「おじさん構文」なるものの存在は、だいぶ前から知ってた。
ショートメール(LINEとか)でおじさんがやりがちなやつ。
たとえば。
○顔文字とか絵文字濫用
○読点(、)がやたら多い。何なら文節ごと
○ここでだけムダにフランク
みたいな。
(キクチがかつてどっかで読みかじったイメージ。以下の箇条書きも同)
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おれは違うぜ、セーーッフ!ふぅ。
おもってた。
顔文字とか絵文字は使わないし。
(LINEで特定のスタンプを使い倒してるという事実は、ある)
(↑知る人ぞ知る。って知らねえひとは知らねえし、どうっでもいいことだな)
読点に関しては、だいぶ前(おじさん構文的な話が出る前)にじぶん比「ちょっと読点多いな。いらねえな」っておもって控えめにした記憶がある。
ツールによっていきなり距離感を変える/詰めようとするとかも、たぶんないであろう。
てんで。
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ほかにも、こんなのがあったような気がするが。
○なんだか上から目線
○いらねえ自分語り
○見え隠れするあわよくば的な下心
ショートメール系にはまったく当てはまらないし。
ってんで。
っていうか、そもそも。
「おじさん構文」名付けるからには
「ナウなヤングから見たおじさん」って意味で。
とくに、箇条書きの下半分のほうは。
ギャルOL目線からの「おじさん上司からのメールあるある」的な意味合いが濃い(たぶん)ってんで。
どちらかというとおもくそ限界集落で
ましてやギャルOLなんぞ皆無な弊社にとって
完全に他人事であった。
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きょう、あたかも。
「おじさん構文」がわりとホットなキーワードになったじゃないすか。
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元アイドルなラーメン屋さんの店主が
あるラーメン評論家を出禁にしたと。
たび重なる営業妨害、脅迫、セクハラ発言に耐えかねて。
それに対して。
「出禁を食らったラーメン評論家はおれです」ってんで。
謝罪?釈明?的なブログをアップしたんだけど。
それが謝罪にも釈明にもなってなくて。
油を注いだ炎がぼうぼう燃えさかっとる。
というニュース。
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キクチもそのブログを半分ちょい手前まで読んだんだが。
けっこう、けっこうな内容で。
その元アイドルにもラーメン評論家にも何の想いもないんだけど、最後まで読むに耐えないもので。
まあ、そのラーメン評論家にもファンはいるんだろうし。
最後まで読めなかったようなもんだから、リンクも貼らねえので興味あったら検索してみてくらはい。
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要するに。
その釈明ブログが。
「おじさん構文のテンプレかよwww」
ってものらしくって。
エッセンスをかいつまんでみると。
○けっきょく自分語りかよとか
○パワハラ・セクハラのすくつ
○ということに全然気づいてないようす。いまは令和だぜ
○謝罪・釈明のわりに文体が軽すぎるし
○あまつさえ、ムダに長いだけで話が脱線したりして文意がまったく見えてこない
○とどめに漢字をピンポイントであえてカタカナ表記する
と。
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なんかね。
そういうネットの感想とか見てたら、
胸がチクチクしてきちゃって。
(セクハラ・パワハラはさておいても)
(釈明・謝罪じゃないにしても)
「そうとうの濃度で、辺境クソブログそのものじゃねーか!」
と。
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ちょっと脇道にそれると。
(↑あ、こういうことなのかな?)
ムダにフランクな軽い文体ってのが
「コレが『昭和軽薄体』か!」って若者の誤解を産んでて。
ラーメン評論家のは、たぶん全然ちげえのに。
かの椎名誠とか嵐山光三郎にまで、とんだとばっちりだし。
キクチはどっぷり昭和人間ではあるものの
世代的には椎名誠とか嵐山光三郎のだいぶ後なのに。
すっかり「昭和=むかし」が
根づいちゃったきょうび。
「昭和」でひとくくりにされてる感があって、それもどうなの?っておもったりもする。
(あ「フランクな文体」ってくくると)
(その後の泉麻人や室井滋や、テープ起こしだけどビートたけしのエッセイの影響はモロに受けてるってことは自覚してる)
(って、いらねえ情報にいらねえ情報をトッピングしてるし)
(ほんのり、キクチのくせにクソおこがましいみたくなっちゃったじゃねーか)
*
それでちょっと反省した結果が。
前エントリーのあっさり塩風味で。
もっと書きたいこといっぱいあったのに、不完全燃焼感パねえ。
ケド、箇条書きを当事者意識バリバリで眺めてみると、辺境クソブログの不人気の一端がちょっと垣間見えたような気がするので。
覚えてるかぎりまたあっさり塩味にしたいし。
むしろ、あっさり塩味メインにしたい。
ウクレレおじさんとかSugiさんとかマルコリーニみたく、クールにソリッドに、スタイリッシュにキメたい!
*
オマケ。
「おじさん構文」の箇条書きにこんなのもあった。
○じぶんでボケてじぶんでツッコむ
もうね。手詰まりっすよw