表現としてあってるか甚だ自信がないが。
井の中の蛙っていうか
大海を知らずって、あるじゃないすか。
小学校の運動会で圧倒的に速い子がいたとして。
その子は「学校単位ではいちばん速い子」なのか
「全国大会に出れるぐらい」なのか
はたまた「桐生祥秀」なのか。
尺度というか、レベル感がわからない。
みたいな。
＊
あの日、多摩川の河川敷、古市場競技場で
川崎の中学駅伝を走ってた神林勇太は
中２にしてはずば抜けて速かったし
全国には問題なくいくタマだとわかったが
それ以上のレベル感がわからなかった。
なぜならば、
キクチがじかに見たことある中学生って
「神奈川では圧倒的に強い」レベル
どまりだったから。
＊
「神奈川では圧倒的に強い」ひとで
こんなやつに勝てるひといんのかよ
おもうようなひとでも。
全国ではまったく通用しなかったり
逆に全中で入賞してたり、まちまちで
キクチにはそこの差は雲の上すぎてわからない。
＊
中３になった神林選手は
神奈川ではほぼ、無敵だった。
（あたかも見てきたようにほざいてるが
だいたい陸連のウェブとかニュースサイト
あるいはテレビなんだよな弱っちゃうな）
ただ「完全に」無敵ではなかった。
おんなじ宮前平中学校に
1500mで神林選手よりつおいひとがいて。
800mは1位渡部。
1500mは1位渡部、2位神林。
3000mは1位神林ってぐあいに。
宮前平の２人で神奈川をシメてた。
＊
２人ともものすげえタイムだが。
何しろキクチのタイム基準は
昭和末期から平成初期のまんまで。
それが（６、７年前の）きょうび。
どんなもんかはわからずにいた。
ネットで調べりゃ、そんなん
たちどころにわかるんだろうが。
そこまではめんどくさくてしなかった。
＊
したらば2013年の全中でこういう。
陸連のウェブサイトから。
800mで2位渡部。
1500mは1位渡部、8位神林。
3000mは2位神林、と。
うおお、ガチですげえ！
なあんて、いま見返してみると。
たとえば3000mは。
1位住友電工の遠藤日向
3位東洋大の1区を走った西山和弥
5位おなじ青学のエース吉田圭太と
そのほかにも箱根でみかけたおなまえが
坩堝で、なかなかだし。
100mで3位、200mで2位に
サニブラウンあるいはハキームもいたり
なかなか、なかなかの年だ。
この流れでいくと、上の運動会のたとえは明らかに桐生祥秀じゃなくてサニブラウンだったんじゃねーの？
＊
遠藤日向に胸差の2位ってことで
神林選手が世代トップクラス
ってことがわかったし。
渡部と2枚看板ってことは
宮前平、駅伝チョーつおいんじゃね？
なんてwktkして。
（川崎の田舎のほうの底辺陸上部員としては、近隣の学校名を全国レベルの場所で見つけただけで、まったくの赤の他人なのにわがことのようにおもっちゃうあの感じってなんなんだろね。長え）
その年も宮前平中は
川崎を制し、神奈川を制し、関東を制し、
全中駅伝では５位だった。
５位ってなんだぜ？
それに勝つってどんだけだぜ。
やっぱ全国のスケール感、わかんねえ。
＊
そんなこんなで翌年の春。
神林選手は熊本の九州学院に進んだ
ということをネットで知って。
なんで熊本？
とか、おもいつつ。
神林選手がいったもんだから
キクチ注目度的に一気に
九州学院がクローズアップされた。
んであった。
旬を逃してもなんでもいいので
楽しくなってきたから、つづける。
たぶん。
