやいたこと。 大学まで競技を続ける人なんてそもそも超一流なのに、そのなかのほんの一握りが社会人になっても続けて、そのまたほんの一握りのひとが一般的に名前ぐらいは知られてる。って考えるとホントすげえ世界だよな。陸上にかぎらずだけど。
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ちょっと前にどっかで誰かが岐路について「えらんだ道を正解にするのは自分自身」と言ってて、ぶんぶん首肯した。
ものすっげーたまに、暇にまかせて「あすこでこっちじゃなくてあっちに進んでたら、人生どうなってたんだろうか?」って妄想することがあって。
いつも最終的には「けっきょく、いまとおんなじになるんだろうな」におちつく。
正解かどうかはわかんないけど、そこそこ楽しくなってることは間違いねえな、と。
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まあ、箱根駅伝までの残り3ヶ月。
神林勇太が競技者として完全燃焼して有終のゴールを飾るさまを、知り合いでも何でもないキクチおじいさんは薄く浅く、ガン見してゆこうとおもうわけです。
号泣必至案件だな。
ぽえむ。