きょうは珍しくテレワークってことにして。
おとといの夜にイッヌとはぐれたあたりをうろうろしてたんだけど。
イッヌとは再会でけなかった。
どうかどうか、ちゃんと元のおうちに帰れてますように!
なんなら、またキクチ家に来たら飼ってもいい!
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きょうは大学生のころから実家で飼っていたイッヌ・ヨシダのことをほざく。
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前エントリーでほざいたとおり。
キクチは動物を愛玩する的なことにはいっさい興味がなかったし。
家で犬や猫を飼ったこともなかった。
(ジュウシマツとか金魚とか、浜名湖で捕まえたカニを飼ってたことはある)
(なお、金魚は大学生のときに赤いのと白いのを飼ってて)
(デスモントとモリーって名付けた)
(たぶんおそらく絶対、ビートルズの「オブラディオブラダ」インスパイアだ)
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そんなキクチが。
大学1年生の秋頃だったかな?
とつじょ、親に懇願する。
「イッヌ、飼いてえ!!!!」
息子キクチとは真逆の。もともとイッヌとかネッコが大すきな父親は、心の疼きに耐えられず、さっそく保健所に凸したらしく。
白いイッヌを連れて帰ってきた。
メス。
シベリアンハスキーと柴のあいのこらしく。
形は完全に柴犬なんだけど。
全身が白い毛に覆われてて。
でいて、右目はスカイブルー(ハスキー由来?)、左目はブラウン(柴由来?)っていう。
おそろしく愛想のいい、およそ番犬にはなりえないイッヌだった。
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父親が保健所にいるイッヌを見せてもらったなかで。
決め手は、見た目でもオスメスでも年齢でもなく、とにかく超絶人懐っこさだったって言ってたから。
推して知るべしっていうか、なんつうか。
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「キクチ家にイッヌがやって来た!」ってことで。
その日の夜、外の犬小屋を囲んで家族会議が開催された。
当時、イッヌは生後半年だったかな?
父親が家長らしく、のたまう。
「これからみんなで、こいつをずっとかわいがろうね!」
家族一同「そら、そうよ!」
特にキクチとは一回り離れた、当時小学校1、2年生だった妹はwktkが隠しきれない。
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「そんで、名前を決めたいんだが」
父親が神妙なふりをして、切り出す。
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昼間に父が保健所から連れてきてからそれまでは、仮に「タナカ」って呼んでた。
これはキクチがテキトーにつけた仮名。
当時、二世帯住宅みたいなのが流行り?はじめてたころで。
よくわかんないケド、1軒の住宅なのに玄関が2つあって。
表札も2つ掛かってるっていう、二世帯住宅の謎の?構造の。
その、同じ屋根の下にいれども、それぞれが異なる苗字を名乗る、ちゃんとしたアイデンティティを持って生きてる。
みたいなことが。
なんだかすげえカッコいいとおもっちゃってたんだろうね、当時の(そして今も浅はかなバカ)キクチは。
そのイッヌも、キクチ家にいるとは言え。
庭の犬小屋に暮らす、いわば二世帯住宅だ(ワケワカメ?)
なら、ファーストネームっぽいのではなく、名字帯刀すべきじゃね? と。
(名字/苗字の意味がまったくわかってねえ無学の荒技!)
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「ってんで、よくわかんないけどしっくり来てるし」
「『タナカ』ってことでどうだろう?」
キクチは議長父に申し出る。
うん、そうかもな。
うん、いいとおもう。
(何が? どこが?)
場のフインキは「タナカ」で決議しそうになってた。
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ところ、議長父がちゃぶ台をひっくり返す。
「いや、『ヨシダ』。だな!」
「おおっ!」
「つらがまえからして、『タナカ』より『ヨシダ』のほうがしっくりクルぅ!!!!」
しかしして、満場一致で彼女は『ヨシダ』となった。
これはネタでも何でもなく。
ガチで、家族全員のスタンディングオベーションでもって「ヨシダ」の名付けが祝われた。
こうして、ヨシダのキクチ家での生活がはじまったのであった。
つづくんだ?