今年の箱根の9区はもうそんなんわけで
おめえ身内かよってくらい
ハラハラドキドキしながらみてたので
箱根駅伝がすきなはずのキクチが
9区はあまり楽しめなかった。
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いらねえ情報から入ると。
再三つらねてるいらねえ情報。
「知ってる土地のひとがいると
なんだかむしょうに肩入れしちゃう」
川崎の中学陸上部(のキワキワ)出身的に
川崎の中学出身のひとが
都大路の高校駅伝とか箱根駅伝とかに
出てくると異常にwktkする。
てめえとはぜんぜん次元がちげえし
知り合いでもなんでもねえのにな。
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神林勇太に肩入れしたのは
川崎の宮前平中学校出身だからなわけだが。
知ってるかぎり、川崎の中学出身で
箱根駅伝を走ったのは神林クンで3人目。
9区を走ったのは「T中のSクン」以来。
www.kikuchiroshi.com
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おめおめとね。どさくさに紛れてね。
こういう恥さらしなリンク貼っちゃうのって
さすがのキクチとて葛藤があったんだが。
この要諦って、最後の一文にあって。
「そういうひとたちと負けたり勝ったり負けたりしてたこともある」
というのが、高校以降、いまにいたるまで自堕落しつづけてるおれの一生の矜持。
だったりする。。。
「あ、おれもがんばろう」
っておもわされるわけですわ。
いや、がんばるったっていまんとこ。
「走ること」ではないかもしれない。
でも、対象なんて何でもよくって
そういう刺激を受けられるってのも
スポーツ観戦の醍醐味のひとつではある。
と、おもう。
とか、クッソどうでもいいな。
ちなみにもう1人は
早稲田で活躍した矢沢曜。
ナツい。
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本題に入りやがります。
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冒頭でほざいたとおり
ハラハラドキドキしてたのは
神林選手が最初からぶっとばしてたからだ。
今回、青山学院が10時間45分っていう
空前絶後の総合タイムを叩き出したのは
1位でスタートした復路の選手がみな
そういう走り方をしてたからで。
(それが結果的に奏功したからで)
ふつう、ある程度のリードがある先頭の学校は
ペースをちょい抑えて、イーブンペースを刻む
じゃないすか。
それは変にイキって大失速でもしたら
とんでもないことになっちゃうからで
それを回避するためのいわば定石。
まあ、今回は
「東海大が追ってくる」って頭があったから
そうせざるを得なかったのもあんだろうが。
ともかく。
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きょうはなんでこう。
理屈っぺえというか説明くせえんだろうな?
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神林勇太は12年前につくられた区間記録を
上回るペースで爆走する。
戸塚中継所でジャスト2分だった
東海大学との差は。
権太坂(7.7k)で2分23秒。
横浜駅前(14.5k)で2分35秒。
生麦(20.2k)で2分59秒と。
詰められるどころか
みるみる広げてった。
ゆるやかな下り基調から平坦に変わる15k以降も
東海との差を広げつづける。
(数字的なものは箱根駅伝の公式サイトと日テレの箱根駅伝ページから拾っておる)
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見た目にはあんま速そうに見えない
典型的なストライド型のフォーム。
「いつ失速するか?」
「はたして最後までもつのか?」
というハラハラドキドキは。
「差をどんどん広げてんじゃねーか!」
「区間記録も狙えるぞ!」
という超絶wktkへと変わっていった。
「青山学院の復活優勝を、とうとう覚醒した神林勇太がキメにかかってる」
という夢のような状況に
興奮が抑えきれない。
神林、ゆけー!!!
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結果、
区間記録からわずか12秒遅れの区間賞。
東海大との差を3分42秒にまで広げ、
アンカー10区の選手に襷をつないだ。
うおおおおおおおおおっ!
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何がすごいって。
神林選手の持ちタイム。
10000m 29分13秒(キロ2分55秒3)
ハーフ1時間03分56秒(キロ3分01秒8)
なのに。
9区(23.1k)の結果。
1時間08分13秒(キロ2分57秒2)
仮に。
横浜駅前(14.5k)の通過タイム
41分55秒のキロペース2分53秒4を
10kに換算すっと28分54秒。
同様に。
今回のキロペース2分57秒2を
ハーフに換算すっと1時間02分18秒。
ハーフより長い距離を
10kの自己ベストより速いペースでつっこみ
ハーフ(換算)を自己ベストより
1分38秒も速いペースで駆け抜けた。
ハーフを62分前半なら
どこの学校でもエースか準エース級じゃんか。
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これは。
9区のコースの適性に合ったんだか
ヴェイパーがハマったんだか
大舞台のテンションがいい方に向かったんだか
ガチで覚醒したんだかはわかんないが。
神林勇太が大舞台でこういう走りをしたことも
大舞台でこんなタイムを叩き出したこともすごいし。
何より、適性をみきわめ
起用した原監督の采配ってやっぱすげえわ。
おもったおもいましたとさ。
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青学マニアのコッコさんに訊いたところ
去年は6区候補にあがるほど
下り適性は認められていたようで。
っていうか、
コッコさんが相変わらずお元気ってわかって
思い切ってひさびさに連絡してみてよかった。
これはめずらしく
「いらなくねえ情報」。
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そんなこんなで。
これからも神林選手に
肩入れしていくショゾン。
「こたつミカン」(こたつでミカン食いながらただテレビ見てるだけ)の現場からは以上デス。