北の国から92巣立ち(前編)。
純くん(吉岡秀隆)の繊細さもさることながら。
この時点ではモブ(どうでもいい風景)っぽく出てきたピザ屋さんのバイト・タマコ(裕木奈江)のかわいさがどうしようもないくらいパーフェクトで。
あまつさえ、ハマショーの「4年目の秋」が名曲すぎる。
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リアルタイムで1992年っていえばキクチは当時高3、18歳だったので。
「19の時、君、うちを出てからこの都会一人、アパート暮らし」
っていう出だしの歌詞が、かぎりなく生々しい近未来としてイメージできちゃったりしてたりなんか、してた。
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いま観ると、当時の時代の空気感全体みたいなものがぶわーってフラッシュバックされて。
ついでにフォーカスがグッとじぶんに寄って、そのころ身辺に起きたこととか好きだったチャンネーのこととかもフラッシュバックされて。頭をかきむしりたくなる。
みたいなこと、あるじゃないすか。
音とか匂いとか肌触りが持つ、特有の記憶力。
でいて。
そういうのってなんか、ノスタルジックな気持ちになるしけしていやじゃないんだけど。
一方、じゃあもう一度そこに戻りたいかって言われたら。
まあめんどくさいからいいかなってなる、じぶんでも制御できない不思議なはざまの世界にいざなわれる。
みたいなこと、あるじゃないすか。
あの感じって、なんなんだろね?
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というわけで。
こうして、近未来に実現するであろう一人カラオケの候補曲にハマショーの「4年目の秋」がリストアップされたんであった。
筆圧高めの二重丸でもって。
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高校のときにちょっと好きだった女の子って、なんで好きになったかというと「裕木奈江にちょっと似てるから」だったような気がする。
まあそんなん、相手にされないに決まってますよね。