キクチヒロシ ブログ

絶滅寸前の辺境クソブログ。妄想やあまのじゃく。じゃっかんのマラソン。

鬼祖母w(タキシタヒストリーその3)

表題。なんか「鬼子母神」と空目するよね(おれだけ?)

まあどうっでもいいや。

 

祖母・まささんは、強烈なキャラだったらしくて。

キクチは子どものころ、ばあちゃんには相当ひいき的にかわいがられてたから当時はよくわかんなかったケド。

 

伯母とか母の話を聞くまでもなく。

いまおもい返せば、そうとうカッとんでたひとだったなあっておもう。

 

まあ、タキシタ家を完全に統制しておった。

(キクチ実体験のエピソードもいろいろあんだけど)

(それ以前にこの一連のジコマンファミリーヒストリーで書くべきことが山積してるので)

(余力があったら、その後に書いてみる)

 

(↑やんねえフラグぇ。。。)

(たのくるさん、元気してるかなあ?)

 

 

前エントリーで。

「伯母は中学でおりてバスガイドをしてた」ほざいた。

 

給料日。

当時は手渡しだった給料袋を懐に携えるのは、こんにち振込になってもおなじくらい、ハッピーな気分になれるもので。

 

でいて、伯母にとって給料日は超絶ブルーだったそうな。。。

 

 

一家の働き扶持として、中学をおりて働いておった伯母。

給料日に帰宅すると。。。

 

玄関の前で、まさが待ちかまえておって。

さも当たり前のように、給料すべて没収だったゆえw

 

祖母・まさはその足でお米屋さんとか味噌屋さんに出かけ。

ツケを払って、なんならちょっとホクホクして帰ってきたという。

 

コンプラ的に?

いまなら完全アウトだよなwww

 

 

比喩でもなんでもなく、一家の生活を支えてる状態。

 

今回のテーマ「タキシタヒストリー」。

母は幼いころ、じぶんの家の生活があまりにみすぼらしすぎて恥ずかしくて。

おともだちを家に呼べないほどだった、的なことは事あるごとに聞かされてきたが。

 

そのみすぼらしすぎる貧乏生活を。

破綻ぎりぎりのところで支えてたのが「伯母の給料全部没収」って考えると。

なんつっていいかわかんないけど、奥行きが広がらね?

 

 

あ、いちおうフォローしとくと。

祖母はただ、伯母の稼ぎをあてにしてのうのうとしてたわけじゃなく。

祖父母は祖父母で彼らなりに必死で。

 

祖父は戦後、就職できた職場で昼間働きつつ。

家に帰ってきてからも、手に職を活かして近所の人の家具の修繕の内職をしてたっていうし。

祖母も内職をみつけてきては、夜なべして働いてた。

 

と、これは母の幼時の記憶として聞いた。

 

 

で、こっからなんだけど。

 

ここまで、伯母は完全に一家のための奴隷じゃん?

だって、給料日に家の玄関の前で鬼が仁王立ちして待ちかまえてて。

1ヶ月、汗水垂らしてやっと得たものをすべて没収されんだぜ?

 

「よしんばそうだとしても」

「札の1枚や2枚、小遣いっていうか社会人としての必要経費として渡してもらえなかったの?」訊いたら。

 

「いや、完全に没収w」

 

 

キクチは結婚するまで実家住まいだったんだが。

それでもやっぱ社会に出たしってんで、毎月、少しは家に入れていた。

父はそんなんいらねえっつったんだが。

いちおうの整理?としてね。

 

でも、自活することに比べれば圧倒的に少額だったので。

貯金することもできたし。

じぶんの自由にできるお金も爆増した。

 

 

それってある意味における社会人の責任感っていうか。

あ、それはちょっと大げさかもしんないケド。

まあ、そういうもんじゃん?

 

親離れへの第一歩っつうか。

オトナとしての意識のめばえっつうか。

 

 

いっぽう。

給料完全没収な伯母なんて。

言ってみればやっぱ奴隷そのもので。

 

そりゃ、社会に出りゃ。

「ぜいたく」じゃなく、身だしなみのためのコストはかかるもんだし。

人づきあいの最低限の資金ってのも必要だろうし。

時代背景的に「嫁入りがゴール」だとしても、それにそなえた備え(日本語ぇ)は要るであろう。

 

多少なりとも手持ちがなくては、嫁入りだっておぼつかない。

 

 

じゃん?

っていうキクチの脳内のハテナを、伯母が解決編し出す。

やっぱ伯母、一流のエンターテイナーだわっておもった。

 

「ヒロシ、よく聞いて!」

「言ったとおり、毎月12回、給料はすべてまささんに没収よ」

「あたしゃ、小遣いすらない」

 

「でもね」

 

「公務員は当時、年3〜4回のボーナスが出る」

「それはまささんは公務員になったことないから知らない!」

 

「あと、当時はね」

「(クルマがまださほど普及してなくて)バスが浜松でメインの交通手段だから」

「お盆とか年末年始に出勤すると、特別ボーナスが出るわけ」

 

「それを全部、へそくりしててね」

「小遣いとか蓄えに充ててたわけw」

 

「ちょうど、日本がどんどん好景気になってったころだから」

「ボーナスが『足し』どころじゃなく、給料の倍ぐらいになってね」

「私的にいろいろ、めでたしめでたし、と」

 

ってのを。

こうやって記憶をもとに書き起こしたのの10倍ぐらいワクワクする感じで語ってくれた。

 

たくましさって、すげえな。

祖母も祖母でたくましさ的には相当なもんだが。

いい意味で、三つ子の魂百までっつうか。

この親にしてこの子ありっつうか。