キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

三者面談つづき。コミュりょくゼロの父親

つづき。

教室に入り、席に着くなり訊く。
「2学期の学校での様子はどうすか?」

んなこと本来、別にどうだっていい。
でも、先制攻撃っていうか、こっちから口火を切るような形で主導権的なものを握りたかったんだろう。

すげえ広い意味で「カマす」ってやつだ。
ビビるあまり、なんだけどw

たまに、マジでいるよね。
「主導権いのち」なひと。

「ああ、それは主導権が相手にやってしまいましたねー」とか、なんだか、あらゆることが対決で、あらゆる場所が決闘場、的なひと。

いや、だからどうだってんじゃないが。
そういうひとってたぶん基本、強者の論理っていうか、いままでの人生においてキホン勝ちつづけてきたんだろうなあ、とはおもう。

措く。

「1学期と変わらず、いい意味で周りに流されず、じぶんのペースでやってます」と担任の先生。

なかなか穏やかなスタートだ。

「まず、こないだの中間テスト。がんばった成果が出て弾みがついたんじゃないですか」

なかなか穏やかなスタートである。

でも、わかってる。
こういうときって危険なんだ。

コウ、穏やかに入るときって、えてして、本題にわりと厳しめなことを隠し持ってて、その前段階でほぐしとく的な展開になる。

ってのは、親の立場から担任の先生との家庭訪問や面談をくり返してきて、9年目。相手?の攻撃パッターンは、ひととおり網羅してきてるつもり。

事前に提出しといた進路希望調査に沿って話は進む。
「さて、第一志望は都立○高校。前回と変わらずですが・・・」

お、いきなり来たな、本題。
どのパッターンでもいいぞ。
こっちはこっちで、準備してきておる。

さあ来い。どう来る?
(できれば、あたうるかぎりマイルドな方向キボンヌ!)

「学校見学には行きましたか?」

ん? これはどういう攻め手だ?
ええい、とりあえず想いを伝えとこう。
いちおうムスメっこをチラ見したのち、
バカ父親、まくし立てる。

「3回行きました。1回目は学校説明会。2回目は去年の入試問題の講義、3回目はおともだちの○○ちゃんといっしょに学祭へ」

「どうでした?」

「なんつうか、想いみたいのが増してるようです」

「ほう」

担任の先生、手元の資料の○高校のとこを開く。

「えーーーっと、ですね」
お、おう。

「去年、○高校に行ったひとのデータによると」
お、おう。

いやいや、そういうのはべつにいいんだ。
ネットで見て、だいたいわかってる。

あ、いや。
ネットで見てだいたいわかってるけど、内申書を書く張本人?である担任の先生が少なくとも真っ向から否定しないんなら、脈がなくはないってことなのかな()

「まあ、あとは入試ですが。。。」
問題の一つ目はそこである。

前エントリーでほざいたような、平成元年の神奈川県のケースと明らかに違うのは、そこ。

令和の都立は入試のウェイトが高い。
内申:入試の得点が3:7。
1000点満点でおこなわれる。

んで、すっげえ素朴な疑問なんだけど。

もともと内申点は65点満点。
入試は100点満点の5科目。

65点満点を300点に換算して
500点満点を700点満点に換算するとか

何でわざわざそんな
クソめんどいことすんだろう?
ひょっとしてそこが利権のすくつとか?w

ってのは、措いて。

「入試問題のことですが。。。」

お、おう。すっかり脇道にそれちった。
まだ受けても受かってもねえので
リスクヘッジ的に?
あんまつまびらかにすんのはアレだが。

ムスメっこが行きたい○高校ってのは
入試を学校のオリジナル問題でやる。

そんで、
担任の先生も堂々とぶっちゃけてるんだが
学校ではその対策はいっさいやらない。
がんばるひとは自分でがんばれ方式。

ってんで、
中3になってからあわてて塾に行きだした。

そんなこんなで、1学期の面談のとき
「あすこ(○高校)は難しいし人気もあるから、こっち(共通問題の学校)も視野に入れておいていいのでは?」
っておっさってた。

って流れがあって(長え)。

クソ父親。
「いま、本人もその気になって塾に行ってオリジナル問題の対策をしちゃってますが、年内にもういくつか模試を受けてみて、その感触で来月の面談で最終的に『あすこ』か『こっち』かを決めようかとおもってるんです」

何だこのいらねえ先まわりw
話しながら、じぶんでそうおもった。

「そうですね。来月も面談をやりますが、もっというと、出願の前日までに決めればいいですよ」

「こないだの外部模試の結果を見るかぎり、まあ○高校で大丈夫かなっておもいますが、水物ですし」

この面談で、担任の先生は喋りはじめの接頭語としてことごとく「お父さんのおっしゃるとおり、」をつけてた。

「(3回も見学に行ったように)○高校に想いがあるようですが、推薦入試はどうしますか?」

おお、流れで話がそっち行ったか。
問題の二つ目。というか、きょういちばん相談したかったこと。

「(前エントリーでほざいた「宝くじ」的なことを知った口でとうとうと10行分ぐらい述べ)、宝くじをあえて1枚買わない、つまり推薦はパスするほうがいいんじゃないかとおもってるんですが」

おいおい、クソ父親。
何をペラッペラ、勝手に精神的に追いつめられてんだぜ?
ともかく、ムスメっこにも喋らせろw

「うん、私もお父さんのおっしゃるとおりだとおもいます。じゃ都立の推薦はパスする方向で」

なんつうんだろうね。
コミュニケーションってのは、双方向じゃん。
何におびえてんだか知んねえケド、
そこまでまくし立てなくっていいんだよ。おれ。

そのせいで先生は「おっしゃるとおり」マンになるしかねえじゃねえか。そんなんじゃなく、先生の考えもいろいろ訊いておく絶好のチャンスなのに。

これぞまさに、コミュりょくゼロ。
キクチの本領発揮度がすげえ。

ペラッペラまくし立てた内容って、いちおう、ムスメっこやにょうぼうと話し合ったことなのに、これじゃ、おれが教育パパっていうか、なんなら、おれの希望をムスメっこにムリヤリ押し付けてるってとられても仕方ねえ仕上がり。

ムスメっこの内申に「父親のコミュりょく」って科目がなくて、ホントよかったデース。

夜におうち帰ってから、ムスメっこに「パパ、ちょっと喋りすぎちゃったな」ごちたら、「いや、内容はママとかと話し合ったまんまだったしいいんじゃん」とか、よくできたムスメじゃ。

ぽまいはマジで、おれの子なのか?
溺愛がキモいぇ。

そんなこんなで、都立の方向性はついた。

「ところで、併願の私立ですが。。。」

ああ、そっちもっすよね。
15分前に降って湧いた、きょうの裏メインイベント。

超絶付け焼き刃で高校受験案内を読んだけど、ビビってパニクって頭にはほとんど入ってねえぞ、父親の頭には。

いざとなったら、ムスメっこに丸投げすっぞ。

しかし、追いつめられた父ウサギ、ペラッペラアゲイン。

「いやね、おれとにょうぼうと分担して5、6校みにいったんっすよ。そんで、その学校が、なんかムスメっこのフィーリングに合ってたようで。なにしろ、近いし。あっ、ムスメっこって、極端に乗り物によわいじゃないですかあ。っていうのもあって、いろんな意味でそこだ、と」

ああ、うるせーうるせー。

喋りだしたしゅんかん、おれなにやってんだぜって、喋ってる背後の中空から背後霊のようにじぶんを眺める感じでおもったんだけど、とまらねえ。おなじあやまちアゲイン。性懲りもなく、コミュりょくゼロを丸出しにしてもうた。

そんな片方向コミュニケーションを受けて
微笑とも苦笑ともとれる笑みを浮かべ
先生が口を開いた。

やっべ、来るか来るか?

「何でその学校?」
「なりたい将来像を見据えた上で言ってんの?」