(あ、「クソ辺境やめます」とかじゃないっすよ)
こないだ最終回をむかえた、むかしの朝ドラ「はね駒」の再放送を半年間、欠かさずみていた。
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みはじめたきっかけはヒロインが斉藤由貴だからなんだが、けっきょく母親役の樹木希林の超絶演技力にぐいぐい引き込まれてしまって。
。。。とかいうことはどうでもいいから措くとして。
きょう、ブログをものそうとおもったのは、ネットでこんな記事をみて。
矢崎滋も「はね駒」出てて。
(「はね駒」って福島の相馬かなんかが舞台なんだけど)
東京だか仙台だか、とにかく都会から宣教のために主人公一家のすむ町(村?)にやってくる神父さん役。
やってきてわりとすぐ? 東北ででかい地震が起きて、あ、それって史実どおりで東日本大震災がそれ以来ってぐらい大地震らしいんだけど。
そこで妻子をみな亡くしちゃってメンタルがボロボロになり。かたや家族をみな亡くしちゃった少女と出会い、そこでもう一度前を向いて親代わりとなり、いつくしみ育てるという役。
よくわかんねえケド、きょうは「けど」多いな。
まあいいや、つづける。
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それがまたいい役で、矢崎滋ってあんま興味もなかったのに、ああ、いい役者だったんだなあっておもった(安い感想ブームぇ)。
だいたい「はね駒」って樹木希林もそうだけど、父親役の小林稔侍とか夫役の渡辺謙とか、女学校の先生役のジュリーとかおじいちゃん役の山内明とか、そうとう超一流な役者がすげえそろってて。
同級生役の美保純とか兄貴役の柳沢慎吾とか、叔父さん役のガッツ石松なんかもよくって。
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そもそも、このむかしの朝ドラ枠。
「はね駒」の前にやってた「おしん」が傑作で、見直してやっぱ寿賀子ってすげえなっておもってたんだけど、「はね駒」はおしん超えてんじゃんっておもったぐらいの名作なんっすよ(安い感想)。
役者の顔ぶれもそうだけど、脚本がまあ丹念で(安い感想)。
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。。。
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上記リンクによると(を、再読もせずにてめえの記憶で勝手に補足してるので間違いあるかもしんないが)。
矢崎滋って、10数年前に芝居の世界から事実上足を洗って、いまは東北地方のどっかの駅前のビジネスホテルで単身でひっそり暮らしてるとかで。
それも「そう言われてみれば、最近みないよね」程度の認識しかなかったし。
んで、何で足を洗ったかというと、役者としての限界?を本人が感じたなんだと。
決意のそうとうな固さをあらわすように、役者をやめるとき携帯電話を番号ごと換え、みずから役者関連・テレビ関連のつながりをすべて絶ったと。
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たとえばあるとき、ロケで近くに来ていた役所広司が噂を聞きつけて矢崎が滞在するホテルを訪ねてきたときも、居留守を使って会わなかった、と。
んで、いまになって語るには、役所広司が訪ねてくれたことはすげえうれしいんだけど合わせる顔がないっていうか、無意識的にしろ芝居の世界に残心?してるぶぶんが出ちゃうのがいやっていうか、そんくらい、芝居の世界からは離れたかったってことなんだろう。
いっぽうで、今回この女性誌の記者が突撃取材?してくれたことはわりと率直に喜んでいるようすで、そういう一見むじゅんしたことをちゃんと包み隠さない感じって、なんかこのひといいなっておもった(安い感想祭りぇ)。
プライドと挫折感はたしかにあって。
かたや、(時を経て熟成したにしろ)じぶんががんばってきた道をもうすべては否定しない。
っていう。
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。。。
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で、いきなり我田引水っていうか換骨奪胎っていうか、する。
卑近に、これでもかってぐらいおもくそスケールダウンして。
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この辺境クソブログも、ムダに年月を重ねてきたぶん?
もうやめちゃおうとか、消しちゃおうとか、続けても意味ねえじゃんとか、いや残しておこうとか、せめてマラソン的なカテゴリーは抜けようとかは、何度も何度も往復してきてて。
それはブログ的にもマラソン的にも限界を感じたというか、しんどくなってきたからなんだが。
往復運動に飽きて?、いまではそういうことを考えることすらよしてしまった。
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書いてて楽しいときやジョグの調子がいいときは、おのずと更新頻度もそれなりでほぼ毎日更新してたし、「更新するのが当然のこと」と勝手におもいこんで、ネタ探しや実際に書く時間も膨大に費やしてた。
勢いがついてるときは感じないけど、あんがいしんどい。
ということに、勢いが削げてきたときにはじめて気づく。
「じぶんが書いてて楽しい」「毎日更新するもの」という魔法が解けて冷静になると、ヒトサマにさらすクオリティの文章でもおもしろさでもないし、カテゴリー的に柱であるはずのジョグを、してなけりゃ書きもしない。
少なくとも「マラソン」界隈にいるのは、場違いでしかねえだろ?と。
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話が行きつ戻りつ、クソわっかりづれえが。
けっきょく微動だにせず、こんにちに至る。
場違い感には目をつむり、キワのキワでひっそりつづけておる。
更新頻度はだいぶ落ちたし、更新したとしても走ることなんかそんなに書くわけじゃねえ。(走る前からブログやってたので、ジョグありきのブログじゃなかったってことが奏功?してる)
それでいいんじゃねーか、と。
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っていうのは。
わざわざやめますって表明するほどのブログじゃないし、終焉があるとしたらふつうに自然消滅で朽ちてゆくだけでいいじゃんってんで。
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中学のとき陸上やってたんだけど、最初15人ぐらいいた長距離の同期。
練習がキツいとか勉強をがんばりたいとかグレたとかちんこをいじりたいってって、どんどん辞めてって、中2の夏に気づいたら同期キクチ1人になっちゃって、こうなったらおっかねえ顧問に辞めますって言いづれえって理由だけで残っちゃった感じとちょっと似てる(長え)。
まあ、理由はどうあれ最後までつづけたっていう実績?は残るわけで。
辞めるっていう勇気がないっていうか、どういう形であれ辞めないでおくみたいなことに着地したっていうか。
そんなん感じ。
それでいいんじゃねーか、と。
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「辞めないでおく」のの理由はほかにもあるが、とりあえず措いて。
かたや、ブログ歴的にそう短くないなかでブログをやめちゃったひとも少なからず見てきた。
矢崎滋みたくすっぱり足を洗っちゃうどころか、すべてのつながりを断っちゃったひともいらして。
そう考えるに至った気持ちも、当時は「ん?」っておもったけど、いまとなってはそうとうわかりる。
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みたいなことを、長くなっちゃったので次エントリーででもつづける。
(やんねえフラグぇ。。。)