ひっさびさにムスメっこの動静なんすけどね。
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キクチが大学生だった30年ぐらい前。
7月に入ると前期試験があって。
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テストの最終日、7/20にサークルの納会があって。
(池袋のロサで泣く子も黙るぐらい飲んで)
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長い長い夏休みがあって。
バイトしまくって、合宿代を捻出して。
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9月の第2週ぐらいに1週間、サークルの夏合宿があって。
長野の避暑地でテニス漬けになって。
(ナチュラルに標高が高いから、お湯が沸とうしなかったり)
(買い出し当番の子が下界でせしめてきたポテチが)
(気圧の関係でパンパンにふくれたりして、うおおおってなって)
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サークルの夏合宿が終わると、すぐ学校の後期が始まる。
9/15ぐらいかな?
みたいな、エンジョイ感がいかにもザ・大学生。
とおもってたんっすよ。
7/21〜9/14までの2ヶ月にもわたる壮大な夏休み。
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いくら、キクチがクソFラン大学のスチャラカ文学部とはいえ。
そういうのとは関係なく、学校の制度?サイクル?で。
おんなじサークルの、理学部のひと。
数学科のやつも物理学科のやつもそうだったから。
大学生ってそういうもん。
刷り込まれるじゃないすか。
同級生(経済学部)のイケメン芝刈り機クンが
卒アルの一言メッセージみたいなやつに。
「高い金を払って、自由すぎる4年間を与えてくれた親に感謝」っつってて。
まさにそれな!
おもったんだけど、まさにそんなん感じ。
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。。。
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7月の中旬くらいかな?
ムスメっこに「そろそろ前期試験?」訊いたら。
「そろそろね」って言う。
でも、よくよく訊いてみたら。
ムスメっこの学校は、前期試験が8月の第1週で。
「うへえ!」ってビビり返りつつ。
さっき、ムスメっこに「後期はいつから?」って訊いたら。
「来週からー」って言うわけよ。
9/4???
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なんつうの? こういうの?
環境の違いによる変動対応っつうの?
たとえばきょうび。
盆暮れに1週間前後の定休日があったら超絶胸踊るケド。
ムネがコフコフとか。
ドキがムネムネとかすっけど。
学生のときの「2ヶ月の夏休み」と比べれば塵みたいなもんで。
あまつさえ。
「1週間も休みがある」ってんで。
休みに入る前はめくるめく源氏物語絵巻を展開して。
「この休みにアレをやったろう、コレもできるかな?」野望を抱くけど。
「惰眠をむさぼり、起きてるときは欠かさずアルコホールを摂取してる」
的な溶かし方をむざむざしてるうちに、休みの最終日になっちゃって。
とたんに超絶ブルーになって。
「あ、おれはこのままこうやって一生を終えるのかな?」
とか、(その後の人生にビタ一文活かされない)人生の反省タイムに入って休みが終わる。
何度くり返しても、けっきょくまたそれをくり返す。
に、終始しちゃうのよね、キクチの一生そんなもん。
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。。。
*
バブルが弾けてちょっと香ばしくなってきてたキクチの大学時代。
とはいえ、まだまだ大らかで。
夏休みが2ヶ月あったのに。
30年後、ムスメっこの夏休みは「たったの」1ヶ月。
に圧縮? されてて。
それだけでも時代の流れ的なものを感じちゃったりするのに。
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ある朝、いそいそと出かけるしたくをしてるから。
「どこ行くの?」訊いたら。
「学校の行事で練馬のほうの特別な植物園に見学に行ける」ってんで。
なんつうか、許可がなきゃ入れない植物園らしくて。
「合法的に栽培されてる大麻草を見れる」的なとこらしくて。
そんなん、有意義な? 学校行事があったり。
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ふつうの大学生なら、ふつうに寝てる朝。
キクチが起きたら、ムスメっこはバリバリ臨戦体勢で。
「きょうは何があるの?」訊いたら。
「おともだちとエンドレスカラオケ」
「課題をやりにドトール籠もってくる」
「○○ちゃんとサッカーの試合観に行ってくる」
「おともだちと三茶に行ってみる。そのあと夜バイト」
「一人暮らしをはじめた○○ちゃん家に泊まってくる」
「課題やりに行ったまま、花火大会に行って泊まってくるから夕飯いらない」
みたいな、見事なバリエーションが展開されつづけて。
キクチ内でもはや、ムスメっこはレアキャラと化しておる。。。
なんなら。
ふと、にょうぼうに「ななちゃんてレアキャラだよね」こぼしたら。
その「レアキャラ」って言いぐさがにょうぼうにツボったらしく。
最近、いつの間にか家庭内でななちゃんの呼び名が「レアキャラ」になってて。
「レアキャラ」呼ばわりに、ななちゃんがもはやナチュラルに自分事として反応してて。
何なんだよ、このムスメっこ溺愛オブクソ父親にとっての地獄絵図!
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ムスメっこ曰く。
「休みが短いから、休み中はいろんなおともだちに連絡しまくって」
「予定という予定をめいっぱい詰め込んでる」言う。
まあ、そうだよね。
おもいつつ。
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で、8/14だったかな?
お盆ど真ん中なころ。
いよいよ、レアキャラ化しかけてるななちゃんとも
ひっさびさにゆっくり過ごせる時間があるし。
「まだ未成年だけど、酒飲ましちゃう?」
wktkしてたら。
前日の夜にすっげえ身支度してる。
「どうしたの?」訊いたら。
「明日からテニスの合宿う、2泊3日で山中湖」ってんで。
(え?きょうびの大学生ってお盆にサークルの合宿すんの?)
(おののきつつ)
(まあ、そういう時代の流れなのかな())
聞き流してたら。
テニスサークルの夏の日のあやうさはちょっと知ってたりするので。
じくじく、身構えたらば。
なんと、高校のテニス部の夏合宿で。
*
でも。
「いやいやいやいや」
「OBOGづらしてイッチョカミすんのは」
「OBOGになってみると、懐かしさとか入り混じってちょっとwktkするもんだけど」
「現役生からしたら、ウザがられるだけなんじゃねーの?」
「なまじっか、行かねえほうがいいんじゃねーの?」
おもってたらば。
どうやら、学校の夏の海外研修とカブって。
テニス部の責任教師が、そっちの引率担当になっちって。
合宿に帯同できないから、卒業直後のムスメっこの代に白羽の矢が立って。
顧問に懇願されて、オフィシャルお目付け役として行くんだと。
そんで、キャプテンだったムスメっこに練習のメニュウづくりも委ねられて。
「2日目の午前中まではメニュウ考えたケド」
「合宿中のぜんぶまでは時間がなくて考えられなかったから、現地で後輩のようすみて考える」って。
は???
*
ぼくたちあたしたちが思い描く「大学生の夏休み」。
よしんば、フューチャリング夏の日の甘ずっぱい想い出。
(父親としては、苦虫しか噛みつぶせないやつ)
とは真反対の。
むちゃくちゃ、責任を追わされたやつじゃん?
ムスメっこは、同期の子たちもみんな集合するってんでwktkしてたケド。
もし何かが起きたら、誰が責任とれるの?
そういうの、アリなの?
いや、ねえだろっていうか。
事情は知らねえが、顧問おめえどういうつもり?
よしんば、有事が起きてムスメっこに火の粉がふりかかりかねない事態になったら。
キクチは49年のクソ拙い叡智を結集して、ムスメっこのディフェンスに立ち上がりますよ?
オフェンスの鬼になりますよ!
モンペとして、学校の歴史に名を残すことも辞しませんよ!
いいんんすか?
ああん?
*
しかしして。
合宿はぶじ終わり。
数ヶ月ぶりに同級生と会えて、ガッツリ楽しめたってんで。
ムスメっこはご満悦で山中湖から帰ってきた。
ただ、やっぱなんかちょっとシコるんだよなあ。
ってこと(ムスメっこの高校時代のテニスのありさま)を話し出すと。
ただでさえ長えのに、とめどなく長くなっちゃうのでよしとく。
ムスメっこが楽しかったんなら、それがおれにとっても極上なんだけど。
キクチはキクチで。
レアキャラと化したムスメっことまみれたい気もあんじゃん?
お盆だし?
お盆、関係なくね?
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そんなんわけで。
とっくに親離れしてるくせえ18歳ピチピチギャルと。
子離れした日が命日!って。
大げさじゃなくおもってるクソ親クソキモクソブサ。
との、たすきのかけ違いはまだまだつづくわけで。
「レアキャラ その2」ってつづきものにするかはともかく。
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お盆過ぎに、朝からいつものようにいそいそと出かける準備をするムスメっこ。
「おっ、きょうはどこにお出かけすんの?」
軽いノリで訊いてみたらば。
「都庁にパスポートとりにいってくる」
月末、にょうぼうとムスメっこで。
韓国に2人旅行くことになってるらしい。
なんつうの、この。
「キクチって、○○ちゃんすきだってたから訊いてみたらね」
「○○ちゃんは、よくわかんないけどすげえ迷惑そうな顔してとまどってた」
的な阻害感。欠席裁判感。。。
キクチヒロシ、14歳中2の実話。
とか、クソどうっでもいいな!!!
マジ、いまでもこれ、ホントトラウマなんだよ!
おれっち、なんも悪いことしてないっすよね?
*
っていうか、知らねえよ!
マジ、ふざけんなよ。
家族ってなんだよ。
おれら、これまでいっしょにトゥギャザーで生きてきたじゃんか!
人生はキャンパスか?
人生は五線紙か?
人生は、時を演じる舞台か?
おれたちの怒りどこへ向かうべきなのか?
人は誰も縛られたかよわき子羊ならば
先生! あなたは! かよわき! おとなの。。。
オザキー!!!!
にょうぼうとムスメっこはさっき。
そんな韓国旅行からぶじ帰ってきてて。
めでたしめでたし。