キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

言う言わない、みたいなこと

カネヤンが「(大谷が165kなら)
ワシは180k放っとった」言うのって
伝統芸能として十分成り立っちゃってる
じゃないすか。

それって。

「んなわけねえだろ!」なんだけど
じゃあカネヤンみたく400勝できるか?
言われたら現代ではまず、もう絶対ムリじゃん。
みたいな。

だって、20年連続20勝だぜ。
単純計算しても。

そのカネヤン的なやつって。
カネヤン自身のキャラとみなさんの包容力
で成り立ってて。

「400勝できるひとなら
ガチで180kぐらい投げてたのかも。。。」
とか、そういうガチの方向じゃなくって。

いい意味で。
「ハイハイハイ、投げてました投げてました」
って認めちゃったほうがいい的なやつ。

現実にカネヤンが180k投げてようと
「実は130kだったんだぜ」だとしても
そんなん、いまさらどうでもいいし
大勢に影響はねえ。

そんならみんなが平和で
おもしろく暮らせるほうがいいじゃんね。
という。

カネヤン自身も
「エンターテインメントの一形態である」
って織り込み済みだったんだろうし。

マラソン界のレジェンド、瀬古利彦が。
ナイキの厚底シューズに関して
こんな発言をしたという。

(現役時代の)瀬古さんなら2時間3分台が行けますよ」と自らに敬称をつけて冗談交じりに話した。

瀬古リーダー「プレート3枚の厚底シューズはやりすぎじゃないか。私なら2時間3分台」 : スポーツ報知

これも「カネヤンのたぐい」である。

要するに。
本人はエンターテインメントと十分に自覚して
発言してるんだろうし。
周りも「また出た瀬古」とか言いながら
「そういうもの」として
やさしい気持ちで受け止めなければならない。

そういう大らかさは
忘れちゃいけないとつくづくおもう。

間違っても、マジツッコミとか
してはならない案件。

でもでも。
でも、ですね。コレ、
あながち、あながちでもなくね?

東西冷戦バリバリな40年前の
環境と理論と技術と設備で。

瀬古の5000mや10000m、
きょうびの大迫傑とか設楽悠太と
いうほど遜色ないのよね。

(wikipediaから拾った↓)
瀬古 13'24"29、27'42"17
大迫 13'08"40、27'38"31
設楽 13'34"68、27'41"97

ちなみに瀬古の時代はハーフがない?
っていうか、「トラックの20000m」
ってのが当時あって。
それをキロペースに換算すっと2'53"4。

ハーフをキロペースに換算すっと、
設楽の日本記録は2'51"4、
大迫は2'53"5。

これはキクチが少年時代、
瀬古選手の全盛期を目の当たりにしてた世代で。
相撲の千代の富士とか早実の荒木大輔並みに
スーパースターとしてリスペクトしてるから。

っていう幼時体験やら記憶補正やらの
フィルターがかかってるかもしれない。

ってのは措いても。

「もし瀬古がいま全盛期で厚底履いたら」
っていう妄想を楽しむには十分だし。

「2時間3分台が行けますよ」も
あながち、あながち、である。

ま、それもこれも
ただの数字遊びだから。

「じゃあどっちがすげえか?」ではなく
「どっちもすげえ」。

いっぽうで。
で、ある。

黙って耳を澄ませてりゃ
高橋尚子の口からそういうのって
聞いたことないよね。

「いまあたしがナイキの厚底履いたら」
なんて絶対に言わないし。

「(男性と女性は15~20分違うから)
男性に換算すっと2時間カットじゃね?」
みたいな世迷言も絶対に言わない。

マラソン中継の解説を聞いてても。
スパートのタイミングとかやり方とか
そういう技術面で現役時代のことは話すけど。

おのれの実績をみずから持ち上げるとか
それでもってマウンティングするとか
そういうのって、しない。

ってのは、すげえとおもう。

いや、カネヤンとか瀬古がどうじゃなく
性格やスタンスの違い。

なんだけど、そういうスポーツ解説って
たんじゅんに自慢解説よか
「わかりみが深い」じゃないすか。

とか言っといて。
ひとつちゃぶ台をひっくり返すと。
こないだの大阪国際女子マラソン。

優勝した松田瑞生は
月1300km走り込んで臨んだ
という情報がどっかで出た。

実況「高橋さんは?」
高橋尚子「1400km」

www

そういえば「腹筋女王」といわれる松田瑞生。
高橋尚子も腹筋がすごすぎて
飛行場で金属探知機に引っかかった
って都市伝説あったよねw