金沢文庫の駅をスタートするコースってのは
横浜市だか金沢区だか的にオフィシャルなんだそうで。
でいて、スタートしてからしばらくは
平坦な住宅街を進んでくので「いいぞいいぞ!」おもってたらば。
「ここから実質的なスタートです」みたいなところは
目の前がいきなり急勾配の坂だか階段で「おおっ?」ってなった。
*
このコース。
なんつうか、すげえ大雑把にいうと三浦半島のつけ根を横断するってことらしい。
いっちさんは前に何度か来たことがあるらしいんだが。
ホストのガンプさんははじめてらしいw
そらさん曰く「ガンプがスマホアプリで探してテキトーに決めた」そうな。
「でいて、あとはコースを知ってるいっちさんに丸投げ」だそうな。
マジか。
とりあえず、いっちさんを命綱にぽくぽく進む。
あ、「ぽくぽく」ってのは言葉のアヤみたいなもんで。
たしかに走りはせずずっとあるいてるんだけど。
すでにつれえ感じで。
「(昨日40km走った)いっちさん大丈夫すか? ゆっくりいきましょう!」
「(6kgのモコちゃんを抱っこしてる)ガンプさん大丈夫すか? ゆっくりいきましょう!」
ほざいたのは、気遣いでもなんでもなく。
「ピクニックだろ? もっとのんびり行こうぜ行ってくれ!」
というキクチの心の叫びなのであった。
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そのピクニックコース?ってのは。
シャレオツ大都会・オブ・横浜にあるのに。
トレランの練習にもなりそうなほどよくネイチャーな丘の起伏と地面になってて。
でいて、横や斜めをながめると住宅街だったりでっけえマンションが建ってたり高速道路を横切ったりするシュールな景色で。
わりと街なかにある砧公園とか東高根森林公園とか枡形山をジョギングしたときはあんまそういう風景は見えないので、ちょっと珍しいというか。
むかし何らかのドラマだかマンガで見た、
「海で遭難・漂流してたら夜に無人島に流れついて。翌朝、分担して魚を獲りに行ったり木を拾ったりしようって分かれ。ほどなく一人が丘の上から手を振るので行ってみたらば。丘の向こう側は人工のリゾート地で。そこは無人島でも何でもない、ただの半島でござった」
という、ネイチャーと文明の皮肉な交叉点。
みたいな風景がキョライした。
たとえがわかりづれえぇ。。。
伝わりづれえぇ。。。
ヨコハマ、奥深え。
*
んで、このときはまだそれでもピクニック気分で。
「こないだ3回目の接種受けてきましたよん」だの。
「あっ、そらさんもおんなじ日ですよねっ」だの軽口をぶったたいてるうちに。
動物園の駐車場が見えてきて。
コースの特性上?、入場しましょうとおっさるいっちさんに導かれるまま、入園券をせしめ、オトナ4人&まだ動物にキャッキャするには早いであろう4ヶ月のモコちゃん一行は動物園に吸い込まれていったんであった。
(つづく)