大学のときはランボーのゼミに入ってて。
卒論は『イリュミナシオン』という作品について書いた。
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ランボーってすげえよな。
名前ぐらいはいちおう誰でも知ってる
程度の詩人なのに、
作品(集?)は
『イリュミナシオン』と『地獄の季節』
2つっか出してない。
(「地獄の季節」ってのは
邦題にいくつかバリエーションがあって
こんなん感じなんだが。
「地獄{の/からの}
{季節/一季節/ある季節}」
「地獄からの一季節」が
いちばんそぐってるような気がする)
(ジャックスのおうたにあるのは
「地獄の季節」だな)
(どれもいらねえ情報だな)
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そんで出奔して断筆して
エチオピアで貿易商になっちゃう。
とか、なかなかバイオレントな人生だな
おもう。
ダジャレすか?
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ちなみに。
文学部オトコ超絶あるあるなんだが。
「何で文学部?」
「何で○○学科?」
みたいなことは、現在に至るまで
控えめに言って3京回ぐらい訊かれてきてる。
「何で文学部?」(第一階層)
↓
「何で仏文?」(第二階層)
↓
「何でランボー?」(第三階層)
ときて。
第四階層は
「スタローン」
「乱暴(&狼藉)」ってなるのも
控えめに言って3京回ぐらい経験してっからな。
そんなんで
とんち利かせた気になってんじゃねーぞ
って、誰に言ってんだぜ?
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。。。
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4月から取りかかったはずの卒論。
何もしないうちに提出月の12月になった。
やべー。
まじクソやべー。
おもってると、TVニュースで
女子アナがレポートしてる。
「今年も表参道のクリスマスイリュミネーションがうんぬん」
聞くとわけわかんない動悸が早まる。
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イリュミネーションのフランス語読み
「イリュミナシオン」。
「こいつら、全員まとめて
おれにいじわるしてるんだ。
間違いない!」
クリスマスのニュース、街の風景が映るたび
鼓動がなんともいえない感じになる。
ガチでなんらかの陰謀論かとおもってた。
表参道の電飾を憎み
そこに群がるカップルどもを恨み
卒論とおのれのモテなさ度に絶望した。
同時にキクチはそこで
「自意識過剰」という言葉の
ほんとうの意味を知った。