総武線の浅草橋から10分ほどあんよして、ギャラリーに着いた。
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中に入ると、いとこはほかの来場者と話し込んでるので。
いとこの視界のギリ端のとこでいっしゅんマスクを外し、ニット帽を上にずらして、来たよアッピールをして、芳名帳?に書き込み、会場をうろうろしてた。
いとこは木の素材感を活かした作品をつくってるひとで。
工房が茨城の伯父の家の横の原っぱ(!)で。
毎日そこにかよって作品づくりを続けてるので。
春秋のマラソンで茨城の伯父の家に行くと
いつもマラソンの前夜、いっしょに飯を食いながら話してて。
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もともと、キクチの3コ下と齢が近いので。
ガキのころは、浜松のおばあの家や。
茨城の伯父の家や川崎の超絶豪邸でよく遊んでたりもしてた。
あと、何つうか。
そのいとこは茨城4兄弟の次男なんだけど。
長男が9年前に死んじゃってからは。
彼を「実質長男」として長男同士の親戚付き合い?をつおく意識するようになったし。
そんなこんなで、それまではあんま話さなかったじゃっかん深めなことも話すようになった。
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話すうち、キクチが肝に銘じたってえと大げさだが。
つくづくおもったのが、表題。
(やっとたどりついたぜ!)
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いとこはそんなん芸風なので。
ショージキ、芸術センスノットアットオールなキクチには理解しがたい感覚のようなものを持っており。
彼も彼で、じぶんのやっている芸が必ずしも万人に理解されることではないということを、じぶんでよおおくわかっておる。
それでもじぶんの感覚に正直に忠実に、真摯に、日々、木材に向き合っておる。
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何を言いたいかというと。
そこでキクチが肝に銘じてるのは、むやみにいとこの芝生にヅカヅカ踏み入ってはならないということだ。
中途半端に関心ありげなフリしても。
そんな奴とはいままで死ぬほど接してきてるだろうからすぐバレるだろうし。
逆に失礼にあたる。
なので、キクチは。
「何度も個展をやるなんてすげえね!」
「よくわかんないケド、ドシロート的におれはこんなかでコレがいちばんすきだ!」
とだけほざく。
だって、すなおにすげえじゃん。
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前エントリーのムネコフさんじゃないけど。
正解かどうかはわからないけど、その距離感が適切な気がしておる。
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じかに顔を合わせなきゃ話せないことも話せた。
「ななこちゃん、もう大学生になるのかあ」
「たつしくんの奥様、結婚してすぐコロナだなんだでまだお会いできてないから、来年の春茨城に行ったらお会いさせてね」
「そういえばヒロシくん、こないだつくばマラソン走ったらしいじゃん? 父が何で家に来ないんだって言ってたw」
「おばさんの体調はどう?」
とかとか。
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頃合いを見て、会場を後にする。
いいものを見してもらって心が洗われたような気分になったし。
おれもまだまだがんばんなくっちゃなっておもわされた。
さてと、ウタゲへGOだ!
(↑コレ、ナツいな)