「中学で全国トップクラス」ってのは
ちょっと香ばしいぶぶんがあって。
「カラダがデカいだけ」とか
「成長期がひとよりちょっと早かった」とか
「競技者としていわゆる早熟タイプ」とか
ままある。
*
ほかにも。
女性だと第二次性徴とか
指導者や環境の運不運とか。
ロンのモチ
「ポテンシャルが秀でてる」
ってのもある。
*
それと早熟の逆っていうか。
高校でいきなり頭角を現わしたり、
大学や実業団でいきなり頭角を現わす
ってのもあるな。
カラダの成長期なのか
競技者としての成長期なのか
地道に積み重ねてきた練習が実を結んだのか
それぞれでよくわかんないケド。
*
神林勇太は高校に行ってどうなの?
ってんでますます
ネットでwチェックする機会が増えたんだけど。
九州学院に進んでからも
すくすく育ってったようで。
インターハイや高校駅伝で
活躍してるのを眺めては勝手にwktkしてた。
*
いらねえ情報的には。
毎年夏の家族旅行(城めぐり)。
2015年はたまたま熊本だったので
ライフワークの「コーモンめぐり」では
当たり前のように九州学院も
訪ねてみたりした。
*
ネットやらで神林選手の活躍を眺めてて
高校の陸上はまったく無知なキクチが
はじめて知ったのは。
(高校生の長距離って
持ちタイムの基準が5000mなんだが)
1年生は秋ぐらいまであんま5000を走らさず
3000mの底上げを図るらしいってことで。
それがなんでかは、知らん。
ん? 高校時代、急に雑になったな。
*
そんなん感じで。
高校でも世代トップレベルだったものの
やっぱり遠藤日向に勝てないし。
中学のときほど抜きん出てないというか
前エントリーで触れた全中入賞者とか
トップレベルのひとたちが群雄割拠って感じで。
(ところで、つぶさに調べたわけじゃないし
詳しいことはよくわかんないけど。
「中学でトップレベルだったひとたちが
まんま高校大学でもほぼいる」
って世代はそんなに多くないんじゃないかな)
いずれにしろ、高校生で
5000m13分台がざらとかおかしい。
時代の流れってすげえ。
*
そんで大学は
青山学院に進むってことがわかって。
その年にやってたドラマの「陸王」にも
実名役で出たりして。
期待されてんだってのは、わかった。
なんちゃら坂の親戚ってのも、わかった。
*
されど、箱根連覇中の青学。
鳴り物入りで入った神林選手といえども
選手層が厚すぎる。
三大駅伝にはなかなか出れなくて。
1、2年生のころは
「登録メンバー入りはするんだけど
補欠だったり、当日変更で出走には至らず」
的なことが多かったような気がする。
1回、出雲だか全日本に出たかな()
*
持ちタイム的には、たとえば5000で
高校時代に出した自己ベストを
なかなか更新できなかったり。
現役のアスリートにこう言うのは
失礼っつうか非常におこがましいことだが
「ちょっと伸び悩んでるのかな」
という感じだった。
青学の同学年内でも
吉田圭太がエース然として成長してゆき
頭角を現わすなか。
10000とかハーフの持ちタイムでいえば
神林選手は3、4番手って感じになってった。
*
あまつさえ。
3年生になってからは学部のカリキュラムだかで
5ヶ月、ニュージーランドにホームステイ?
留学?だかってことらしくて
「おいおいおい」って、
赤の他人のキクチは勝手になった。
*
なお「折り返し地点が超絶豪邸の至近」
で、おなじみの11月に開かれる世田谷246ハーフ。
世田谷ではわりとデカいスポーツイベント
ってんで、区内の駅伝強豪校。
日大、駒大、農大、国士。
あと、練習拠点がわりと近隣な
専修、日体、国学院?
っていうそうそうたる学校が
こぞって出場してきて。
神林勇太が青学に入学する前後、
4、5年前からか、なぜか
青山学院もこぞって出てくるようになって。
*
青学的にはどうやら
「レギュラー確定クラスはペース走」
「それ以外はわりとガチ」。
時期的に、学内の箱根選考会
的な位置づけでもあったぽくって。
*
こちとらキクチとしては
お手軽に神林勇太を見れるってんで
どうせ抽選で外れっぱなしだし
応援に注力することにしてる。
何が言いたいかというと。
神林選手を見つけるやいなや。
「宮前中、がんばれー!!」
叫ぶ。
「青学がんばれー!」でも
「神林ゆけー!」でも、ない。
安い、川崎の同志感w
いいオトナになってんのに
「おまえ、どこ中?」
に帰結しちゃうみたいな、大安売り。
まあ、その想いは
「芳しい反応は得られず」って結果で
3年連続してスベッたんだけどな。
*
。。。
*
2019年度。
神林選手もいよいよ上級生の3年生になって。
2コ上の代の
(箱根の連覇は途切れちゃったケド
学生駅伝準3冠的なメンツの)
超豪華メンバーがごっそり抜けて。
「今年の青学はビミョーっすよね」
って感じになった。
*
学生スポーツで勝ち続けるとか
強豪校でいつづけるのって、わりとむつかしい。
「4年間しかないから
メンツがどんどん入れ替わる」
っていうそもそもの仕組みもありながら。
たとえば、駅伝の青学とか
ちょっと前のラグビーの帝京みたく
あまりにも君臨しすぎると。
強豪としてリクルーティングがしやすくなる反面
有望な高校生が試合への出場機会を求めて
ほかの学校に流れる、的な動きもあって。
箱根の強豪校が10年前とガラっと変わったのは
まさにそんなん感じだし。
*
特に近年。
長野・佐久長聖高校の名伯楽
両角監督が東海大学の駅伝監督になって
新たな流れができた。
知ってる人は知ってて知らない人はまったく知らない、高校長距離界の伝説・佐藤清治を見い出し、育て。
その後も上野裕一郎、佐藤悠基、大迫傑など、名だたるビッグネームを輩出したひとが母校・東海大に。
ってなりゃそりゃ、高校のトップクラスは
こぞって東海大にいきますわな。
*
さらに話をそらすと。
新鋭の強豪もワクワクすっけど
中央とか順天堂とか大東とか日大とかが
ちゃんと上位にいる箱根駅伝がなつい。
幼少のみぎりから見続けてる身としては
「テレビにぜんぜん映らない中大と日大」
ってイメージがある。
それはどういうことかというと
箱根駅伝の中継って
優勝争いかシード権争いにフィーチャーするじゃないすか。
でも、いつも安定して3~5位ぐらいな日大や中大は放送的に、中継所以外、ほぼシカト状態。みたいなのが座りがいいような気がすんだが。
超絶いらねえ情報だし。
話がそれすぎだな。
*
「今年の青学はビミョーっすよね」
な年。
それは反対側からみれば。
下級生(1、2年生)のとき
いまいちパッとしなかった神林選手にとっては
レギュラーを張るチャンスでもあるし
レギュラーとして試合に出ることにより
なんらかの殻を破るチャンスになんじゃね?
ということもできて。
*
そんな2019年度の駅伝シーズン。
初戦の10月、出雲駅伝。
4区(6.2k)を走り、
区間新記録の区間賞!
うおおおおおおおお!
とうとう覚醒した!
と、おもったら。
2戦目、全日本大学駅伝(伊勢)。
3区、やってもうた。。。
チームの流れをとめちまった。。。
*
そして箱根駅伝。
神林選手は9区にエントリーされた。
(今度はちゃんと走れるらしい)
2年間、逃がした箱根。
展開によっちゃ、キーマンになりうる。
なんとなくおもってて。
*
1月2日の往路。
青学は新記録を叩き出し優勝した。
2区。
1年生の岸本がすげえ走りをみせ
トップに躍り出る。
(岸本っておかおがちょっと、神林と似てるよね)
岸本パイセンいけーっ!
— キクチヒロシ (@rFsPIZFyucNM3Z2) 2020年1月2日
岸本係長!
— かんくろー (@aAgBB0jBQVgEtnm) 2020年1月2日
「係長」とか、センスしか感じられないwww
4区。
吉田祐也が区間新を叩き出す。
(吉田祐也については、語るべきことがたくさんあるような気がするが措く)
5区。
2年生の飯田貴之。
山登りの5区、山下りの6区がアレ
といわれてた今年の青学において。
国学院浦野とか東海西田を向こうにまわし
まさかの区間賞。
往路を終わって
優勝候補の東海とは3分22秒差。
*
とはいえ、東海大は4年生が黄金世代。
山下りの6区には日本選手権1500mで優勝経験のある館澤亨次。
8区には去年の箱根MVP小松陽平など、おっかねえメンツ。
対する青学は。
去年、6区の区間記録を叩き出した小野田が卒業し。
8区は去年やらかした岩見。
青学が「相応の」走りをしたとしても
たぶん、東海大はぐんぐん迫ってくるだろうし。
すっげえ何となく。
6区→詰められる。
7区→詰められる。
8区→詰められる。
ってんで、青学と東海がもつれて。
9区が勝負どころかなっておもった。
いよいよ青学は9区がポイントになってくる。
— キクチヒロシ (@rFsPIZFyucNM3Z2) 2020年1月3日
*
青学の原晋監督が
「総合優勝へのキーマンは神林」
的なことを言ってたってのは後から知った。
のは措いたとしても。
前々エントリーでほざいたように
神林選手はすごいストライドで走る
じゃないすか。
でもそれは反面、
なんつうか長距離選手としては
いささか飛び跳ねすぎかなってフォームで。
見てる側の勝手な感想をほざくと。
安定感の面で不安があるし。
ことほどさように全日本ではやっちまったし。
それらをひっくるめると
「神林勇太、20kもつのか?」
おもったりなんかしてた。
*
あ、クソ長えケド。
このシリーズ飽きてきたし。
次で終わらせたいから
きょうはその前まではもってくショゾン。
*
持ちタイム。
東海9区松尾。
10000m 28分37秒。ハーフ1時間02分17秒。
青学9区神林。
10000m 29分13秒。ハーフ1時間03分56秒。
*
駅伝ってのは基本的に、
5000とか1万とかマラソンの個人競技より
ある意味、純度の高い勝負の世界で。
スカしたことをほざくと
「チームの沽券とかプライドを賭けた勝負」
で、個人の持ちタイムなんか関係ねえ
っておもってるんだけど。
ちょっと、持ちタイムの差、
ありすぎやしませんかね?
*
復路。
「東海が詰めてきながら青学がしのぐ」
的な展開で。青学ががんばって
9区のスタート戸塚中継所。
神林選手がスタートしたちょうど2分後
東海の選手がスタートした。
つづく。
こんなただのテレビ中継の観戦記、
読むには値しない。