しかしして、にょうぼうの意見もキクチとおなじだった。
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※ムスメっこの進路決定に浮かれて10/1に書いて塩漬けしといたものをおめおめとさらす。のつづきのいくつかめ。
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そもそもにょうぼうはキクチ以上にムスメっこの意思を尊重するほうで。
これまで、キクチが「ん?」とおもうような選択をムスメっこがしたときも基本的に謎の大賛成で。
それによって、かえってこっちが「そういう考え方もアリだよな」って気づかされることもあった。
のもあって今回は。
そんだけ、よっぽど「もったいなくね?」っておもったってことだろう。
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ロンのモチ。
にょうぼうもキクチも、ムスメっこの申し出におもくそのけぞったが。
異議は唱えたが。
反対ありきで反対したわけではない。
仮に一時の気の迷いだとすれば、ちょっと冷静になって考え直す間(ま)が必要なんじゃないか、この家族会議がその機会になればいいんじゃないかとおもったし。
なにより。
ムスメっこがそう言うに至った、ホンネのホンネの部分はどうなのか?
どうして、いきなりあさっての方向への転換を言い出したのか?
ということが知りたかった。
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にょうぼうまでそういう意見を表明したからか。
たぶん、もろ手を挙げて大賛成してもらえるとおもってたんであろうムスメっこ。
急に、いままで以上にマジな顔になって語り出す。
「夏休みにずっとね」
「第一志望の国公立を目指してやってたんだけど」
「なぜか、それじゃモチベーションが全然上がらなくて」
「想定してたより勉強に入りきれなかったの」
「で、きょう、○○大学の見学に行ったら」
「『私はここで勉強したい!』ってつよくおもえたのね」
「だから、どうしても推薦入試を受けたい!」
とちゅうから涙を流しながら言う。
本気ぶりがつよくうかがえたし、一人でそうとう抱え込んでてかわいそうなことさしちゃったなあともおもえた。
「夏休みにおもうように勉強ができなくて弱気になってる」
っていうホンネの一角が引き出せたのもあるが。
それはたぶん、ここでは最大の理由でないこともわかった。
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キ「担任の先生は何て言ってるの?」
「まだ言ってない。親に相談するのが先かとおもって」
「明日言うつもり」
おう。
じゃ、2つ約束してくれとほざく。
1つは、学校の先生の意見も踏まえてもう一度考えてみるということ。
もう1つは、もともと志望してた近場の?3校を実際に見に行ってみること。
きょう○○大学の見学して一気に引き込まれちゃったのは。
ひょっとしたら、オオカミ人間みたいな?
「はじめて見た顔をじぶんの親とおもう」
的なこともあるのかもしれない。
いくつか見回ったらいろいろ俯瞰できて、○○大学への想いも再確認できるはず。
別に意思を変えてほしいってんじゃない。
とにかく、頭を冷やす時間と再検討する時間が必要とおもったのである。