キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

長い1日

「9時半にきて」いわれてたので、
ムスメっこからちょっと遅れて
○高校へ向かった。

あ、日記な。

おうちから最寄りの超絶ターミナル駅に
ついたのは、合格発表がはじまる9時。
の5分前。

小田急線って新宿から小田原まで走ってて。
駅ごとに乗降客数が出てるなかで。

いちばん多いのは、やっぱり新宿。
つづくのが下北沢とか登戸とか町田とか
他社線と乗り換えがある駅で。

かたや。

乗降客数の少ない駅ってのは
小田原方面の小田原駅に至らない
途中にある駅が集中してて。

たとえば、ビルドアップのカミさんの
地元の駅とかでw

そんななかで。
地元の超絶ターミナル駅は
いちおう多摩川の「東京側」にあるのに
小田急最少を「カミさんたち」と
争っておる。

という、希少な存在。

企業も大学もなく、けして急行はとまらない
川べりにある「真の東京の中心(自称)」

あ、長えな。

そんな超絶過疎過疎ターミナル駅に
ランドマークのように都立高校があって。

超絶過疎過疎ターミナル駅についたら
「銀座か?」あるいは「祭りか?」
ぐらい、前代未聞の混雑。

おれは親とおんなじ気持ちの身分だから
その、ものすげえ群衆に逆らって進みながら
すれ違いざま、すべての親と子の幸を祈った。

心から。

予定よりちょっと遅れて
ムスメっこが受験した○高校
の、最寄駅に着いたって連絡すると
「正門のところにいるよっ!」
ムスメっこからLINEが来てた。

ムスメっこはいたってふつうのようす。

「このようすだと、やったな!」

確信しつつ雨がそぼ降る駅前を早足であるく。

正門の左脇にムスメっこ。
タブレットをいじってる。

「遅くなってすまん」
とりあえず、声をかける。

「どうだった?」
いちおう、声をかける。

ほんとは掲示板に一目散したいけど
それは大人気ない気もするし
ムスメっこといっしょに喜びたいし
「なんでもないふう」を装いたいじゃん?

「落ちてたよ」
ふつうなていで、ムスメっこが言う。

お、おうよ。。。

ん?

え?

えっっ???

とっさに、まったく意味がわからない。

今年は確かに倍率が高かった。
まあ毎年、高めな学校なんだけど。

試験が終わったあと、
「どうだった?」訊いたら。
「まあまあ」っていう。

「英語がちょっと心配だけどね」
言ってたものの、
ムスメっこはいつもそんな感じだし。

夏まで「60%ぐらい」だった模試の判定は
秋以降、確実に「80%以上」を叩き出してたし。

入試の自己採点の結果を聞いたとき。
「さいあく、これぐらいとれればダイジョブ」
というラインは大きく超えてて。

自己採点が甘めだったかもしれない
ということを差し引いても
「これはむしろ入ってから楽しみだな」
ぐらいにおもえる感じだった。

つまり、きょうのおれは
「コールド勝ちを確認しにいってみっかな」
ぐらいの気持ちで臨んでた。

甘かった。
ムスメっこではなく、おれの想いが。

うそでしょ?

いちおう、掲示板と受験票の番号を
二度見、三度見、往復する。

でも、どんな角度から何度見ても
ムスメっこの番号はなかった。

頭が真っ白になった。

キクチ、テンパる。

けれども、こんなクソ父親よか
内心、ムスメっこがいちばん
テンパってるはず。

ということを強引に察して
やっぱり「なんでもないふう」を装う。

地続きに入学手続きするはずだった
校舎と180度真逆に
正門を背にして、あるきはじめる。

「ママとばあばにLINEしときな」
シュッシュ、タブレットを繰ってるムスメっこ。

「学校に電話しなくちゃ」
キクチのスマホを渡して、連絡させる。

漏れ聞こえてくる声を聞くだに。
担任の先生もパニクっとる。
そりゃそうだ。

へんてつもねえクソ田舎の
人数もけして多くない公立中学校だけど。

それまでせいぜいヒトケタ番だったのに
ムスメっこは夏休みがんばったんだかで
内申的に最重要な2学期。

中間テストで学年1位を奪取して
期末テストも学年1位をキープした。

おれのせいかな?
クソ父親がなんか勝手に
有頂天になっちゃってたのかな?

そういうの。

いちばんしちゃいけないって
肝に銘じてたんだよなあ。

「おれとムスメっこは違う人間だから」
「親の希望とかを介入させちゃいけない」
だったはずなのに。

知らず知らず、
「子供に過度に期待する」
「子供に過度に負担をかける」
を、そんなつもりじゃなかったけど
随所にちりばめちゃったのかなあ。

それがなんとなく伝わって
期待に応えようとか、
変なプレッシャーをかけちゃったのかなあ。

クソ猛省。

そんなん感じで。
傍目からみてもこの1年
ほんとうにがんばってた。

し、(模試とかは)結果も残してたの。

本人は、そんな甘いもんじゃねえって
油断せず、やってたし。

だからこそっていうか
目の前に突きつけられた現実に
クソ父親はテンパる。

テンパりながら、
どうでもないふうを装わないと。

まあ、現実は現実。
しようがない。

しようがないっていうか
ムスメっこは1年間、よくがんばった。

でも、現実は現実。

てっとり早く言うと。
(ここまでグチグチ、
全然てっとり早くねえぇ)

こうなっちゃった以上、
私立の手続きをしとかなくちゃなんない。

2月はじめに受かった私立。
なんたら優遇制度で、
第一志望の合格発表日の夕方までに
入学金を納めればいいすたっらくちゃー。

おれは、その中身を読んでもいなかった。

が、こうなったらこうなったで。
その高校へさっそくGOだ!
ソッコーで手続きしなくちゃ!

ムスメっこと電車に乗り込み
△△高校へ向かった。

んであった。

予期せぬ「つづく」。
(ネタ的にはこっからなんっすよ)